2018年度海外文化研修報告
イタリアの歴史と美術
~歴史と美術を通してイタリアの地域性を学びます。~
教員コメント
「イタリアの歴史と美術」
~歴史と美術を通してイタリアの地域性を学びます。~
文学部現代英語学科 David C. Yoshiba
文学部現代英語学科 Patrick Stephens
写真一番左:David C. Yoshiba先生
写真一番右:Patrick Stephens先生
今回の旅は、研修はもちろんのこと、地元の生活を肌で感じる旅でした。例えば、レストランで食事をするのではなく地元の人が利用するスーパーや小売店を探検しながら、それぞれの地方の特色や雰囲気を味わう旅でもありました。
3月1日に出発しパリ経由でミラノまで。そこで一泊し、翌日から2日間はミラノ大学の学生が同伴しドゥオモ、スフォルツェスコ城やブレラ絵画館など有名どころを回りながら、地元で人気のジェラート店やスイーツ店に連れて行ってもらいました。3月4日にはミラノ大学の授業を体験し、観光案内をしてくれた地元の学生と日本語を学んでいるイタリア人学生とは大学内で行なわれた交流会に参加し、日本の文化紹介また、ゲーム等でより親睦を深めました。交流会後は、水の都のヴェネッツイアに向いました。
カナル・グランデに乗船しサン・マルコ広場や寺院そしてドゥカーレ宮殿まで満喫した船旅が出来ました。そして幸運にも世界でも有名なヴェネッツイアのカーニバルを見る機会に恵まれました。
3月6日にフィレンツェに向けて出発。「ビーナスの誕生」や「プリマヴェーラ」などで有名なウッフィツィ美術館そして、ドゥオモとサン・ロレンツォ聖堂を見学し、古い街並みを散策しました。
3月8日ローマに到着。パンテオンとトレヴィの泉を訪ねます。コロセオとフォロ・ロマーノや真実の口とスペインの階段を回った後、一日かけてヴァチカン市国を見学し、3月11日成田にむけて帰国の途につきました。
学生コメント
イタリアに訪れた13日間は楽しい思い出はもちろん、それと同時にたくさんの学びを得ることができました。様々な歴史的建築物や美術館、博物館を訪れた際には、普段だったら「すごい!」という感動でおわる建物も、その建物の構造や、造った人達の意図、歴史的背景を知ることで、とても興味深いものとなりました。ミラノ大学の学生との交流では学生たちの日本語がとても上手で、本当に驚きました。同じ大学生なのに、母国語以外の言語を使いこなせていることに大きな刺激を受けました。研修中には文化の違いを実感することも多々ありました。お店に入った時にイタリアでは店員さんが「Ciao! (チャオ!)」と声をかけるとお客さんも必ず「Ciao! 」とあいさつを返します。私も同じようにあいさつを返すようにすると笑顔で笑いかけてくれて、自分自身も明るい気持ちになり、良い文化だなあと思いました。
今回の研修には3年生の3月に参加したので、就職活動に影響しないか不安もありましたが、その心配が吹き飛ぶくらい得るものが多かったです。視野も広がり、新しい発見がたくさんありました!ぜひ迷っている人は思いきって参加してみてほしいと思います。(文学部文化交流学科 M.M)
私は、今回のイタリアでの文化研修で、芸術文化やイタリア料理、治安の悪さ、団体行動の難しさなどを肌で感じながら13日間という短い期間で日常では体験できないこと貴重な体験をさせていただきました。イタリアには、映画の中にいるようなきれいな街並みやたくさんの魅力的な世界遺産の建物があり13日間では足りないくらいたくさんの魅力がつまった国でした。そして、たくさんの教会にも足を運び、どの教会も精密に造られていて天井に描かれた絵に釘付けになり首が痛くなるほど見て感動したことを覚えています。また、ミラノ大学の学生ともお互いの国の食べ物やプレゼントを交換したりたくさんお話をしたりと交流を楽しみました。現在は、SNSで交流を続けておりまた再会できることを楽しみにしています。(文学部現代英語学科 M.Y)
美術館や教会、大聖堂へ足を運び絵画に込められた意味や、作品、建造物を自分の目で見て手で触れ初めて疑問を抱いたり感じたりできたのが楽しかった。美術館や教会で展示されている絵画や作品には想像以上に隠された意味を持っており、これはどのような場面なのか、これはどのような比喩表現なのかじっくり考え、質問を重ねて知識を蓄えることができてとても勉強になった。特にイエス・キリストに関する描写は誕生や処刑、復活と段階を踏んでいることが多いため学んだことが次に活きてくるのが楽しかった。作品に触れる中で積極的に学ぶことの大切さを知るいい機会にもなった。
三月のイタリアの気候は日本とほとんど変わらなかったが冷え込んだ日もあったため、気温差に対応できるような暖かいものと薄手のものを持っていくべきだと感じた。また現地でのスリ対策のためにバッグを外側から覆い隠せるジャンパーやコートをおすすめする。加えて荷物を入れるバッグは、ペットボトルと小物が入るくらいのサイズのショルダータイプで、人で混みあう地下鉄内で抱えて持てるものがいいのではないかと思う。(文学部文化交流学科 K.M)
13日間という長いようであっという間な時間で、イタリアの4つの都市を訪れました。同じ国でもそれぞれの街の持っている雰囲気が全く違うのには驚きましたが、どの街にも違った魅力があります。ミラノでは現地の学生たちと一緒に授業を受けたり昼食を食べたりして交流し、ヴェネツィアでは水上バスに乗りながら街並みを堪能し、フィレンツェでは数えるのが嫌になるほどの階段を上って最高の景色を眺め、ローマでは古代遺跡を巡りました。各々の場所には立派な美術館や博物館といった芸術を味わう場所が多くあり、買い物も楽しめました。
出発する前は、初めての海外で分からないことも多く、スリや強盗、テロに巻き込まれるのではないかなど不安でいっぱいでしたが、様々な場面で日本との文化の違いを体感し、とても充実した毎日を送ることができました。これがきっかけで海外への興味がさらに湧き、留学も考えるようになりました。この研修に参加できて本当に良かったです。(文学部現代英語学科 S.S)
2018年度 海外文化研修
「イタリアの歴史と美術」
~歴史と美術を通してイタリアの地域性を学びます。~ |
日 程 |
2019年3月1日~3月13日 |
引 率 |
文学部 現代英語学科 David C. Yoshiba 教授
文学部 現代英語学科 Patrick Stephens 准教授 |
募集人数 |
10~15名程度 |
概 要 |
歴史と美術を通してイタリアの地域性を学びます。歴史と美術を研究すると同時に豊かなイタリアの地域性を探求することによって世界の国々に対するイメージや偏見を考えていくことがもう一つの目的です。 |
費 用 |
約25万円(航空券、滞在費、食費、市内交通費、海外旅行保険など)
※自宅から空港までの往復交通費、イタリア国内での自由行動活動費や小遣い(お土産代含む)など諸費用が別途必要。
※為替などの情勢の変化により費用も変わりうる。 |
参加条件 |
①本学の学生であること(学部・学科・学年不問)。
②事前授業(全11回)に出席すること。
③帰国後、レポートを提出すること。 |
申込方法 |
「海外文化研修参加申込書」を2018年10月4日(木)までに国際交流課へ提出。
※申込用紙は、国際交流課で受け取るか、本学ホームページからダウンロード。 |
選考方法 |
面接:2018年10月実施。 |