茨城キリスト教大学

2022年4月来日留学生を送り出しました❷

ウクライナから初めての留学生として来てくれたマルタさんが今春、次のステップに進むこととなり、2023年3月28日、マルタさんの送別セレモニーを実施しました。

Farewell Ceremony@本学

昨年4月、先の見えない不安の中、ウクライナから様々な国を経由して日本まで来てくれたマルタさん。
ウクライナからの留学生とのこともあり、講演会やメディア等の依頼も多くありました。ウクライナで体験したことや家族のことを言葉にすることは、精神的な負担もあったと思います。
それでも、「ウクライナの現状を多くの人に広く知ってもらいたい」と涙ながらにインタビューや講演会で登壇する姿に、彼女の祖国を思う気持ちを強く感じざるを得ませんでした。
本学は、「少しでも日本で、そして本学で安心して勉学に励んでほしい」との願いから、ウクライナ人留学生支援のための活動を行ってきました。
マルタさんを含むウクライナ人留学生たちが、積極的に講演会やメディア等での取材に応じてくれたことにより、本学の活動が取り上げられ、多くの方にご支援をいただくことができました。
そんな本学に多くのことをもたらしてくれたマルタさんの送別セレモニーとあり、学内関係者が多く参加いたしました。

上野学長からマルタさんへのメッセージ

「マルタさんが茨城キリスト教大学に来てくれたことにまずは感謝したい。マルタさんが来てくれたおかげで、学生たちだけでなく、私たち教職員もたくさんのことを学ばせていただいた。ウクライナの悲しい戦争のことはテレビ等の報道で耳にしてきたが、自分たちの家族が戦争に巻き込まれる、そういった環境にあるということがどんなことか、私たちに教えてくれた。だからこそ、これからも『戦争がいけないことである』ことを子どもたちや学生たちに伝えていって欲しいと考えている。

4月から大学附属認定こども園みらい園・せいじ園で”グローバル教育コーディネーター”として勤務することが決まった。
こども園としても初めての試みであり、マルタさんとは学生という立場でなくなっても、大学とこども園との橋渡しとして繋がりを大切にしていきたい。
また、本学に縁のあったウクライナの方々はこれからも支援し続けたいと考えている。」

マルタさんからのコメント

「去年の4月に来日してから1年間、大変お世話になり、心から感謝している。
茨城キリスト教大学の学生や先生、地域・国際交流センターのスタッフには心の支えや励ましだけでなく、大学内外の多くの方々にも寄付をいただいた。
また、学園からも奨学金もいただいたことは滞在中の心配がなくなっただけでなく、日本での生活を維持することができたため、募金に携わってくださった方、直接寄付してくださった方、そしてこれからも茨キリに来るウクライナ人学生を支援する意思のある方に感謝したい。

茨城キリスト教大学での学びの旅はとてもユニークで、授業やさまざまなところで留学生活や自分の国の紹介をする機会が多くあった。この経験によって多くの人と知り合い、友達ができ、自身の勉強として多くの時間を費やしたチャットアワーも大切な思い出である。 

今後も、友人やお世話になった人たちと連絡を取り合う予定だ。4月からこの学園で働くことになったため、これから先も会う機会が多くあると思うが、新しい交換留学生やインターン生にも、私のような素晴らしい体験をしてほしいし、これからもウクライナとその国民のことを忘れずに応援して欲しいと願っている。これからもよろしくお願いします。」
 

セレモニーの様子

茨城キリスト教大学はこれからもマルタさんを応援し続けます

セレモニーには、理事長、学長をはじめ、学科教員や留学生が集まり、各々がマルタさんと雑談をしながら楽しいひとときを過ごしました。

マルタさん、学生生活、本当にお疲れ様でした。
マルタさんは、本学現代英語学科への留学生として、日本語だけでなく英語も学び続け、本学が開催する子ども向け英語教育講座においても力を発揮してくれました。
こども園でも国際交流や英語教育にたくさん貢献してくれることを期待しています。

地域・国際交流センター

国際交流課について

各国からの留学生との交流会、留学した学生・留学している学生の体験談やアドバイスを聞く報告・相談会、外国語学習会、ゲストを招いて行う国際理解トークなどの学内活動を実施しています。
異文化を知ることから留学の相談まで、気軽に国際交流課を訪ねてみてください。


茨城キリスト教大学の掲げるグローバル化方針はこちらからご案内しています。


取扱窓口時間

平日 8:45〜16:45
※昼休み時間もオープンしています。
土曜日 8:45〜11:50
※日・祝及び大学指定の休日等は閉室となります。
※学内行事等の事由で閉室日・閉室時間が変更になる場合があります