茨城キリスト教大学

「いばらきCOCプラスシンポジウム」が開催されました。

COCプラス事業では、学生にとって魅力ある就職先を創り出し、地域が求める人材を育成するための地域創生推進事業を実施しています。

2018年(平成30年)2月27日(火)ホテル テラス ザ ガーデン水戸にて、「いばらきCOCプラスシンポジウム」が開催されました。
COCプラス事業のスタートから2年が過ぎ、今後の課題や新たな挑戦への足がかりを導き出そうと、中間総括や今後の展望等を発表、検討することを目的としたシンポジウムで、当日は県内企業経営者や学生ら約80名が参加しました。


第1部:事業の活動報告

背 景

茨城COCプラス事業は、茨城大学、茨城キリスト教大学、常磐大学、茨城高専の連携で、2014年度(平成26年度)に設立した協議体「いばらき地域づくり大学・高専コンソーシアム」を申請母体にして採択された文科省補助金事業である。

目 的

同コンソーシアムは2016年度(平成28年度)に全県化し、12大学1高専に拡充された。事業内容は、県とも協働しながら教育、研究、
地域貢献、産学連携、国際化などで大学間連携を推進する仕組みである。
茨城への関心や愛着を持った学生が、地域課題の発見、解決能力、プロジェクト企画の能力を身に付けさせる。
⇒地域協創人材養成

概 要

茨城大学の全学必修科目である「茨城学」や地域PBL科目等8単位、プレインターンシップ科目1 単位、地域イ
ンターンシップ科目1単位以上を履修した学生を地域協創人材として認定し、地元企業への就職を推進。一方で
地元企業に対しては、学生とのマッチングの場の提供やインターンシップ実施へのノウハウ提供やプロモーショ
ン機会(セミナー・ワークショップ等)提供により、インターンシップの受入先を拡充。これらによる好循環(下図)。
茨城COCプラス事業

事業の活動報告

地域協創人材育成、インターンシップの取組み

茨城学・茨城高専ジョブセミナー
[茨城大学・茨城工業高等専門学校]

5学部混合地域PBLにおける企業連携

ひたちなか表町商店街活性化プロジェクト
[茨城大学]

子育て環境充実の取組み


子育て支援施設「アンネローゼ」

[茨城キリスト教大学]

防災を通じた安全・安心な地域づくり

ときわbosaiサポーター活動等
[常磐大学]

地域活性化型のインターンシップ

カサマロン
[茨城大学運営スタッフ他]

第二部:パネル討論会

今後のいばらきCOC プラス 事業の展開に向けて

茨城県の大学では、学生にとって魅力ある就職先を創り出し、地域が求める人材を育成するための地域創生推進事業を実施しています。
スタートから2年が過ぎ、今後の課題や新たな挑戦への足がかりを導き出そうと、2名のゲストパネリストを招いた基調プレゼンテーションとパネル討論会を開催しました。
ゲストパネリスト
山梨大学地域未来創造センター特任教授
澤 伸恭
ゲストパネリスト
株式会社マルト 採用教育課長
遠藤 純一郎
パネリスト
茨城大学 農学部 教授
福与 徳文
パネリスト
茨城キリスト教大学 地域連携センター長
中島 美那子
パネリスト
常磐大学 特任准教授
鴨志田 康弘
パネリスト
茨城工業高等学校 副校長
(地域連携・評価)
市毛 勝正

  
ファシリテーター
茨城キリスト教大学 副学長
池内 耕作

基調プレゼンテーション①

アイディアはあるけど、お金がない。
「FAAVO やまなし」で資金を集め、プロジェクトを実現させよう!
やまなしクラウドファンディングとは?
ゲストパネリスト 山梨大学 地域未来創造センター特任教授
澤 伸恭氏によるCOCプラス事業の紹介
オールやまなし11+1大学と地域の協働による未来創生の推進

山梨大学のほか11の大学があり、そこに横浜市立大学が加わり、オールやまなし+1の大学連携の中、COC プラスの地域創生推進事業としてクラウドファンディングに取り組んでいるそうで、FAAVO やまなしは、山梨という地域を活性化させるプロジェクトに特化したファンディングサイトでエリアオーナー制をとっており、新聞社や金融機関もオーナーを分担し、大学連携のチームもエリアオーナーをされている。

基調プレゼンテーション②

大学と企業の新たなネットワーク作りを。 福島大学COC プラス「キャリアサポーター」制度で学生と地元企業との関係が良好に。
福島大学COC+推進室統括コーディネータ 南 俊二氏とゲストパネリスト株式会社マルト 採用教育課長
遠藤 純一郎氏によるCOCプラス事業の紹介
ふくしまの未来を担う地域循環型人材育成の展開(福島大学COC+)紹介

福島大学でも、茨城県と茨城大学で行っているCOC プラス事業と同じような課題や目的をもち、学生に地元に残ってもらうためには地元のことを知ってもらうことが大事と考え、地元の社会人と接する機会を増やす「キャリアサポーター制度」が誕生。
サポーターの方から役立つ支援を受けて福島の企業に就職した後、今度は自分がサポーターになり、後輩のアドバイザーになるという循環をイメージ。

2つの基調プレゼンテーションをふまえて

キャリアサポーター制度やクラウドファンディングなどの各大学での新しい方法なども踏まえ、パネリストをはじめとした茨城大学の三村学長や本学の東海林学長、茨城大学・本学・常磐大学の学生、より実際にCOCプラス事業に関してディスカッションは盛んにおこなわれました。