茨城キリスト教大学

幼児保育専攻

文学部児童教育学科 幼児保育専攻

地域の子育て拠点でもあるキャンパスで
保育と幼児教育の高度な専門性を養う。

乳幼児の保育・教育に関する知識と技能を学び、めざすは高度な専門性を身につけた保育士や幼稚園教諭です。キャンパス内には、大学附属の認定こども園や、地域の 0 ~ 2 才児親子が集まる子育て支援施設アンネローゼがあり、子どもたちとふれ合いながら、理論と実践の双方を、4年間かけてじっくりと積み上げていきます。卒業後も、人の成長に最大の関心を寄せ、その不思議を探究し続ける卒業生たちが、地域の保育所や幼稚園、児童養護施設などで活躍しています。

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児童教育学科 幼児保育専攻の特徴

乳幼児が遊ぶキャンパスを学びの環境とする

キャンパス内には子育て支援施設アンネローゼと大学附属認定こども園 みらい園が設置されています。実習やボランティア活動のほか、乳幼児と日常的に接することができる環境を整えており、教室で学んだ理論を実体験を通して理解することができます。

子どもと保護者を理解するため心理系の科目が充実

充実した心理系の科目を学ぶことで、子どもの心理や言語の発達過程、年齢に適したケアや特別な支援が必要な子どもへの理解を深めます。また、実践を通して保護者支援を学べる科目もあり、子どもを取りまく環境にも目を向けます。

実習から多くを学ぶため事前・事後の指導を徹底

実習は、事前と事後の教育を丁寧に行っています。実習前は目的を明確にして、指導案の書き方などを入念に指導。実習後は振り返りとレポート作成を通して課題発見につながるように。学生は実習から多くを学び、保育や幼児教育の実践力、現場の課題への対応力を確実に高めていきます。

ニュース

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幼児保育専攻の学びについて

学びのポイント

保育・幼児教育の土台となる基礎知識や子どもとの関わり方の基本を身につけたうえで、子どもの成長や心理に関する理論を学びながら、音楽や美術、作物栽培などを体験的に学修します。保育・幼児教育の分野に加え英語やコンピュータなど実務に役立つスキルを学べるのも、4年制大学ならではのメリットです。

取得資格

  • 保育士
  • 幼稚園教諭一種
  • 日本語教育施設の教員資格
  • 学芸員
  • 社会教育主事(任用)
  • 社会福祉主事(任用)

子どもへの理解を軸に
社会や環境の問題にも
視野を広げる

「自分と異なる意見に接し多様な視点を獲得」
ゼミでは、児童教育学科にある2専攻の学生が一緒に学んでいます。めざす職業によって視点や切り口が異なるさまざまな意見が交わるので、ものごとを多角的に見られるようになりました。そのなかで私の関心も変化し、ゼミに入った当初は子どもの貧困にあった問題意識が、今はLGBTやアルコール依存など、家庭や社会のあり方に向いています。それらの問題に対し、先生から紹介された学術論文を読み解きながら社会の現状を理解し、問題の本質を掘り下げています。

槍崎 菜月 さん 児童教育学科 幼児保育専攻 4年
茨城県立 勝田高校 出身

地域の図書館が所蔵する
絵本の分類・リスト化は
保育士になる将来のため

3年次から地域の図書館が持つ自然や植物に関する絵本の分類とリスト化を、自分の課題としています。将来、園児に読み聞かせたい1冊を、すぐに探せるようにするためです。絵本は、言葉では伝えきれない世界を子どもに見せてくれます。そんな絵本を上手に活用し、子どもの個性を伸ばせる保育士になることが目標です。

鈴木 南菜子 さん 児童教育学科 幼児保育専攻 4年
茨城県立 水戸第三高校 出身

グループワークでの交流により
人との信頼関係も深まります

4年間かけてボランティア活動にも参加しながら学びたいと思いICに進学。障害児や社会的養護について理解を深めるため、積極的に人との関わりを持つ機会を作っています。たくさんの人と交流することで、自然と仲が深まるので、楽しく充実した学生生活が送れます。

原 彩音 さん 文学部 児童教育学科 幼児保育専攻 3年
茨城県立 日立第二高校 出身

仲間と協力し、切磋琢磨することにより
新しいことに挑戦する力を得ました

「ボランティアをとおして現場で学ぶ」
学外でのボランティア活動が盛んと聞き、このゼミを選びました。「社会全体で子育て」をテーマに、企業や公共の託児事業に参加し、ゼミ生全員で意見を出し、協力し合いながら、自分たちで企画・運営をしています。学外の方とのやり取りも多く、いろいろなことに気づかされます。 保護者の方から「ありがたい取り組みですね」と声をかけられることもあり、やりがいを感じています。

