茨城キリスト教大学

2019年度リンネ大学への海外留学生 YK 12月分報告書

【スウェーデン】リンネ大学
Y.K.(現代英語学科)
Linnaeus University 【SE】

2019年度 12月分報告書

時は流れるようにして過ぎる-言葉の意味そのままに年を繰り上げて2020年になりました。

数字の繰り上がりは留学生活の終わりが確かに近づいていることを私に実感させます。
誰にもどうすることもできない時の移り変わりは、何かを考えるきっかけになることがあります。
2020年は私が大学4回生になる年であり、恐らく大きな何かが決まる年で、きっと様々な現実に向き合うことになる年でもあると思います。
留学生活が終わりに近づく中で、私は何を得て、知って、そして何を考えるのか…これからをどう見つめていくのか、そんなことを今、飛行機の窓からの景色を眺めながら考えています。
そうなんです。今、空を飛んでいます。

12月は旅行の多い月でした。11月と12月を跨ぐ形で留学生活の中でも、私のこれまでの体験の中でも、特に強烈な印象を残した8日間がありました。

ラップランド旅行です。ラップランドは大まかにいうとノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシアの4カ国に跨がるエリアで、スウェーデンのおよそ真ん中あたりから上のエリアがラップランドというようなイメージです。
北欧諸国の中の北に位置するエリアですから、みなさんがイメージする通りまさに北極圏です。

ラップランド旅行では、ストックホルムからフェリーに乗りヘルシンキへ向かい一日観光した後バスで北へ向かいます。
途中にあるサンタクロース村を訪れ、そこからさらに北へ…。
バスで夜を明かすほど長い距離を移動して、サーリセルカという村に到着します。
この村のコテージに合計8人で5日間ともに過ごします。

そしてこの5日間の間に様々なアクティビティが用意されており、事前に参加したいものを選びます。

サウナ&北極海ダイブや、犬ぞり体験、オーロラハント、クロスカントリースキーなど、ここでしか体験できないことがたくさんあります。
オーロラを初めてみた瞬間の感動や恐怖、ハスキーたちの毛が真っ白に凍るほどの驚異的で力強い走りで雪上を駆けたことは何度記憶を蘇らせても鳥肌が立つほどに素晴らしい体験でした。
そして、それらを共有しあったみんなのこととその時間が何よりもかけがえのないものになりました。
私はコテージを決めるときに新しい人たちに会ってみたいと思い、あえて一人でコテージを選びました。
その時に一つとても国際色豊かなコテージを見つけ、最後の一枠の8人目として飛び込んでみました。
アメリカ、ドイツ、オーストリア、イタリア、ポルトガル、日本という、群を抜いて多国籍なコテージのメンバーで、更に別のコテージですが学生グループリーダーの二人も加わり旅の間のほとんどの時間を過ごしたわけですが、心から大切な存在になりました。
今でもあのコテージでのみんなとの生活がとても恋しいです。
私は基本一人でいることが多い人間ですが、あれほどまでに誰かと一緒にいることが心地よく感じたのは、はとても珍しく少し新しい気持ちでした。
コテージにはサウナがあり、みんなで蒸されて気持ちのいい汗をかきながら他愛の無い話をするのは、サウナが体を温めてくれるように私の心もじんわりと温めてくれました。
熱くなればフィンランド流に外に出て雪へダイブです。
本当にみんなと過ごすのが楽しく、空いた時間を見計って一人で歩き回って写真を撮りに行こうかなんて考えていたのですが、それは結局しませんでした。
迷うこともなく、みんなと時間を過ごすことをずっと選んでいました。
こんなことはあまりなく、自分でも驚きました。

まさに諸行無常という言葉の通りで、それだけかけがえのない人たちと出会うことができたなら別れをより寂しくさせるものですが、変わらないものなどない…だからこそ成長できるものです。

みんなと別れた後もまた一緒に過ごせる時がくるのを想いながら、その時にみんなに笑顔を見せることができるように進んでいきたいです。
さらに12月20日~1月4日までの間もスイス、ドイツ、イタリア、オランダを巡る旅に出ていました。
それぞれの国と人々の在り方、街の作り、歴史的な物事、文化的な財産・遺産などにたくさん出会うことができて、とても意義のある旅行だったと思います。

これだけ旅行をしている分、勉強が圧倒的ビハインドにあるので、気持ちを切り替えて最後のやるべきことをなんとか終わらせたいと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。