茨城キリスト教大学

2017年度韓瑞大学校へのデュアル・ディグリー留学生 AK 1月分報告書

【韓国】韓瑞大学校
A.K.(現代英語学科)
at Hanseo University 【Korea】

새해 복 많이 받으세요! 올해도 잘 부탁드립니다! (明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願いいたします!)

というわけで、皆さま新年明けましておめでとうございます。師も走るほど忙しいという言葉が語源になったと言いますが、師走とはよく言ったものですね。怒涛の留学後半を終えた私にとっては、有意義な時間を過ごせていたからか、振り返ってみると、去年1年間自体があっという間に過ぎて行ったように思えます。

さて、今の私ですが、冬休み・春休みを満喫しております。日本の春休みはもっと先の2月下旬からですが、韓国は違います。前のレポートでも述べましたが、私は昨年の12月に期末考査を終えました。そして、新年度は3月から始まります。なので、韓国の大学生は12月後半から2月28日までが長期休暇になります。本学の同級生にその事を伝えたら、とても羨ましがられました。

また、これは私が感心した話なのですが、韓国人の友人の1人がそのまとまった長期休暇の間を、外国(韓国以外で英語が通じる国)で過ごすというのです。その子の主張は「学生は、普段学校で勉強しているけど、学校では学べない事もあると思う。」と、いう事でした。その子は普段の学校生活を真面目に過ごしている子なので、その発言には驚きました。話を深く聞いてみると、「大学生だからこそ時間を費やして出来る事がある。結果的にそれが、自分のスキルアップに繋がるかどうかは分からないが、やってみる価値はある。大学の長期休暇はそういうことをする時間だと思う。」と、熱く語ってくれました。他にも、アルバイトで貯めたお金で1人で日本旅行をする子、新しい言語や資格取得に挑戦する子、韓国1周旅に出かける子など、各々がまとまった長期休暇を有意義に過ごそうという意思の固さに驚きました。

話は少しずれますが、韓国は今、朴槿恵大統領の友人が国政介入したという疑惑で、韓国社会自体とても不安定な状況です。私自身も韓国の日本領事館から毎週のように、ソウルや釜山などの主要都市で起きている大規模デモへの注意喚起を促すメールが届きます。今回の一連の問題が発覚してから既にかなり時間は経過していますが、未だに油断できない状況が続いています。

私の同級生の中にも、デモや集会に参加している友人がたくさんいます。彼らを見ていて思ったのですが、韓国人の学生たちは自国の政治や外交関係などに関してとても敏感だと感じます。韓国の同い年の大学生たちと比較してみても(日本を批判するわけではないですが)日本の大学生たちは選挙権が与えられたにも関わらず、あまり政治に関心が無いように見受けられます。いつかの授業で、自分の母国の政治について発表・議論する場がありました。教授からの質問に対して、私を含む外国人の友人達は返事に窮する事が少なからずありましたが、韓国人の友人は10で投げかけられた質問を20で返すといったように、十分な知識を蓄えており、授業を聴きながら彼らが同級生とは思えませんでした。

韓国は今月の下旬から急激に寒くなり、雪も東北・北海道並みに降ります。寒さが厳しいのでインフルエンザや風邪などが心配ですが、十分に注意して残りの長期休暇も楽しんでいこうと思います。では、今回はここまでとさせていただきます。またお会いしましょう。