成田 奈津美 さん 文学部 児童教育学科 幼児保育専攻 4年
茨城県立 日立北高校 出身
【中島 美那子ゼミ:発達心理学、保育臨床学】

カリキュラム

1年次

基幹科目
教育基礎演習A
1.音楽A・B 美術A・B
専門基礎科目
2.保育の心理学 教育原理
幼児教育課程論 教職論
専門科目
保育原理 保育者論 子どもの理解と援助
保育の計画と評価 保育内容教育法・人間関係
保育内容教育法・言葉
音楽A・B
1.音楽A・B[1年次]

保育者に求められる音楽実技の知識や技能の習得をめざします。幼稚園や保育所で歌われ演奏される楽曲を題材とし、歌唱の基本、歌詞の内容に適した表現、ピアノ演奏と弾き歌いの技能などを身につけ、さらに音楽理論や手作り楽器の制作についても学びます。

2.保育の心理学[1年次]

幼児・児童・生徒の心身の発達や学習の過程を理解する授業です。人の心や行動が一生を通してどのように変化していくかを学びます。そのうえで、乳幼児から青年期までの各発達段階における心理的な特性をふまえ、各段階での学習活動を支える指導の基礎となる考え方を身につけることを目的とします。

2年次

基幹科目
教育基礎演習B キリスト教教育論 幼児体育A・B
専門基礎科目
教育行政学 教育方法論 特別支援教育
専門科目
1.キリスト教保育 発達障害学
言語発達心理学 身体表現
幼児保育特殊演習 A・B・C
子ども家庭支援の心理学
社会的養護Ⅰ・Ⅱ 社会福祉 乳児保育Ⅰ・Ⅱ
子ども家庭支援論 子どもの保健
2.音楽C・D 保育内容教育法・健康
保育内容教育法・環境 保育内容総論
子育て支援論 子育て支援演習 子どもと言葉
子どもと造形表現 幼児理解 教育相談
子ども文化論 初等教育実習Ⅲ・Ⅳ
キリスト教保育
1.キリスト教保育[2~4年次]

いのちの大切さを伝えながら、子ども一人ひとりの自発性や創造性を重視して伸ばすキリスト教保育の理念や意義を理解します。その考察のなかで保育の本質を掘り下げて考えるとともに、主体性を育むキリスト教保育を学び、現場で実践するための方法や技能を身につけます。

音楽C・D
2.音楽C・D[2年次]

保育者に求められる音楽実技の知識や技能の習得をめざします。幼稚園や保育所で歌われ演奏される楽曲を題材とし、歌唱の基本、歌詞の内容に適した表現、ピアノ演奏と弾き歌いの技能などを身につけ、さらに音楽理論や手作り楽器の制作についても学びます。

3年次

基幹科目
1.労作体験Ⅰ・Ⅱ 幼児保育演習A・B
専門基礎科目
特別支援教育
専門科目
保育内容教育法・造形表現 保育内容教育法・音楽表現
子どもの食と栄養 子どもの健康と安全 子ども家庭福祉
2.障害児保育 保育実習指導Ⅰ
保育実習Ⅰ(保育所) 保育実習Ⅰ(施設)
子どもと健康 子どもと人間関係 子どもと環境
子どもと音楽表現 地域発達臨床論
3.地域子育て支援実践演習 地域発達支援実践演習
4.キリスト教保育 発達障害学 言語発達心理学
身体表現 幼児保育特殊演習 A・B・C
労作体験Ⅰ・Ⅱ
1.労作体験Ⅰ・Ⅱ[3年次]

多様な作物やハーブの栽培、畑周辺の生物の観察、自然の特徴を生かしたものづくりなど、四季の自然や環境の変化について体験的に学びます。また畑の土作りなどの労作や、命の尊さ、生物多様性が感じられる取り組みや教材開発を通して、子どもたちと自然との関わり方や興味関心を高める活動について考察します。

2.障害児保育[3年次]

障害のある子どもとそうでない子どもが、ともに成長できる保育を考える科目です。障害児保育と特別支援教育の理念や支援制度、保育と教育の連携などについて、今日における課題などを考えます。さらに発達・視覚・知的などの障害について理解を進め、それぞれの援助法について学びます。

3.地域子育て支援実践演習[3~4年次]

キャンパス内の子育て支援施設アンネローゼと、日立市子どもセンターなど地域の施設で、子育て支援活動に参加。各施設を利用する親子や支援者から話を聞いたり、支援の現場を経験したりするなかで、子どもと保護者との関わりについて学び、子育て支援のあるべき姿について考えます。

キリスト教保育
4.キリスト教保育[2~4年次]

いのちの大切さを伝えながら、子ども一人ひとりの自発性や創造性を重視して伸ばすキリスト教保育の理念や意義を理解します。その考察のなかで保育の本質を掘り下げて考えるとともに、主体性を育むキリスト教保育を学び、現場で実践するための方法や技能を身につけます。

4年次

基幹科目
幼児保育演習C・D 卒業研究
専門基礎科目
特別支援教育
専門科目
保育実習指導Ⅱ 保育実習Ⅱ(保育所) 保育実習Ⅲ(施設)
保育・教職実践演習(幼稚園) 地域発達臨床論
1.地域子育て支援実践演習 地域発達支援実践演習
2.キリスト教保育 発達障害学 言語発達心理学
身体表現 幼児保育特殊演習 A・B・C
1.地域子育て支援実践演習[3~4年次]

