茨城キリスト教大学

NICE 設立&児童教育学科 40 周年記念祝賀会を開催しました

NICE 設立&児童教育学科 40 周年記念祝賀会を開催しました

本学では10月22日(土)、今年4 月に設立した茨城キリスト教大学教育関係者ネットワーク(Network of Ibaraki Christian University Educators、以降:NICE)の第 1 回総会ならびに設立記念祝賀会 兼 児童教育学科設立 40 周年記念祝賀会を開催しました。

NICE第1回総会の様子(大学新1号館4階1401教室)

総会は、NICE会長の池内 耕作 本学教授より「NICE」の趣旨説明、役員紹介、総会の進め方などの報告から始まり、会則第2条に基づいた「会員相互の交流事業」第1弾、『オンライン交流会』の計画が発表されました。
また、定例会とは別の活動として、茨城県が県北地域の魅力として発信している「県北高校焚き火部の野望」のようなアクティビティ活動の提案もなされました。
本学、とくに児童教育学科は設立当時から「頭と心と手」(ペスタロッチの教育思想)の教育を重視し、労作体験などの授業に力を入れてきました。それは40年続いた今でも受け継がれている伝統です。
教育関係者として、教育力や技を磨くだけでなく、大人として人生の楽しみ方や自身が楽しんでいる姿を見せることができるよう、この会を通じて体験の場を提供し、一緒に楽しんでいけたらと語りました。
他にも「会員相互の研修事業」として、校務における苦労や成功例を共有したり、教育業界の問題点を検討したりする座談会の計画など、会員の要望を取り入れながら活動を進めていく流れを考えているそうです。
会の発足にあたり、県内の小中高校等にNICEに関するご案内を差し上げ、10月22日時点では会員数が100人を超えました。(内訳は以下のとおりです)

 在学生  39名 
 卒業生  63名 
 IC教員・卒業生    1名
 IC職員・卒業生    4名 
 IC教員  25名
 IC職員    0名
 IC元教職員・卒業生    1名
 IC名誉教授    1名
 その他(特別会員)    0名

 
この日の総会には会員約60名が参加。今も教育現場で活躍する本学児童教育学科卒業生1期〜4期生3名が登壇し、学生時代を振り返りながら後輩たちへの温かいメッセージを贈りました。
卒業生
卒業生
卒業生

NICE設立 兼 児童教育学科設立40周年記念祝賀会の様子(大学新1号館5階グローカルラウンジ)

上野 尚美 学長
瀧野 修 本学名誉教授
祝賀会では、会に先立ち、上野 尚美 本学学長、瀧野 修 本学名誉教授が挨拶をされました。
上野学長はかねてから構想していた、卒業生との教育ネットワークの設立が実現した喜びと、さまざまな学科の学生、卒業生、教職員がこの場に集うことができた喜びに感謝を述べました。NICEの名は関係者の知恵により、Network of Ibaraki Christian University Educators の頭文字から命名されたということです。名が覚えやすいため、ナイスな名になったことを大変満足していると話しました。
また、児童教育学科設立40周年に寄せては、児童教育学科はすべての学科の教職課程の歩みであり、教育業界で活躍する卒業生、特に教育行政に携わる田辺義務教育課長や小野教育長のような卒業生が輩出され、茨城県内外の教育に大きく貢献できていることについて感激の意を表しました。

当時の児童教育学科を知る、のちに学長にも就任した瀧野本学名誉教授からは、1980年の学内検討会議から1982年児童教育学科の設立までの経緯が明かされ、初めて知る内情に驚く参加者も多くいました。当時の文部科学省では、初等教育教員養成課程は国立大学の教育学部が担うという方針があり、北関東一園と言われた本学の文学部で、初めてこの養成課程設置に取り組んだことは地域社会や受験生から評価され、期待されていたそうです。学内では、微妙な意見の齟齬などもあったようですが、「茨キリらしさ」が必要との声が多く挙がり、教育学の領域に「全人教育論」と「キリスト教教育概論」、児童学の領域に「労作体験教育論」「労作実習」をカリキュラムの中心にしたことは結果的に本学の本領発揮となったと語りました。

小野 司寿男 常陸大宮市 教育長
田辺 光博 県義務教育課長

卒業生代表として、小野 司寿男教育長と田辺 光博義務教育課長が挨拶をされました。

本学英語英米文学科(現:現代英語学科)卒業生の常陸大宮市教育委員会 小野教育長(NICE監事)は、学生時代のエピソードを軽快に話されたあと、以前、本学教員として赴任された際(3年間本学の教員養成にご尽力くださいました)、上野学長からのミッションの一つが教育関係者のネットワーク設立、総会の開催であったことを明かしました。小野教育長がこのネットワークづくりが必要だと考えた原点は、自身が教員として赴任した時の職場内格差=出身校のヒエラルキーだったそうです。
また、上野学長の話には、瀧野名誉教授のビジョンの中に「大学生と一緒に成長する教員」が挙げられていたそうで、共感するものであったそうです。教員は研修が不可欠であることからも、大学という研究機関は大きな頼り処になること、同じ大学から教員になったということから仲間意識が芽生え、この会がふるさとのような存在にまで発展していけたらと語りました。
最後に、立ち上げに関し、池内会長や学生、事務の方など、ここに見えていない沢山の方々のご尽力によってこの会が設立できたことに感謝を述べられました。

小野教育長の紹介で登壇した児童教育学科卒業生で、茨城県教育庁学校教育部の田辺義務教育課長は、茨城県の市町村立学校の総括を担うポストに就いています。紹介を受けた田辺義務教育課長は、「主役は子どもたち、一番は現場で子どもたちに関わるのは先生方である」と謙遜されましたが、本学にとって田辺義務教育課長や小野教育長のように本学卒業生が教育行政のポストに就いたことは本学にとっても名誉なことです。
田辺義務教育課長は、学生当時、大学で教員採用試験対策をしてもらったことに触れ、いかに本学が教員養成に力を入れていたかを赴任して知ったと、感謝の言葉を述べられました。当時の他大学出身者はそういった支援はなかったそうです。また、赴任先で教員の半分が本学出身者であった学校もあり、これからも茨城キリスト教大学を、児童教育学科を応援しているとエールを送られました。
 

軽食パーティーの様子

乾杯の音頭は鋤柄 純忠 本学名誉教授が担当されました。参加者は懐かしい方々との再会だけでなく、初対面の方とも気軽にコミュニケーションをとる様子が見られ、今後のネットワークの広がりが期待できる一夜となりました。

地域・国際交流センター

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地域交流課では、学生ボランティアの他にも地域に貢献できる講習や講演会を企画しています。
地域社会との連携、地域活動のほかに、公開講座・県民大学など各種講座運営、聴講生に関すること、広報誌「みどりの」編集・発行、地域・教育ボランティアに関することを担当しています。
 
気になる方は、地域・国際交流センターまでお問い合わせください。

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