茨城キリスト教大学

茨城キリスト教大学短期大学部同窓会

 茨城キリスト教大学短期大学部が「シオンカレッジ」と称して大みかの地に誕生したのは1949年、昭和24年であった。そして同窓会は第1回の3名の卒業生から数えて2006年3月で第56回生を送り、会員数は約18,000名に達した。

 一体、同窓意識とはなんであろうか、換言すれば同窓会はどういう考えの下にまとめられて行くものであろうか。同窓生諸君が集まって話をする場合共感をひき起こすものは学園やその建物、設備である場合もあり、あるいは学園をとりまく山や川や街などの環境であることもある。もっと親密感を増すものは教師の噂である。このようなとき我々は、卒業年次の前後や社会的地位の区別などを忘れて対等の人間として非常に親密感を起こさせるものである。同窓のありかたをしみじみと感ずるのはこうした時に多い。しかし我々は同窓意識というものを土地や建物や教師などのみにみるだけでなく、その外にあると考えている。それは学風である。

 学風は学校の古い新しいにかかわらず必ずあるものである。学風は自然にできあがる部分もあれば、教師と学生で作りあげる部分もあろう。卒業生はその学風のにない手であるということができる。数多い学校の中で同一の学校に学んだことは「よき縁」であり、単に偶然の事実と見るには余りに大きい意義のある出来事である。今後はさらにこの学風「よき縁」をよく育てて行きたいものである。

 最後に現在の同窓会組織を紹介しよう。組織は本部と日立支部・水戸支部・東京支部の三支部からなり、それぞれ毎年親睦をかねた会合を多々開き、その内容は、「シオン会だより」で報告している。同窓会は今後も維持継続していくことになり益々存在意義が出るように活動を進めていく。