茨城キリスト教大学

2021年度リンネ大学への海外留学生 MA 1月分報告書

【スウェーデン】リンネ大学
M.A.(現代英語学科)
Linnaeus University 【SE】

2021年度 1月分報告書

あっという間にセメスターが終わって、あともう少しで日本に帰国します。

本当はヨーロッパの国々を見てまわる予定でしたが、コロナウイルスが蔓延していたことなどもありスウェーデン国内を旅行することにしました。
12月終わり頃からデンマークでは美術館や博物館などが閉館しており、ちょっとしたロックダウンのような状態でした。これまで規制がなかったスウェーデンからの旅行者にも抗原検査の陰性証明書の提示が求められるなど、コロナウイルスの影響がいろいろなところで見え始めていました。

日本でも話題になっていたアジア人差別について、南アフリカ人の友人と話す機会がありました。

南アフリカでも、コロナウイルスの出始めはアジア人が差別の標的になり、アジア人=ウイルスを持っているという考えを持っている人も多かったそうです。こうした差別的な視点はウイルスによって生まれたのではなく、ただ差別が表面に出てきただけだと話していました。南アフリカといえば、アパルトヘイトなどから黒人と白人の国という印象があるかもしれませんが、昔イギリスがインドから奴隷として連れてきたインド系の人々も多く暮らしています。彼女もインド系南アフリカ人で見た目はインド人です。先祖が南アフリカに来たのは曽祖父母の代よりずっと前だそうですが、人種によってコミュニティがあるため、同じインド人のコミュニティ出身の人と結婚するのが一般的で、彼女の家族も代々同じコミュニティの人と結婚していたそうです。他にも白人や黒人などのコミュニティが存在しており、コミュニティ外の人と結婚する風潮が出てきたのは最近だと言っていました。昔社会の教科書で習った時、南アフリカの人種差別問題は昔のことのように書かれていたのですが、実際には根強く残っているものだと知って驚きました。

最後に

留学を通して本当に色々な人と出会い、自分の今までの考え方や知識について見直す機会を得ることができました。コロナ禍での留学は常に不安がつきまといとても大変でしたが、今の時期にしか体験できないこともたくさんあったのでとても貴重な体験ができたと思います。留学で得たものを糧に、これからも頑張っていこうと思います。