キャンパス内の子育て支援施設アンネローゼと、日立市子どもセンターなど地域の施設で、子育て支援活動に参加。各施設を利用する親子や支援者から話を聞いたり、支援の現場を経験したりするなかで、子どもと保護者との関わりについて学び、子育て支援のあるべき姿について考えます。

キリスト教保育
2.キリスト教保育[2~4年次]

いのちの大切さを伝えながら、子ども一人ひとりの自発性や創造性を重視して伸ばすキリスト教保育の理念や意義を理解します。その考察のなかで保育の本質を掘り下げて考えるとともに、主体性を育むキリスト教保育を学び、現場で実践するための方法や技能を身につけます。

幼児保育専攻

資格取得に向けた学外実習スケジュール

  1年次 2年次 3年次 4年次
保育士 - - 保育実習Ⅰ(保育所) [必修]
保育所11日間


保育実習Ⅰ(施設)[必修]
福祉施設12日間
保育実習Ⅱ(保育所)[選択必修]
保育所11日間


保育実習Ⅲ(施設)[選択必修]
福祉施設12日間
幼稚園教諭一種 - 初等教育実習Ⅲ[必修]
茨城キリスト教大学附属認定こども園5日間


初等教育実習Ⅳ[必修]
幼稚園15日間
- -

[必修]:上記の資格取得に必修となる実習。
[選択必修]:上記の資格取得でどちらかを必ず選択しなければならない選択必修となる実習。

進路・就職

卒業後の道

豊富な実習・演習を通して実践力を身につけた卒業生は、主に公立・私立の保育所や幼稚園、双方の機能を併せ持つ認定こども園で活躍しています。また、活躍の場は茨城県内のみならず、県外で企業保育に携わるなど、ますます広がっています。

めざせる職種・業界

  • 保育士
  • 幼稚園教員
  • 児童養護施設職員
  • 乳児院職員
  • 母子生活支援施設職員
  • 障害児施設職員
  • 教育関連自治体職員
  • 教育関連企業 など

進路実績(2023年5月1日現在)

%
  • 医療、福祉(教育・保育業務を含む)
  • 教育、学習支援業
  • 卸売業、小売業
  • 金融業、保険業
  • 運輸業、郵便業
  • 公務情報通信業
就職者60
就職希望者60

主な就職先(2023年3月卒業生)

  • 日立市立はなやま認定こども園
  • おおくぼ認定こども園大久保幼稚園
  • 茨城キリスト教大学附属認定こども園
  • 矢祭町立やまつりこども園
  • ひたちなか市立つだ保育所
  • つくば市立二の宮保育所
  • 松戸市立北松戸保育所
  • 千葉市立磯辺保育所
  • 勝田あすなろ保育園
  • おーくす佐野保育園
  • うぃず調布深大寺保育園
  • 池の川幼稚園
  • かなや幼稚園
  • 吉沼幼稚園
  • 東京都認可校石川幼稚園
  • 同仁会乳児院
  • 児童養護施設誉田養徳園
  • 児童養護施設こどもの里
  • ケーズ&リリーナーサリー
  • 医療法人社団どんぐり会ARINKOMURA

卒業生の声

一人ひとりに寄り添い、
成長を見守っていきたい

子どもの良き教材となる
自然にふれる経験は
学生も育てる

子どもと自然との関わりを主な課題としています。自然は、子どもの感性や思考力を育む教材になります。

穂積 訓 児童教育学科 幼児保育専攻 教員
専門:昆虫生態学/理科教育/幼児教育 領域「環境」

「子どものために」を第一に、自ら答えが出せる保育者に

音楽をとおして学びの芽生えを支援するための知識や技術を学びます。 公開形式の試験や発表では、 他の学生から刺激を受けたり、お互いに評価し合ったりすることで、深い理解が得られ保育者としての意識を高めることができます。

佐藤 真紀 文学部 児童教育学科 教員

「子どもがわかる」確かな専門性や自信を身につけよう。

保育者は子どもたちとただ遊ぶだけではなく、体や心の発達過程、個々の気持ちを理解し、見通しをもって保育に当たることが大切です。本専攻では、4年間をかけて子どもや保育について多面的に学びます。ピアノ、読み聞かせ、制作などは実技をとおして修得し、大学で学んだことを実践につなげることができます。

清水 悦子 文学部 児童教育学科 教員

幼児保育専攻教員一覧

児童教育学科 幼児保育専攻の教員一覧

高度な専門性と、豊富な現場経験を兼ね備えた教員は、学生の飛躍的な成長を支える原動力。成績優秀なだけではない、他者に寄り添い支えられる、真に優れた人材の育成に向けて、大学全体でチームワークを組み、持てる力の限りを尽くして取り組んでいます。