茨城キリスト教大学は、2013年度を通じて学内の喫煙場所を漸減させていき、2014年4月からキャンパス内全面禁煙化を実施いたします。
茨城キリスト教大学は、これまで3か所の喫煙場所を設けてキャンパス内の分煙化を図ってきました。しかし、「学生生活満足度調査」等における学生たちの声から、現在の分煙化のあり方、またキャンパス内分煙化という方法自体への不満が実に多く聞こえていました。
本学は、看護学科、食物健康科学科という健康について学ぶ専門学科を持ち、児童教育学科という幼児・児童を指導する立場になる学生を教育する学科を持つ大学です。学生ならびに教職員の喫煙行為に対して、一般社会以上に敏感でなければなりません。
大学時代に学生のみなさんは20歳を迎えます。茨城キリスト教大学は、それを機に喫煙という生涯にわたり健康に悪影響をおよぼす習慣を身につけさせないキャンパスを提供していくことが、教育機関の一つの義務だと捉えます。喫煙という悪習慣がつく最大のきっかけは交友関係だと言われています。学生のみなさんが先輩・友人のマネや勧めによってその悪習慣を身につけてしまう場所を用意しないことは、とても重要な教育行為です。まして健康について教え・学び、将来人々の健康を守る立場に立つ社会人を輩出する学部・学科を持つ本学にとっては、それは疑いようもなく必要な教育行為だと言えます。
2003年に施行された「健康増進法」には以下のように定められています。 「健康増進法第25条: 学校、体育館、病院、劇場、観覧場、集会場、展示場、百貨店、事務所、官公庁施設、飲食店その他の多数の者が利用する施設を管理する者は、これらを利用する者について、受動喫煙(室内又はこれに準ずる環境において、他人のたばこの煙を吸わされることをいう。)を防止するために必要な措置を講ずるように努めなければならない。」
この法律を踏まえれば、キャンパスという公共の場で受動喫煙を防止するために必要な措置を講じなければならないことは明らかです。しかも本学のキャンパスは、茨城キリスト教学園というワン・キャンパスの中にあるため、保育園児・幼稚園生・中学生・高校生と隣り合って大学生がキャンパス生活を送る特別な環境にあります。大学生のキャンパス生活のあり方は、つねに未成年の目にさらされているのです。その点を重く考えれば、受動喫煙の防止にとどまらず、喫煙する姿を見ることのないキャンパスづくりに努力することが必要です。
すでに喫煙習慣が身についてしまっているが、禁煙をしたいと少しでも考えていたら、ぜひ保健室に相談しに来てください。禁煙サポートを行っています。
もちろん、20歳をこえた人々の喫煙は本人の責任のもとに自由です。ただし、2014年4月からは、大学キャンパス内では吸わないでください。また、キャンパス外での喫煙の際も、本学学生・教職員として恥じないモラルを守った喫煙行動を心掛けてください。歩行喫煙や、吸い殻の投げ捨てなど、他人に迷惑のかかる行為は決してしないようにお願い致します。