茨城キリスト教大学

2017年度明知大学校への海外留学生 HT 7月分報告書

【韓国】明知大学校
H.T.(文化交流学科)
at Myongji University 【Korea】

안녕하세요.
明知大学校では6月下旬から8月下旬にかけて夏季休暇があります。私は留学生の友人や、韓国に旅行に来た家族と出かけたり、日本に一時帰国して日本の友人や家族と出かけたりして夏季休暇を過ごしています。今回の報告書では、夏季休暇中の寮やオウラミによるクロージングセレモニー、仁寺洞・北村観光などについてお伝えしたいと思います。

<夏季休暇中の寮について>

夏季休暇中はルームメイトが一時・完全帰国すると、徐々にいなくなってしまいます。私は4人部屋で生活していたのですが、そのうち2人は引っ越し、もう1人も先に帰国したので数日間1人で過ごすことになりました。一人暮らしの便利さもありましたが、4人部屋での一人暮らしだったので少し寂しい気持ちにもなりました。

寮費について

夏季休暇中に何日分部屋を借りるかによって寮費は異なり、購入の仕方もいくつか種類がありました。

①4週単位(6/22~7/19)で購入
  2人部屋:₩292.000/4人部屋:₩216.000

②8週単位(6/22~8/16)で購入
  2人部屋:₩568.000/4人部屋:₩414.000

③1日単位で購入
  2人部屋:?/4人部屋:₩12.000

④①②③を組み合わせて購入

一時帰国前にすべきこと

一時帰国する間は基本的に部屋がありません。そのため、荷物をすべて段ボールにまとめ、3階にある倉庫へ預ける必要があります。私は引っ越しの際に使用した段ボールに前もって少しずつ荷物を整理し、一時帰国する前日に倉庫に預けました。事務室へ行き、倉庫に荷物を預けたいことを伝え、書類に名前や荷物の個数などを記入すると倉庫の鍵を借りることができます。荷物を運ぶ際は、引っ越しの際と同様に1階で台車を借りることもできます。また、部屋の片づけを終えたら事務室の方にお願いして部屋のチェックを受ける必要があります。事務室は朝9時からなので、それ以前に寮を出る場合は前日までに済ませておくことをおすすめします。部屋のチェックを受けた後、ベッドシーツのみ事務室へ返却します。

<結核検診>

寮の引っ越しをした数日後、結核検診がありました。前期は日本で健康診断書と一緒に添付するので韓国で検診をすることはありませんが、夏休みにはもう一度、検診を受ける必要があります。検診車のなかで簡単な書類を記入し、レントゲンを撮るだけで、特に書類や結果をその場で受け取ることもなく、5分もせずに終わりました。このとき記入する書類に携帯番号を記入する欄があるのですが、必須の様なので電話番号を持っていない場合は、事前に連絡先を考えておくことをおすすめします。

<オウラミによるクロージングセレモニー>

6月の下旬にオウラミによるクロージングセレモニーが行われました。前学期からのオウラミと留学生の活動の様子をまとめた動画が流れたり、クイズなどのゲームをしたりしました。また、今学期で帰国する学生と来学期も残る学生それぞれを対象としたガイダンスも行われました。他にも、全員で集合写真を撮影したり、チキンやピザを食べたりしました。その後、お店に場所を移してクロージングパーティーも行われました。今学期で帰国する留学生と参加することのできる最後のオウラミ企画のイベントです。しかし、この日はテストの前日でもあったため、ほどほどにして寮に帰りテスト勉強をしました。友人たちと楽しみたい気持ちもありましたが、別の日にも約束をしていたため、それを楽しみにテスト勉強に励みました。

<仁寺洞・北村観光と龍山電子商街>

仁寺洞・北村観光

アメリカ人と日本人の友人と一緒に仁寺洞・北村観光に行きました。仁寺洞は骨董品や伝統工芸品のお店が多く並ぶ場所で、スターバックスの看板もハングルで書かれています。観光地でもあるため、様々な国や地域からの観光客で賑わっていました。
また、北村韓屋マウルは韓国の伝統家屋である韓屋が多く残っており、伝統茶や伝統料理などを楽しむことのできるお店も多くあります。私たちは韓屋マウルを散策した後、韓屋がそのまま使われているカフェで韓国の伝統茶を体験しました。私は五味子茶にいちごシロップが加えられた花氷茶を注文しました。アカシアの花と一緒に凍らせた氷、花氷が入っていて綺麗でした。また、友人が注文したお茶は茶道セットで出てきて、風情があり素敵でした。機会があれば、お店に行って茶道道具を見学したり、韓国の茶道についてお話を伺ったりしてみたいと思いました。また、店内には陶磁器やポジャギなどの伝統工芸品も飾られており、より一層韓国の伝統文化を感じることができます。韓国は街の至る所にたくさんのカフェがありますが、時間のある時は少し足をのばして伝統茶を体験してみるのも良いと思いました。
伝統茶を体験した後は、昌徳宮内にある後苑を見学しました。3月にも韓服体験をしながら昌徳宮の一般観覧エリアを見学したのですが、今回は一般観覧エリアではなく後苑特別観覧エリアをメインに見学しました。後苑は秘苑とも呼ばれ、昌徳宮が創建された際に宮殿の庭園として造られました。後苑特別観覧はガイド付き観覧のみ可能で、追加料金を支払い特別観覧チケットを購入する必要があります。ガイドは韓国語の他に英語や日本語なども設けられています。私たちは韓国語のガイドに参加し、芙蓉池や芙蓉亭、宙合楼などを見学しました。

