本学では、2020年12月22日(火)にオンラインシンポジウムを開催しました。
参加者は、全国各地の研究者や山・鉾・屋台行事の保存会関係者、文化財保護行政の関係者、そして本学の教職員や学生の55名の方たちでした。
基調講演では、佛教大学歴史学部教授の八木透先生から、大学生が授業で学んだことを京都祇園祭において実践的に体験することで無形文化遺産の保存・伝承の一端を担っていることや、卒業後も青年部として継続してかかわる仕組みができていることについて、お話を伺うことができました。
パネルディスカッションでは、秩父市教育委員会の伊藤暁さんから、祭りの日に小中学校を休業するなど、市全体で無形文化遺産の保存・継承を支援している事例を紹介していただきました。
日立風流物を継承する日立郷土芸能保存会の水庭久勝会長や4名の支部長からは、2019年5月の大祭礼で初めて外部からの支援として本学学生が参加したことによって、保存・継承により良い効果があったという報告がありました。
本学教員の岩間信之先生からは、本学におけるこれまでの地域貢献の取り組みや今後の展望についての報告がありました。
これらの発表から、各地で学校教育が無形文化遺産の保護・継承に資する活動を展開していることが明らかになりました。
そして、会場に集まった本学学生からの質問とパネリストからの応答など、熱心なディスカッションが交わされました。
地域との連携をめざす本学にとっても、これからの教育や活動にとても役立つ内容でした。
なお、このシンポジウムの記録は、年度内に報告書として本学ホームページ上で公開する予定です。