10月2日(金)17時から約2時間、スウェーデンとリモートで繋ぎ、清原ゼミ(3年生・4年生)と呉ゼミ(3年生)で、スウェーデンの社会福祉、特に子どもや家族への支援、教育制度について学びました。
スウェーデン社会は何を学びたいのか、何を知りたいのかという一人ひとりの思いをとても大切にしています。今回も、学生自身が何を学びたいのかという意思表示をしてもらいました。テーマは、清原ゼミの学生たちが「スウェーデンの子育て支援や教育、課題を抱えている子どもたちへの支援を学びたい」と提案し、「子育て支援や教育のシステム」についてテーマを設定していただきました。講師のエーミル・オストべリ(Emil Östberg)さんは、日本に留学経験もあり、日本語で実施しました。
視覚障害のあるエーミルさんは、当事者としての視点からのお話や自分自身の子育ての経験も踏まえ、スウェーデン社会や日本社会と比較しつつお話されました。スウェーデンでは国家として国民の生活を保障するのが当たり前であり、国民も福祉、医療、教育などサービスを受けることは権利としてとらえています。また18歳で子どもは完全に独立しても家族を含めた支援が実施されています。学校などの場面でも心理、福祉専門職、医療など関係する専門職との連携や協力していることを学び、「福祉」というものは、「私たちの生活に直結したもの」であると改めて理解することができました。
スウェーデンに留学経験とスウェーデンの福祉の研究もしている清原が、事前にゼミ生達にスウェーデン語での「ありがとう」を教え、エーミルさんにスウェーデン語で「ありがとう(タック)」を伝えることができました。日本語とスウェーデン語で国境を越えてつながる大切さを感じることができた体験でした。
後日、ゼミ生と印象的だった話やスウェーデンの課題についてディスカッションし、ゼミ生達は日本社会との違いに驚きつつも、「福祉は特別な人を対象とするものでもなく、人として当たり前の権利である」ことを認識していました。また、「日本にそのままスウェーデンの制度を導入することはできないが、何か参考になるものはないか」「スウェーデンの里親制度で、里親になれば月20万円のお金をもらえるなら、その制度を悪用する人もいるかもしれない」「税金が高いのは嫌だけれど自分たちの生活に還ってくることはメリットだと思う」「スウェーデンの学校を体験してみたい」「小さいときから意見を何でも言える環境なのは羨ましい」「障害のある子どもを特別視するのではなく、皆と同じように学校に通い交流することで偏見がなくなると思う」「夕方17時半に家族みんなで一緒に夕食を食べる生活に驚いたが、家族と過ごす時間をとても大切にしていることが羨ましい」など多くの意見が出て、有意義な学びの場となりました。
