茨城キリスト教大学

2017年度明知大学校への海外留学生 HT 9月分報告書

【韓国】明知大学校
H.T.(文化交流学科)
at Myongji University 【Korea】

안녕하세요.
最近ではすっかり秋の陽気になり、夕方は半袖で過ごすには肌寒いほどになりました。また、後期の授業やオウラミによるイベントも始まり、毎日忙しく過ごしています。今回の報告書では、後期の受講科目やオウラミによるイベント、日帰り旅行やその他イベントなどについてお伝えしたいと思います。

<後期の受講科目と内容について>

私は後期に韓国語の授業を4科目受講しています。テキスト代は、教科書とワークすべて合わせて5冊で₩90000程度でした。ここからは授業内容について1科目ずつ紹介したいと思います。

・글쓰기(ライティング)

この授業は韓国語学習の中でも、中級から高級程度の쓰기(文章作成)に特化した授業です。教科書の内容を中心に説明文や要約文、エッセイ、書評やレポートの作成を通して、それぞれに適した文体、文章構成といった書き方を学ぶ内容となっています。初日にその場で作成した自己紹介書を提出し、次の授業でフィードバッグがありました。課題についてですが、毎回決まって出されるような課題は特にありません。授業は1回につき大体1課ずつ進むのですが、毎回、その場である程度の文章を作成しなければならず、漢字語も多く使われるので、教科書の内容は予習のうちにある程度把握するよう心がけています。後期の授業の中で最も大変な授業ですが、しっかり予習をしておけば、授業中の文章作成もじっくり取り組むことができるので、今後も予習を怠らずに頑張ろうと思います。

・중급한국어1(中級韓国語1)

この授業では中級韓国語の内容を教科書とワークを中心に学んでいます。1回の授業につき2節程度のペースで進みます(1課につき5節程度で構成されているため)。毎回、単語の意味調べと2節分のワークが課題として出され、次の授業の時にチェックを受けます。教科書はJapanese Version, English Version, Chinese Versionがあり、それぞれの言語で一部解説があります。この授業では特に発表などの課題はなく、中間考査と期末考査で成績がつくようです。課題(ワーク)はページ数が多いのですが、教科書で学んだ文法をじっくり確認し練習できる内容になっているので、復習に役立っています。

・중급한국어2(中級韓国語2)

この授業は중급한국어1と同様に、中級韓国語の文法、読解、会話について教科書を中心に学んでいます。1回の授業につき2課ずつ進み、毎回、次の授業までに単語の意味調べとワークが課題として出されます。課題(ワーク)は중급한국어1とは異なり、ページ数は見開き2ページ程度しかありません。提出も毎回ではなく、2、3週間に1度程度です。

・고급한국어1(上級韓国語1)

この授業は上級韓国語の쓰기(文章作成)を中心に学ぶ授業です。韓国語でレポートが作成できることを授業の到達目標としています。その為、授業では教科書に書き込む形式で沢山の作文を書きます。進路選択において大切なことは何か、大学生活において最も大切なことは何か、なぜそう考えるのかなど、短時間で自分の意見や考えをまとめて文章を書かなければいけないので、大変です。課題は教科書にある作文問題や授業で習った文章構成での作文など、その時によって様々です。明知大学校にはIC-UNIPAのようにmyiwebというものがあり、その中にe-classというネット上で先生と課題のやり取りをするシステムがあります。たまに、そこに課題があげられ、授業で習った文法や文章構成を用いた短い作文を提出することもあります。

<オウラミによるイベント>

・Welcome Party

前期と同様に学校近くのサムギョプサルのお店とダイニングバーでWelcome Partyが行われました。サムギョプサルのお店で食事をした後にダイニングバーに移動するのですが、どちらかのみの参加も可能です。後期から留学に来ている留学生や新しいオウラミの人たちと仲良くなるのにもいい機会なので、留学に来た際には参加してみると良いと思います。

・Games Day

オウラミのイベントで龍仁キャンパスでの「Games Day」がありました。朝7:20に集合し、1日かけて運動会の様なゲーム大会をしました。ソウルキャンパスのオウラミと留学生、ヨンインキャンパスのオウラミと留学生からなる10人程度のグループになり、各ゲームの総合得点を競い合いました。最初に開会式が行われた後、グループに分かれて応援ボードと応援旗、応援ダンス(ごく短いもの)を作りました。チームごとにステージで応援ダンスを発表し、国際交流院の先生に1位に選ばれると、得点に反映されます。TWICEや少女時代などのアイドルのポーズを使っているチームが多かったです。ゲームの内容は①スプーン運びゲーム+ボールのバウンドゲーム+フラフープ送り+だるまさんがころんだ+寝転んでテープにたくさんの得点カードを集めるゲームの5つの達成時間を競うもの、②水鉄砲のトーナメント戦、③くす玉割りゲーム、④借り物リレーがありました。ヨンインキャンパスの留学生ともと親しくなれたり、チームで協力して1位を取ることができたり、とても楽しい1日になりました。特にレインコートを着て水鉄砲を打ち合いながら得点を奪い合うゲームでは、濡れながらみんなで走り回って面白かったです。明知大学校はソウルキャンパスよりもヨンインキャンパスの方が有名で、敷地もとても広いのでこのようなイベントに参加して、見学してみるのも良いと思います。

