茨城キリスト教大学

2017年度リンネ大学への海外留学生 NH 8月分報告書

【スウェーデン】リンネ大学
N. H.(現代英語学科)
Linnaeus University【SE】

 Växjöでの怒涛の1週間が過ぎました。慣れない環境に心身共に疲れ切っていますが、毎日楽しく生活しています。新しい生活への期待半分、授業についていけるかどうかの不安半分、今まで様々な苦労をした分、実りのある留学生活にしたいです。

 まず留学まで日本でしたことについて説明します。私は入学前にこのサイトでスウェーデン留学を見つけ、直感で「これは行かなきゃいけない」と思い入学を決意しました。もちろん理由や目的は他にもありますが、留学を決めたきっかけはほぼ直感でした。ICでは後期であればどのタイミングでも留学ができるので、実力をつけるために1年次後期、成人式を蹴って2年次後期、もちろん就活後の4年次後期で行くことも可能です。私は3年次後期で行くことを決めていたので、2年間はすべて留学選考のために勉強していました。大学の選考基準であるTOEFLはTOEICと違い学術的な内容を問われます。英語だけでなく芸術や生物学、歴史、天文学など大学で扱われるであろう様々なジャンルが問われるので、それらの基礎知識があると解きやすいです。現代英語学科ではこれらの受験費用の割引制度もあるので積極的に受けることをおすすめします。

 スウェーデン留学決定後の半年は準備に追われていました。アプリケーション、寮費の支払い、保険の加入、航空券の購入、奨学金の申し込みなどやることがたくさんあるので選考に受かって浮かれている場合ではありません。私の場合、アプリケーションで手間取ってしまったので二度も申し込まなければなりませんでした。リンネ大学側とやり取りをしながらなんとかやり終えると、次はビザの申請です。時間がかかると聞いていたのですが、私の場合、6時間後にはあっさりと決定が下されていました。7月になると移民局側が夏休みに入ってしまうので早めの準備が大切です。準備に関しては自分から積極的に行動しないと遅れるばかりなので、自力でできる事は学校側と確認しあいながら早めに進めていきました。

 次は渡航後について実際にあったことを説明します。飛行機はヘルシンキ経由でコペンハーゲン着の便でした。そのままデンマークで1泊し、翌朝電車で学校に向かいました。コペンハーゲン中央駅ではすべてデンマーク語表記の上、電車が遅れたようで、それに気づかなかった私ともう一人の留学生は電車を乗り間違えてしまいました。対処法を駅員に聞いて回っても一人一人言っていることが違い、やっとのことで券売機までたどり着いても故障していたようでレシートしか出ず、散々な目に遭いました。結局電車の中ではあらかじめ携帯アプリで買っておいたEチケットを見せ、事情を説明して事なきを得ましたが、学校につく前に精神的に疲れてしまいました。

 学校につくと最初に受付で寮のカギを受け取りました。そのまま部屋まで案内されその日は解散です。部屋の中は12畳程度の大きさで机と棚、ベッドしかありません。枕と布団が無いので早急に買う必要がありました。初日はたまたま出会った同じ寮のパキスタン人の留学生に学校を案内してもらえました。私と同じく最近入寮したというバングラデシュ人に夕飯をご馳走してもらって1日目を終えました。

 さて、リンネ大学では驚くことに滞在先未決定の学生が存在します。寮の関係上まだ部屋が決まっていない学生は、バディや友人の寮に居候しながら学校に通わなければなりません。特にEUからの学生が多く、彼らは寮関係を受け持つ組織にネットや電話で訴えながら生活しています。私の友人の部屋にもソマリア人が居候していましたが、その学生は私の部屋にも1週間住んでいました。いまだに家が見つかっていないようなので、私も極力手助けしてあげるようにしています。

 学校が始まるまでのキャンパスは、毎日何かしらのパーティーが開かれていて深夜まで飲み騒いでいます。人によってはうるさく感じるかもしれませんが、私にとっては大音量の音楽と人の声が孤独感を感じさせないのでホームシックにもならずに済みました。中には留学生向けのパーティーもあるので、いつか私も参加してみたいです。

 まだまだ始まったばかりですが半年はすぐに過ぎ去ってしまいます。後悔のない濃い半年になるよう努力したいです。