
小学校や特別支援学校に通う子どもたちと真正面から向き合える教員の養成を、児童教育専攻は教育の目的とします。心理学的な手法や体験型授業を重視するカリキュラムは、子どもと同じ目線に立ち、言葉として表されない心も理解できる力を育むため。子どもに寄り添いつつ一人ひとりの成長を自らの喜びにできる精神と、日々の小さな変化に気づく繊細な観察眼を持ち、科学的な根拠に基づく的確な指導ができる、児童教育のプロとしての総合力を育てます。
自然環境や表現活動について、手を動かし肌で感じた体験を、教育現場で生かせるよう体験型授業を重視しています。例えば「労作体験」では学内で農作物栽培や生物観察に取り組み、その経験を小学校で自然の不思議と生命の尊さを教える際に生かせるようにします。
教員採用試験の合格をめざす学生のサポートに力を入れています。教育職としての実績が豊かな専門スタッフが試験対策を行い、丁寧に指導します。ほかにも小論文対策講座、2次試験対策指導、卒業生による報告会など、教職志望者への教育プログラムを充実させています。
ICは、特別支援学校教諭一種免許状を取得できる課程を、県内で初めて設置した私立大学。児童教育専攻で学んだ卒業生が、すでに特別支援学校の教員や各学校に設置された特別支援学級の担当として活躍しています。
池田 歩実 さん
児童教育学科 児童教育専攻 3年
茨城県立 佐和高校 出身
花崎 美卯 さん
児童教育学科 児童教育専攻 4年
茨城県立 日立第二高校 出身
熊谷 康太 さん
文学部 児童教育学科 児童教育専攻 3年
茨城県立 多賀高校 出身
冨山 佳菜 さん
文学部 児童教育学科 児童教育専攻 3年
茨城県立 太田第一高校 出身
【藤原 善美ゼミ:臨床心理学、教育心理学】
小学校体育科で実践する教材の内容や指導法を学ぶ授業です。主に器械運動・水泳運動の各領域を重点的に学びます。児童一人ひとりの実態に応じた工夫のある指導ができるよう、教材を理解することが目的です。
簡潔であるため造形要素を把握しやすく、作者の思いを表せるモノクロームの表現に取り組む授業です。題材を見つめて構想を練り、線描や濃淡により作品を仕上げる、その過程で題材との関わり合いを深め、さらには何気ない「もの」の中にも不思議な思いや面白い観点を抱けるようになることをめざします。
人間形成に関する原理と方法について心理学的手法で学ぶ科目。教育心理学が対象とする「発達」「教授・学習」「測定・評価」「人格・適応」などの分野ごとに基礎的な知識を体系的に理解します。授業では、臨床現場における教員の実務経験を紹介し、教育現場において、児童・生徒の学習や発達の過程を考慮した指導ができることをめざします。
小学校体育科で実践する教材の内容や指導法を学ぶ授業です。主に陸上運動・ボール運動の各領域を取り上げます。児童一人ひとりの実態に応じた工夫のある指導ができるよう、教材を理解することが目的です。
小学校で教える算数科の全体を理解し、授業づくりのための具体的な方法や指導案の作成法を学びます。授業では作成した指導案に基づいた模擬授業を行い、指導の実際を体験するとともに、良い点や改善点を討論します。この経験により、将来教壇に立った時に授業をより良くする技術を身につけます。
特別支援教育の制度やシステムを理解する科目です。特別支援教育の定義や理念、教育の特徴、関連する法律などを学んだうえで、特別支援学校での教育や小学校での支援システムにおける課題を考えます。授業はグループワークを基本とし、学生同士の議論を通して特別支援教育への理解を深めます。
通常学校に在籍する発達障害のある児童・生徒への特別支援教育について、知的発達や認知発達、学習障害などの障害ごとに基礎的な事柄を学び、特に各障害の心理特性を理解します。講義は教育課程と関連づけながら進めるため、教育現場における発達障害児への支援・指導の実際を学ぶことができます。
1年次 | 2年次 | 3年次 | 4年次 | |
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小学校教諭一種 | 児童体育A(水泳実習) 日立市かみね市民プール 計8日間 |
介護等体験 福祉施設 5日間 |
介護等体験 特別支援学校 2日間 初等教育実習Ⅰ・Ⅱ 実習協力校(小学校)20日間 (事前に1日観察実習あり) |
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特別支援学校教諭一種 | - | - | - | 特別支援教育実習 特別支援学校 10日間 (履修要件あり) |
教育実習で実感した
教師の喜びは今も
藤原 善美
児童教育学科 児童教育専攻 教員
専門:臨床心理学/教育心理学
佐々木 隆宏 文学部 児童教育学科 教員
斎藤 遼太郎 文学部 児童教育学科 教員
高度な専門性と、豊富な現場経験を兼ね備えた教員は、学生の飛躍的な成長を支える原動力。成績優秀なだけではない、他者に寄り添い支えられる、真に優れた人材の育成に向けて、大学全体でチームワークを組み、持てる力の限りを尽くして取り組んでいます。