<日帰り旅行について>

水原(スウォン)

9月は週末を使って水原と扶余に日帰り旅行に行きました。水原はソウル駅から特急で30分程度のところにあります。ユネスコ世界遺産にも登録されている水原華城や華城行宮が有名です。水原華城は街の中心部を取り囲むように建っている壮大な都城で、1794年に正祖によって造られました。水原華城は東西南北に4大門が置かれておりどこからでも入ることが可能です。また、華城行宮は正祖によってソウルからの重要な経由地に設置された行宮の中で、最も秀でた規模や機能を誇るものと言われているそうです。ここでは、弓道体験や鐘打ち体験などといった文化体験や水原華城を見下ろせる気球に乗ることもできるので、観光に来た際にはぜひ挑戦してみると良いと思います。夕方にはライトアップもされていて城壁と風景がとても綺麗でした。

扶余(プヨ)

扶余はソウル南部ターミナルから高速バスで約2時間40分のところで行くことができます。ここは百済時代の最後の都であり、700年に及ぶ百済の歴史を感じることができる遺跡が今でも多く残されています。定林寺は、泗沘都城の中央に位置している寺院跡で、「仏・法・僧」の仏教三宝を備えた百済ならではの伝統建築を見ることができるとされています。敷地内には5重石塔や瓦積基壇や関連資料が展示されている博物館を見学することができます。また、百済が中国・唐と新羅の連合軍に滅ぼされるまでの約120年間、王都・泗沘の繁栄を支えた軍事的象徴であり、百済の全盛期から滅亡の瞬間までをともにした最後の砦でもある扶蘇山城が残されています。貿易の柱であった黄海につながる白馬江では、遊覧船に乗って扶蘇山の全景はもちろんのこと、百済が陥落した際に宮廷女官が身を投げ貞操を守ったと言い伝えられている落花岩や、百済王の伝説が残る皐蘭寺などを見学することができます。夕方に行くと遊覧船に江で乗りながら夕日と一緒に自然の景色を見ることができ、とても美しかったです。扶余は百済のまちとしてだけでなく、蓮の花でも有名です。薯童公園にある宮南池は、百済の武王が634年に王宮の南の離宮に作った池の庭園で、柳の木々に囲まれた池は水面を蓮の花が覆っており美しい景色を眺めることができます。池の周りに広大な蓮畑が広がっており、様々な種類の蓮の花をみることができます。また、蓮の花のシーズンになると「扶余薯童蓮祭り」も開催されます。

<戦争記念館とソウル世界花火祭り>

留学生の友人と週1回、2時間ほど韓国語の勉強をしているISFという団体の先生と一緒に、戦争記念館と漢江公園で行われたソウル世界花火祭りに行ってきました。戦争記念館は護追慕室、戦争歴史室、韓国戦争室、海外派兵室、国軍発展室、寄贈室の7つからなる室内展示室と子供博物館、野外大型装備展示場で構成されています。一般的な展示のほかに、仁川上陸作戦の4D体験館や戦闘機3D体験館といった体験型の施設も設けられています。野外には韓国戦争当時に使われていた大型装備や「兄弟の像」といった展示物もあり、戦争や平和について改めて学び、考えることのできる施設です。韓国に留学に来た際には、このような施設を見学することも良い勉強になるのではないかと思いました。戦争記念館を見学した後は、漢江公園でピザやチキンを食べながら花火を見ました。ソウル世界花火祭りは毎年100万人以上が観覧するソウルの秋の風物詩ともなっているお祭りだそうで、今年も漢江公園は多くの人で溢れていました。今回は韓国・アメリカ・イタリアの3ヶ国を代表する花火チームによって計10万発が打ち上げられました。

今月は授業内容も難しくなったことで勉強時間も増え、オウラミによるイベントも多く、あっという間に1ヶ月が過ぎて行ったように感じます。オウラミの友人に留学生と一緒に自国の料理を作ったり、景福宮の夜間公開に行ったり、毎日忙しく過ごしていました。考えてみると、韓国での大学生活もあまり多く残されていないので、後悔することの無いように、大切に過ごしていきたいと思います。来月はプサン旅行や登山旅行を予定しているので、次回の報告書ではそれらを含めてお伝えしたいと思います。감사합니다.