茨城キリスト教大学

2019年度リンネ大学への海外留学生 YK 9月分報告書

【スウェーデン】リンネ大学
Y.K.(現代英語学科)
Linnaeus University 【SE】

2019年度 9月分報告書

皆さんこんにちは。私が交換留学生としてリンネ大学に来てから目まぐるしく時間が進み、1ヶ月が経過しました。1ヶ月間、たくさん楽しいことがあり、あっという間に毎日が過ぎて行きました。

10月に入り、木々も表情を変え、太陽が私たちを見守る時間もどんどん短くなってきております。秋がやってきました。

現在10月3日13:00で、気温は8℃。本日の最高気温です。
やはり寒いです。同時にキャンパスがある日立市の予報も見てみましたが、最高気温は24℃…16℃も差があります。

9月の中頃から寒くなってきて「寒くなってきたね。」なんていうと、在学生からは「まだ夏の終わりくらいじゃない?」なんて言われます。
今はまだ夜7、8時くらいから暗くなり始めますが、着実に日照時間は短くなってきております。
日照時間が短くなると日光から得られるビタミンDが減少し、鬱の原因になり得ると言われています。

全く知らなかったのですが、ビタミンD不足を補うための様々な工夫が北欧の人々は当然のようにあるようです。
現地の人たちは皆、冬が始まる頃かその少し前からサプリを摂取してビタミンDを補ったり、日焼けマシンと同じ要領で、カプセルに入り特殊な光を浴びて、日光の不足を補う方法もあるなんて話も耳にしました。
また、北欧だけでなくヨーロッパの方では政府や医師が積極的に勧めているようで、私が思うよりもずっと一般的なことのようでした。

外は寒いですが適切な服装をすれば問題ありませんし、建物の構造が違うのか屋内はとても暖かいです。
寒い季節においての建物の中は、日本のそれよりもずっと暖かいと聞きます。
また、ヒーターも大抵完備されてますので、そこまでの心配は無用なようです。

9月の初めから授業が始まりました。私は現在、The Swedish LandscapeとBeginners’Swedishを取っています。

The Swedish Landscapeは、考古学、地質学、文化人類学が混ざったようなもので、その場所の風景、地形、痕跡、建物、人々の暮らしなどから様々なものを読み取り、人々の在り方について考えて行きます。
遥か昔から始まった人類の進化の歴史から始まり、さらに進化や文化の発展、気候変動や生態系など、様々なものに及ぼす影響について考えていくもので、非常に時間のスケールが広いながらも本質的なところにまで考えが及びます。
フィールドワークなどもあり、Växjöの北のほうへ出向いて森の中にある遥か昔の人々が残した痕跡を実際に観察したり、東の港町Kalmarへ一日バスを貸し切っての旅に出たりもします。

昔、Kalmarは重要で大きな都市として存在していた為、今でも多くの痕跡を見ることができます。
街の中を歩いてそれらを探したり、大きなお城の内部やその周りの地形、風景から様々な事柄を汲み取ったり、ガラス工場へ見学をしにいきました。

Beginners’Swedishはスウェーデン語の授業です。
基礎の基礎から始まりますが、慣れてくると英語やドイツ語などとの共通点に気付いたり、単語の形から少しその意味を予測できたりして楽しいです。
現地のスーパーや看板の表記などはやはり基本スウェーデン語で書かれているので、この授業は生活に関わってきます。
食べ物の名前なども授業で学ぶので、この一ヶ月でスーパーに何が並んでいるのか少しずつわかるようになってきました。

また、現地学生向けの日本語の授業があり、その日本人の先生が授業でのボランティアとして何人か日本人留学生を必要としていたので参加してきました。

そこで仲良くなったみんなと週に一回ほど集まって日本語とスウェーデン語を教えあったりもしています。
この間は早口言葉を教えあったりしてとても面白かったです。
なんと私のバディも日本語の授業を取っていて、教室に入って見つけた時には驚きました。
こちらの大学では双方向コミュニケーションを非常に大事にしていて、先生に対して敬称をつけて名前を呼ぶ必要もなく、とにかく距離が近いのが特徴です。
生徒が積極的に先生に質問したり対話したりできるような環境づくりになっています。
生徒の自主性、積極性を重んじるこの場所ならではの考え方だと思います。

実際の授業でもみんなバンバン質問をしますし、友達となんら変わらないような態度で先生と会話を楽しんでいます。
私も元々は質問や会話を始めるような性格ではないのですが、こちらでは何の躊躇いもなく口を衝くように質問をするようになったので本当に不思議です。

最後に先ほど話に上がりましたバディの存在について説明します。こちらにはBuddyProgramというものが存在し、茨城キリスト教大学のIC Buddyとコンセプトはだいたい同じだと思います。

ただ大きな違いは、現地学生がだいたい1~3人の留学生に割り当てられるという点です。
また、バディプログラムに申し込む際にプロフィール(専攻、趣味、要求など)を入力し、それらを踏まえた上でマッチングされます。
バディプログラムに登録している現地学生の数にも限りがありますから、必ずしも全員がマッチングされるとは限らないようなので早めに申し込むといいかと思います。
私のバディは日本に興味があるようで、お兄さんはなんと日本の大学院に留学中だそうです。
実際に家族で日本を訪れたりしたこともあるそうです。
ジブリが好きだそうで私も大好きなのでとても話が盛り上がります。
バディのお母さんは何とリンネ大学の先生だそうで大変驚きました。
二人とも大変思い遣りの深い人たちで快くお家に招いてくれたり、ベイキングを楽しんだり、バス会社のトラブルでIKEAへ行けなかったことを話すと「私たちの車で行けばいいじゃない!」と行ってくださり、今週末に連れて行ってもらえることになりました。

ちなみにここから最寄りのIKEA はなんと第一号店で、IKEAの始まりに当たります。
そこにはIKEA HOTELやIKEA MUSEUMなどもあり、とても楽しい場所です。
バディシステムに関して、私は「本当にラッキーだね!」とよく言われます。
バディシステムは結局人と人なので、友達の中にはあまりバディとコンタクトを取っていない人、取ってくれない人、自然消滅してしまうこともあるようです。

今回も少し長くなりましたがこれでもまだ書ききれていません。本当に毎日の密度が濃く様々な体験があります。

あまりにも充実していて、あっという間の1ヶ月でもありながらもうすでに数ヶ月を過ごしたような感覚さえあります。
次回の報告書までまた1ヶ月ほどありますから、更にたくさんのことを体験すると思います。

またここに書くことが溢れてしまいそうですが、出来るだけ、様々なことをお伝えできればと思っております。
ここまで読んでいただきありがとうございました。引き続き実りのある留学生活を送っていきたいと思います。