茨城キリスト教大学

県北生涯学習センター主催「ウクライナの歴史と文化」講座を実施

 2022年(令和4年)9月30日(金)から5回にわたり、茨城県県北生涯学習センター主催講座「ウクライナの歴史と現状」が本学にて開催されました。

講師は、本学現代英語学科教員のジャブコ・ユリヤ先生(ウクライナ出身)で、本学1号館を会場に約60名の方が受講されました。


講座の様子

 講座の内容
  1. ウクライナの歴史
  2. 伝統や民族衣装の紹介
  3. 戦前の美しい建造物とそれが失われた現実
  4. ウクライナ語の歴史と初級講座
  5. 戦争で変わったウクライナ・留学生たちの体験談

ジャブコ・ユリヤ講師

受講者の様子

「ウクライナを理解したい」、その熱意が伝わってくるほどに熱心に聴講する受講者の皆様。
事前にウクライナ関連書籍で予習してから受講された方や、歴史や情勢の理解のため世界地図を片手に受講される方がいらっしゃいました。

イースターエッグ「ピサンキ」

ウクライナでは、春の訪れとともにやってくるイエスキリストの復活祭は一大イベントだそうです。
ろうけつ染めで作られる美しい模様が特徴です。

美しい景色

ウクライナ国旗の色は、青い空と金色の麦や農業を黄色で表現しています。
戦前の建物や街並み、風景にはあまりの美しさにうっとりする反面、それが軍事侵攻によって無惨にも壊されたウクライナ。
ウクライナの現実を伝えるためには犠牲となったものや人も紹介する必要があります。

ウクライナ国歌を歌うジャブコ講師とウクライナ人留学生

最終回ではウクライナから本学へ留学している3名の学生も登壇し、それぞれが戦時の体験エピソードを語ると、受講者からもすすり泣く声が聞こえました。
留学生のマルタさんは、複数の国を経由して避難した体験。
ソフィアさんは、戦争で犠牲となった兵士や子どもの写真を見たときの沈痛な思い。
ユリアさんは、家をなくしたご家族を迎え入れ、生活した日々。

ウクライナ国家を歌う彼女たちからは「ウクライナを信じている、決してあきらめない」というメッセージがひしひしと伝わってきました。

一日早い平和を心から願います
受講者からは、
ウクライナについてまったく知らなかったが、色々な知識が得られ、世界的な問題に目が向けられるようになった。
国家を聴いて胸が詰まりました。一日も早く自由で平和な日が来ますように祈っています。
といった声が挙がりました。

ウクライナを支援するために私たちができることは「ウクライナの歴史と文化を学習し、正しい情報を理解すること」だとジャブコ講師は語ります。
今後もウクライナ情勢に関心をもち、ウクライナへの支援をお願いしたいと涙ながらに訴えました。



いつもご協力をありがとうございます

県北生涯学習センター指定管理者(運営・管理)のNPO法人 インパクト様より今回もウクライナ人留学生へのご支援をいただきました。

写真左:本学地域・国際交流センター佐藤課長
写真右:県北生涯学習センター志摩センター長
県北生涯学習センターの皆様、受講者の皆様には心より感謝申し上げます。

地域・国際交流センター

地域交流課について

地域交流課では、学生ボランティアの他にも地域に貢献できる講習や講演会を企画しています。
地域社会との連携、地域活動のほかに、公開講座・県民大学など各種講座運営、聴講生に関すること、広報誌「みどりの」編集・発行、地域・教育ボランティアに関することを担当しています。

気になる方は、地域・国際交流センターまでお問い合わせください。

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