茨城キリスト教大学

2019年度リンネ大学への海外留学生 YK 1月分報告書

【スウェーデン】リンネ大学
Y.K.(現代英語学科)
Linnaeus University 【SE】

2019年度 1月分報告書

帰国して数日経ちますが、未だに日本にいる実感が湧きません。スウェーデンでの暮らしがむしろ日常と化してしまっていたので、日本の風景や物、文化などにとても違和感を覚えています。

人々がお辞儀をするのも、便利なコンビニエンスストアがそこら中にあるのも、トイレが無料で使えることも、海外での生活を知ったからこそ感じることで、以前とは違った視点で物事をみることができます。
また、それらを比較することでお互いの文化を再認識することや、新たな課題の発見に繋がります。

ここ数日かなりの頻度で日本に存在する様々なことに対してたくさんの「何か」を感じます。この「何か」は違和感のような…疑問とも言えるかもしれない。

もっと身近な言葉で表現すると、「モヤモヤ」が適当だと思います。 例えばジェンダーに関すること、誰かが発する言葉、書かれている言葉の表現にいちいちこの「モヤモヤ」が付き纏います。 具体的に、「男だから」や「女だから」と言うような表現があります。 スウェーデンは、多様性をとても尊重する文化や考え方、デザインなどがとても進んでいる印象があったので、まだこんなことを言っているのか…と思ってしまうことが正直とても多いです。 それから、ルールや礼儀を重んじるあまりに物事を無駄に非効率にしてしまったり、無用な悩みや問題を抱えてしまったりしているように思える節が多いです。 今、感じている、そしてこれからも感じ続けていくであろうこの「モヤモヤ」は、少しずつしか解消されていかないものだと思いますが目を逸らしたり思考を停止させたりしないように、物事に対して意識を巡らせていけるように、また少しでも疑問を感じたことに対して「それはおかしい」と声を上げられるような気持ちを捨てずに行きたいです。

1月は、寮の退去日が15日だったので、それ以降は引き続き滞在する友達の寮に泊めてもらいながら生活していました。

できるだけ長く滞在していたかったので、航空券は30日発で31日に日本に帰国できるフライトを予約していました。 最後の授業の小論文の締め切りが17日まででしたので、友達の寮でそれを終わらせた後に少し旅行に出ていました。 私の留学生活はこれで一旦幕を閉じたわけですが、私の予想と期待以上にこの留学生活を充実したものにできたので大変嬉しいです。 大学の授業の方が疎かになる時期もありましたが、自分で考え、自分が本当にしたいこと、挑戦してみたいことに時間を使うことを選んだ結果なのでとても満足しています。 おかげでかけがえのないものをたくさん知ることになり、得ることもできました。

今はまだ帰国したばかりで少し混乱したような状態にありますが、この留学生活で得たものを家族や友達と話す過程でアウトプットをしたり、会話からまた何かを考えたり、自分の考えや行動にとっての一つの太い芯の一部として役立てていきたいです。

私の留学生活を支えてくれた家族や、友達、大学スタッフの皆様には本当にお世話になりました。 決してこの留学生活は私一人では成り立たなかったことを深く理解し、感謝いたします。少しでも私から何かを返せるように努めていきたいです。