茨城キリスト教大学

秋期公開講座05
夏目漱石『三四郎』を読み解く -漱石の秘められた青春期の体験-

講座05:
夏目漱石『三四郎』を読み解く
-漱石の秘められた青春期の体験-

漱石の作品には、一人の女性を巡って二人の男性がせめぎ合うという三角関係が繰り返し描かれています。
もとより文学作品は虚構と現実とのあわいに成立するものです。
したがって、漱石が創り出した作品の中から彼の青春期における切実な恋愛体験(原体験)と登場人物の原型(モデル)との関係を読み解いていくことは決して容易なことではありません。
しかし、どのような想像力によって創り出された虚構の作品にあっても、その縦糸には明らかな具体的事実、実体験が存在することを否定することはできません。このような作品の縦糸とも言うべき現実世界に起こった出来事を紡ぎ出さずして、作品のモチーフにもテーマにも迫ることは出来ないはずです。

そこで、今回の講座では、漱石の青春期における原体験と作品に描かれている登場人物の原型(モデル)とに考察を巡らし、また、舞台空間として「すべてが破壊され、建設され」て西欧化されつつあった明治40年前後の時代背景をも併せて読み解いていこうと思います。

講師 :大内 善一(茨城大学名誉教授/本学元特任教授)
定員 : 10名
受講料 : 5,000円
開催曜日・回数 : 火曜日 全5回 10:20~11:50
開催日 : 9/29、10/6、10/20、11/10、11/17

使用テキスト

三四郎(新潮文庫)
※必ず新潮文庫本をテキストとして入手してください

著者:夏目 漱石
出版社:新潮社
金額:374円(税込)
ISBN:978-4101010045

秋期公開講座に関するお問い合わせ先

茨城キリスト教大学 地域・国際交流センター 地域交流課

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地域社会との連携、地域活動のほかに、公開講座・県民大学など各種講座運営、聴講生に関すること、広報誌「みどりの」編集・発行、地域・教育ボランティアに関することを担当しています。
 
気になる方は、地域交流課までお問い合わせください。

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