茨城キリスト教大学

2019年度リンネ大学への海外留学生 YK 11月分報告書

【スウェーデン】リンネ大学
Y.K.(現代英語学科)
Linnaeus University 【SE】

2019年度 11月分報告書

これを書いている現在は11月と12月の節目の頃になり、雪が降り始め湖が凍るまでになってきました。

日が沈むのがとても早いことにはもちろん驚いたのですが、それよりも朝、日が昇るのがとても遅いことに不思議な感覚を覚えました。
いつもどおりの時間に起きてもまだ外が暗いのを見て、いまいち目が覚めずに二度寝に入ってしまいそうになります。
アラームよりも日の光で目覚めるのが好きな私にとっては少し厄介な問題で、暗いからまだ朝じゃない、もう少し寝られる。と思ってしまいます。
とはいえ、大抵の授業開始時間は10時或いは14時からなので起きるのは夜更かしをしない限りそれほど苦ではありません。

前回の報告書でも触れていますが、11月はとても大きな出来事がありました。The Sea Battleです。年に2回開かれ、北欧の学生たちが一挙に集まるこのとても大きなイベントに、オフィシャルフォトグラファー・ビデオグラファーとして参加してきました。

一緒に仕事に携わるスタッフや参加する学生たち、ほとんど誰も知らぬままに一人で参加することになってから緊張と興奮との間を彷徨っていました。
この話を聞いたときからまるで仕事を得たような感覚に陥っていて(実際にそのようなものですが)、そうすると当然そこには責任が伴い誰も知らぬ環境の中、英語を使って仕事をこなせるだろうかと思うこともありました。

フォトグラファー・ビデオグラファーとしての実際の仕事の経験がある訳でもなく自分に特別な何かがあるのかどうかもわからぬまま自覚していたことといえば、自分は写真が好きだということ。
そして未知の世界に両手を広げながら全てを開け放って飛び込むことの楽しさと興奮、恐怖、先に広がる新しい出会い、体験、可能性…。
それらを感じていたからこそ仕事を引き受けました。

そして私の感じていた通りこの旅の中で自分のカメラと荷物を背負って目の前のかけがえのない最高の瞬間と感動を、レンズを通して未来に残すことの何ものにも変え難い喜びと、その喜びを作り上げ、見せてくれる最高の仲間たち、そこから幾つも広がる新たな可能性に溢れていました。
それからちょっぴり浮いた話をすると、払うものなしにこの旅に参加できて豪華なフェリーとコース料理と飲み放題のワイン、エストニアを観光できたことも素直に嬉しかったです。

とはいえ、私はカメラを持つと全く休むことを忘れてしまうところがあり、少しは休んで!と言われながらもずっと船内を歩き回ってシャッターを切っていました。
皆、私を見つけては楽しそうに写真撮って!と声をかけてくれたり、愉快に話しかけてくれ、一緒に撮ろう!などと言ってくれてとても嬉しかったです。
カメラに向かう彼ら彼女らはまるで全身から喜びとエネルギーが溢れているようで、それを見ている私にもたくさんの元気が流れ込んできます。
声をかけてくれた参加者から「写真を撮ってまわっているあなたが、一番楽しそうに見えるわ。」と言われたことが何よりも嬉しかったです。
旅を終えてから3週間ほど経ちますが、一緒にこのイベントに携わった仲間たちがとても恋しいです。
僕は半年間の留学ですので春セメスターのシーバトルには来れないのかい?と仲間たちから言われ、航空チケットを持ってくれたら行くさと冗談を言っておきましたが、実際にまた参加したい気持ちはとても強いです。

現在は公式のアフタームービーを制作中で、専門的な知識はありませんが何とかなる見通しはあります。
それが次回のシーバトルの宣伝などにも使われると思うので本格的に力を入れたいと思っているのですが、他のイベントでもたくさん写真を撮っていて立て続けに仕事がスタックしていくという状況に陥っています。
さらに授業のプレゼンやエッセイもやってくる始末で今、他に類を見ないほどに忙しいながらもとても充実しています。

そして次回の報告書では、今までで最高の旅となった、ラップランドトリップについてお話ししたいと思います。11月26日から旅立ち、昨日12月3日に帰ってきたばかりで未だに熱が冷めておりません。

何度思い返しても鮮烈で、全身に鳥肌が立つような素晴らしい体験をしてきました。
報告書に書き起こすのさえ待ち切れないほどです。
11月は最高の体験の連続でした。

一方で授業に関してはビハインドになりつつあるので残り2ヶ月気を引き締めつつ、一片の悔いも残らないよう全てを楽しんでいきたいと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。