茨城キリスト教大学

児童教育コース:「ロイロ認定ティーチャー」に認定されました。

「ロイロ認定ティーチャー」 に5名の学生が認定されました

ギガスクール構想により全国の小中高でICTを利活用した授業が可能になりました。しかし、これまで長い間、黒板を使った授業を行ってきたことから、ICTを利活用した授業の方法については、全国の学校等で授業実践を積み重ねている段階だといえます。
文学部児童教育学科の佐々木隆宏ゼミ(数学教育学)では、ゼミ生が主体となってICTを利活用した授業の方法について研究を行っています。その成果として、今回は5名のゼミ生がロイロ認定ティーチャーに認定されました。
ロイロ認定ティーチャーは、クラウド型学習支援システム「ロイロノート」を利活用した授業を開発した教師が認定されます。



認定された学生5名

重藤 蒼依「小学校第6学年 数あてゲームをしよう」

整数の2進法表示の一意性を利用した数あてゲームは、古くから「目付字」として知られています。
数あてゲームを導入として、その仕組みを考察することにより、位取り記数法の良さを実感することのできる教材をつくりました。

高田陸杜「小学校第3学年 減法とカプレカー数 加法、減法の計算の確実な習得」

小学校第3学年において、児童に多くの計算練習をしてもらうとき、ただ問題を沢山与えることに疑問を感じていました。
そこで、児童の「不思議だな」を引き出し、「本当にそうかな」という批判的思考力を養うとともに、興味・関心を高め続けながら計算練習も行えるのがカプレカー数であると考えました。

長谷山胡桃「小学校第3学年 わりきれない!?わり算をもっと考えよう あまりのあるわり算」

大学3年に行った教育実習における研究授業で扱った「あまりのあるわり算」です。
この時間は、まとめや新出用語が多く、また、考え方も複数通りある授業なので、練り上げに工夫が必要だと感じました。そこで、ロイロを用いることにより、数学的活動を通して、これらの内容を理解しやすい授業をつくりました。

田口綾花「小学校第1学年 3つのかずのけいさん」

大学3年の教育実習で教えた内容をもとにロイロを利用した授業を考えました。
児童にとって、2つのお話(2つの式で表す)を1つの式でまとめて表現可能であることに気が付く瞬間を大切にしたいと思い、ストーリー性にとても気を配りました。

黒澤駿介「並べ方や組み合わせ方を調べよう」

大学3年の教育実習では小学校第6学年を担当しました。研究授業では、図や表を使ってもれなく重なりもなく数え上げる学習のまとめとして、複数の方法の使い分けについて授業を行いました。
複数の方法があると児童はとても混乱しやすいので、ロイロノートを使ってわかりやすい授業がつくれないか研究しました。

 

 

佐々木隆宏ゼミでは、今後、ICTやAIを利活用した授業デザインを続けます。
ICT活用の良さを活かすだけではなく、ICT使用により従来の構造化された板書を構成することが困難となり、そのあたりをどのように解決してゆくかが現在のゼミ生の課題です。
また、地元地域教材(数学的モデリングにけるメタ地域教材およびローカライズされた教材)の開発を行っていきます。