龍山電子商街

仁寺洞・北村観光の後に、龍山電子商街へ行きました。私は、この時初めて韓国に電子商店街があることを知ったのですが、龍山電子商街は「ソウルの秋葉原」とも呼ばれているそうで、韓国最大の電子製品流通地区だそうです。コンピューターや関連製品、電気製品、家電製品、ゲームなど多岐にわたる製品が販売されており、7000以上の店舗が入居しているそうです。私たちはゲーム専門ディスカウント商店街に行きました。そこには、ゲーム商品が所狭しに並べられていました。ファミコンなどといった昭和を感じさせるようなゲームから、最新ゲームまで様々なゲーム商品が売られていました。ここでは、お店の人と交渉しながら商品の値段が決まるようで、私も友人を手伝うために初めて値切り交渉をしました。交渉する前は緊張しましたが、お店の人と色々な話をすることができて面白かったです。韓国でこのような商店街に来るとは思ってもみなかったので、面白かった半面、日本のゲームがたくさんあって懐かしい気持ちになりました。大学の近くにはゲームで遊ぶことのできるお店があるのですが、私たちは電子商店街での懐かしい気持ちに触発されて、帰りに思い出のゲームをしに行きました。

<モネ、光を描くⅡ展と文化の日>

ボンダビンチミュージアムで開催されている「모네, 빛을 그리다Ⅱ展」に行きました。本来、チケットは₩12000なのですが、この日は文化の日だったため₩7500で購入することができました。韓国では、2014年から毎月最終水曜日が文化の日として指定されており、古宮が無料で開放されるほか、一部の博物館や美術館は無料や割引価格で観覧することができます。また、映画や文化公演料金の割引なども行われています。「モネ、光を描くⅡ展」は、2016年に開催された「モネ、光を描くⅠ展」の続編で、立体空間などが加えられた展示となっています。また、2D・3D技術や大型スクリーンが活用されていて、光の変化を楽しむことができます。まるで生きた絵画を見ているようでとても美しかったです。

<一時帰国とサンドアートフェスティバル>

私は夏季休暇中に日本に一時帰国しました。その間、家族や友人と出かけたり、日本食を満喫したりしました。私は大学1年次から、サンドアートフェスティバルのボランティアに参加しているのですが、一時帰国したことで今年も友人と一緒に参加することができ嬉しかったです。サンドアートフェスティバルは、日立青年会議所を中心に取り組んでいる地域活性化事業です。毎年、茨城キリスト教大学からも多くの学生がボランティアとして参加しています。今年は開催が危ぶまれていたり、イベントを運営することの大変さについてのお話を伺ったりしたこともあり、最後の劇場型花火は今までになく感動しました。サンドアートフェスティバルは地元の良さを広めよう、より魅力のあるまちにしようと頑張っている人がたくさんいることを感じることができるイベントです。ボランティア活動は、暑い中で様々な人に対応する必要があり、楽なものではないかもしれません。ですが、普段の生活ではあまり関わることのできない様々な年齢、職業の人々と地域のためにひとつになることの素晴らしさを体感できる貴重なボランティアだと思います。留学とは関係のない内容になってしまいましたが、この報告書を見てくださっている方にも、関心を持っていただけたら幸いです。

7月は今学期で帰国してしまう友人が多く、とっても寂しい月となりました。留学に来てできた友人が、ひとり、ふたりと次々に帰国してしまうことが本当に寂しく感じます。ですが、心のこもったお手紙をもらったり、あたたかい言葉をかけてもらったりして、一旦別れなければならないことは寂しいことですが、みんなに出会えて良かった、留学にきてよかったと心から思える月になりました。来月は、2度目の寮の引っ越しや後期の受講申請についてお伝えしたいと思います。
감사합니다.