ICでは保健師の授業や実習もあり、治療のサポートだけでなく健康管理や予防といった保健師としての視点も得られました。さまざまな分野・領域での実習を経験し、自分がどの分野で働きたいのかより具体的に考えることができました。最後の実習となる総合実習では、当院のがんセンターで肺がんの患者さんを受け持ちました。そこではがん治療に伴う苦痛緩和や退院調整など、患者さんの状態に合わせた看護を行うために、一人ひとりにしっかりと向き合って病態を理解することの大切さを学びました。また、私は在学中の２年間を寮で過ごしたのですが、年齢や学部、国籍の違う仲間と共同生活をすることで、思いやりの心や仲間と助け合うことの素晴らしさを知りました。忙しいなかでも優しさを忘れずに、患者さんとその家族の気持ちに寄り添える看護師をめざしています。