茨城キリスト教大学

2019年度リンネ大学への海外留学生 YK 10月分報告書

【スウェーデン】リンネ大学
Y.K.(現代英語学科)
Linnaeus University 【SE】

2019年度 10月分報告書

みなさんこんにちは。留学が始まってから2ヶ月が経過し、今回は10月分のレポートとなります。スウェーデンの豊かな自然の中に綺麗に色づいた紅葉は、秋なんてなかったみたいに本当に早く、日本の桜以上の儚さで散って行きました。

現在はひしひしとVäxjöの冬を感じる毎日で、朝晩には路面や草花をはじめ、外に停めてある車のボディや窓ガラスが凍ります。
私は写真が好きで日付が変わるくらいの夜遅くに星を撮りに少し外へ出かけたのですが、歩いている間足に違和感を覚えて何だろう?と思って立ち止まって見たところ湖にかかる橋がカチンコチンに凍っていてびっくりしました。
その時の気温はマイナス4℃辺りで身体に刺さる様な寒さを耐え忍びながら撮影をしていました。
撮影地は大学内の寮からほんの5分ほど離れた豊かな自然が広がっていた場所でした。向かいながら空を見上げた時には驚きました。

実は、Växjöはヨーロッパの中でもっとも緑の多い都市とされていて豊かな自然に囲まれており、風景を遮るビルや雑多な光害もなく本物の自然が広がっています。
さらに感心してしまう点は、これだけの豊かな自然と都市が共存しているところにあります。
大学の周りに広大な自然が広がっていることに加え、それほど遠くないところ(徒歩で向かって40分、バスでは10〜15分と言ったところでしょうか)に駅を含めた街の中心部があるのです。
徒歩で行くには少し遠いのではと思うところもあるのではないでしょうか?
しかし、私を含めその友達も時間に余裕がある場合には大抵徒歩か自転車で向かうことが多いです。こちらではヨーロッパ1の豊かな自然が私たちに外を歩く意欲を与えてくれるので不思議とバスという選択肢がなくなることが多い様に思います。
誰かと街の中心部へ向かうときも、その分早く家を出て歩いて行こう!となります。
友達の全員が熱狂的な散歩好きという訳ではないのですが、豊かな緑に囲まれた中を湖に沿って歩くので街へ歩くというのは緩やかな時間の流れ方や朗らかで寛容な空気が、特にその道をのんびりと歩いているときに満ち足りた感じがして気持ちいいです。
これについては完全に感覚の話で何の根拠もありませんが、このようにVäxjöという街はとても暮らしやすい所だと思います。

今は着々と冬が近づいて雪が降ったり湖が凍ったりして、また今日とは違った景色を見せてくれるのが楽しみです。

さて、10月が始まるとすぐに愉快な日がやってきます。10月4日シナモンロールの日です(Kanebullens Dag)。当日にはなんと人口約1000万人のスウェーデンで、たった1日でおよそ800万個のシナモンロールが販売されます。

流石シナモンロール発祥の国ですね。Fika の文化が寄与する部分も大きいかと思います。
学内でもスチューデントカードを持っている人々に無料でシナモンロールとコーヒーまたは紅茶が配られたり、いつも愉快なコンビニの店員さんがコック帽にシナモンロール柄のメガネをかけて仕事をしていたりと楽しい日なのです。
私もシナモンロールが大好きなので、この日をずっと待ち望んでおりました。
こちらはスーパーに行くと普段からシナモンロールのベイキングキットが売られており、簡単に自分たちでシナモンロールを焼いて楽しむことができます。
私の友達も皆集まって挑戦していました。私は途中から参戦して砂糖をふりかけただけでしたが出来上がったシナモンロールは美味しかったです。

10月もたくさんのことがありまして、書くととても長くなってしまいそうなので、一度列挙していきたいと思います。
まずこの愉快なシナモンロールの日を楽しんでから、先月の報告書に書いたバディの家族に車でIKEAまで連れて行っていただいて諸々の生活用品を買い、お昼にはIKEAでミートボールを食べました。
こちらではよくリンゴンベリー(コケモモ)を絡めて食べますがとても美味しいです。
毎週土曜日にはジムの体育館が無料開放(スポーツサタデー)され、いくつかのスポーツを楽しめるイベントにも通い始めました。
スポーツを通じても様々な人と関わることができます。
その他にも、
・友達とそれぞれ映画を一本持ち寄って約12時間耐久のムービーナイト
・友達の3人ほどのバースデーパーティ
・Activity Committeeの仲間とキャンドルナイト
・ギターを弾いてたらカラオケ大会、
・スウェーデン語を教えてくれたブルガリアからの留学生とお互いの国の料理を振舞いあった
・バディと何人かの友達と今度はスウェーデンのロールケーキを作り
・スウェーデンの日本食屋さんに入ってみた
・チャリティマラソンに参加した
本当に盛りだくさんでした。もちろん学業も並行していますから、本当に楽しくて刺激的な毎日が続いています。

また、”Committee”(委員会) についてお伝えしたいと思います。

まずこちらには、Activity, Media, Sports, Buddy の四つの委員会が存在しており、これらは全てVIS(VäxjöInternational Students)の元に成り立っています。
さらにそのVISは、ESN(Erasmus StudentNetwork)というヨーロッパに大きく広がる団体に繋がっています。
これらは、非営利団体であり、国際的な学生に向けて、交流やイベントの機会を設けたりするための活動などを行なっております。
そして私はこの中の”Activity committee”と”Media Committee”に所属しています(以下AC, MC)。
AC の主な活動内容はイベントの企画、運営。
そしてMC は、各イベントなどの中での写真、動画の撮影、それらの編集、発信を行います。

11月中旬に、Student Pubで仮面舞踏会を踏襲したイベントを行うのですが(内容は仮面つけてパーティしよう!と言った具合です)、それに向けての活動がとても多かったです。
企画段階でのミーティングやYoutubeやSNSに投稿するトレーラーの制作など活動は盛りだくさんで、私はACメンバーかつMCメンバーでカメラも持っていたのでトレーラー制作においてカメラマンを担当したり、出演したり動画編集も行いました。かなり楽しかったです。NG シーン集も実はあるのですが、傑作です。

実はその場に現在のMCリーダーと前MCリーダーも偶然居合わせており、彼女らからThe Sea Battleというイベントのフォト・ビデオグラファーとそれらの映像編集をお願いしたいと声をかけられました。
The Sea Battleというのは、ESN主催の特大イベントで、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク中の学生たちが一挙に集まり、ストックホルムからタリン(エストニア)へ、バルト海を巡る三泊四日(11/10-11/13)のクルーズ旅行をするのです。
元々は行かない予定でいたのですが、今回の話ではコミティーメンバーとしての参加は食事も含めて全てESN側が負担してくれるということでしたので参加することに決めました。
写真の好きな私にはこれ以上ないほどの素晴らしい話でした。

様々な行動をして、色々なところに出向いて行くことで運を引き寄せられることを実感しています。
たくさんの出会い、繋がり、そこから生まれる偶然や幸運がとても刺激的で、大切であることをこの留学生活の中で1つの大きな財産として知ることが出来たのは大変意義深いことだと思います。
残りの3ヶ月、成功も失敗もすべて受け入れて多くを知り、体験し、少しでも世界を広げていけるように在りたいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。