茨城キリスト教大学

2022年度リンネ大学への海外留学生 NH 12月分報告書

【スウェーデン】リンネ大学
N.H.(現代英語学科)
Linnaeus University【SE】

2022年度 12月分報告書

スウェーデンは12月も厳しい寒さが続いています。ベクショーはスウェーデンの中でも晴れの日が少なく、太陽を見かけることがほとんどなくなってしまいました。

私がここにきて驚いたことは、多くのスウェーデン人は昼夜問わずカーテンを開けっぱなしにしていることです。家の中が丸見えでプライバシーを気にしないのかなと思いましたが、聞くところによると少しでも太陽を感じたいとのことでした。スウェーデン人は晴れの少ない中、家での時間を大切にしています。夜は部屋でロウソクを灯して、窓からは電飾がキラキラと輝きます。

海外での体調管理について

日本であまり風邪を引かなかったのですが、今月は久々に2回も高熱を出してしまいました。スウェーデン人は自然治癒を優先しているようで、風邪をひいても熱が出ても基本的には病院に行きません。ハチミツ・カモミールティー・生姜など体に良いものをとって安静に過ごします。12月は旅行、パーティーなど様々な行事があったので少し不規則な生活をしていました。寒さとの戦いでもあり、体調が優れないことが多かったです。もう立っていられないくらい辛かったですが、隣の寮の友人がお粥とティーをくれたり、もう1人の友人が風邪薬をくれたり、助けられてばかりでした。これから海外へ留学を考えている方は、日本の薬を必ず持ってきた方がいいです。国によっては、病院のアポイントメントが大変で、薬局での薬の入手が難しいことがあります。

12月は2回ストックホルムに行きました。

1回目は初めての海外一人旅でした。今までの旅行は全て友人と一緒だったのでお互い協力できましたが、今回はホテルも行き先も電車も1人で調べ、そして初めてホステルにも泊まりました。Växjöからストックホルムまでは同じ国内といえ、とても遠いです。大抵の場合、Växjöからアルベスタへ行き、そこから乗り換えてストックホルムまで行きます。スウェーデンの電車は時間帯・日付によって値段が大きく変わります。売り切れることも多々あるので早めに購入しましょう。
また、帰りの電車が2時間以上遅れるというハプニングがありました。私は遅い電車を予約していたので、乗り継ぎ先の電車がないことに気づきホステルをもう一泊予約し次の日の朝に帰りました。このようにスウェーデンでは電車が遅れるのは日常茶飯事です。

2回目のストックホルムはニューイヤーに行きました。スウェーデンの年越しはあらゆる場所で花火が上がります。これは日本の花火大会のように花火師が挙げているのではなく、一般の方が各地で挙げているものです。いつもより間近で迫力のある花火が楽しめます。日本のお正月は家族や親戚とゆっくり過ごしますが、海外のお正月は友達とパーティーをしたり、楽しく朝までお酒を飲んだり、花火を見たりとてもアクティブです。こんなに賑やかなお正月は初めてだったので年が明けた実感がありませんでした。スクーターで花火のスポットまで行き、寒さに耐えながら、何発も打ち上がる花火を見てHappy New Year!と友達と叫んで…。私の中で確実に忘れられない年明けとなりました。

もうすぐ日本に帰国します。スウェーデンでは様々な出来事が目まぐるしく起こり、いろいろな人に出会い、助けられ、感謝した日々を過ごしました。帰国後の日本での学校生活も悔いなく過ごして行きます。ここで辛い挫折も、飛び跳ねるくらい嬉しかったこともたくさん経験しました。この経験はこれからも私の人生にとってかけがえのない宝物になります。