茨城キリスト教大学

2017年度明知大学校への海外留学生 HT 10月分報告書

【韓国】明知大学校
H.T.(文化交流学科)
at Myongji University 【Korea】

안녕하세요.
韓国はすっかり秋になり、街中でも紅葉が見られるようになりました。韓国の人たちは秋がきて涼しくなったと言いますが、朝晩の冷え込みが激しく、私には涼しいというよりも寒く感じます…。今月は、プサン旅行やソクチョ旅行に行ったので、今回の報告書ではこれらを中心にお伝えしたいと思います。

<プサン旅行>

韓国では추석(チュソク)と呼ばれる日本でいうお盆のような祭日があります。今年はハングルの日と重なり、10日間の大型連休となりました。私はこの連休を利用して4日間のプサン旅行に行ってきました。南浦洞、海雲台、東莱、西面、広安里などのエリアを観光したのですが、エリアによって雰囲気が異なりそれぞれの魅力を感じることができました。旅行の中盤はプサンに来ていた韓国人の先輩と従弟の方に案内していただいて、チャガルチ市場で炒めごはんやエビなどの海産物をたくさん食べました。この時、初めてプサンの名物であるヌタウナギを食べました。コチュジャンなどで味付けをし、野菜と一緒に鉄板で焼いて最後にご飯を加えて食べるのですが、焼く前に鉄板の上で動いているのを見て、食べるときは少し緊張しました。プサンは港町で海産物が有名なので、今回の旅行では他にもお刺身や焼き魚などを食べました。

海雲台や広安里では浜辺を散策したり、水族館やライトアップされた広安大橋、ナイトマーケットなどを観光したりしました。また、東莱は温泉地として有名で多くの温泉施設があります。私が行った施設には、一般的な温泉の他に露天風呂やチムジルもあり、旅の疲れが癒されました。東北部に位置する機張では、海東龍宮寺というお寺を見学しました。このお寺は海のお寺で、波が打ち寄せる岩場に建てられています。日の入りや日の出を見るために来る人も多い他、観音信仰の聖地として篤い信仰の対象ともされています。日本とも関係のある場所なので、中心街からは少し距離がありますがプサンに来た際には一度見学してみるのも良いと思います。

<ソクチョ旅行>

秋になったので、留学生と韓国人の友人と一緒にソラク山の紅葉をみに1泊2日のソクチョ旅行に行きました。ソクチョは江原道北部に位置しており、海と山に囲まれた自然豊かなところです。ソウルからは高速バスで3時間半ほどです。ソラク山には高麗時代に造られた権金城という城壁や蔚山岩という岩壁があるほか、韓国三大渓谷のひとつである千仏洞渓谷や韓国で三番目に高い山とされる大青峰があります。多数の登山コースも用意されていますが、今回は時間の都合上、途中からケーブルカーに乗って山頂まで行きました。この時期、ソウルではまだ、あまり紅葉が見られませんでしたが、韓国で最も早く紅葉がみられる場所といわれているだけあって、ソラク山はすでに紅葉が始まっており、色とりどりの自然がとても綺麗でした。国内だけでなく国外からの観光客もみられ、多くの人々で賑わっていました。ソラク山の他にも、束草観光水産市場や洛山ビーチ、洛山寺を観光しました。友人たちと一緒にペンションを借りて、チキンを食べたり遅くまで話したりしてとても楽しかったです。

<韓国の引っ越し祝い>

韓国では집들이と呼ばれる引っ越し祝いがあります。友人などの親しい人を新居に招いて、一緒に食事をすることが一般的です。招待する側は食事を準備し、招待される側は手土産を準備します。手土産はトイレットペーパー、洗剤、石鹸が一般的です。これらにはひとつひとつ意味があり、トイレットペーパーは引っ張るとスルスルとほどけることから「全てのことが問題なく上手くいくように」、洗剤や石鹸は泡が溢れることから「幸せが泡のようにたくさんあるように」などの意味が込められているとされています。しかし、最近では必ずしもイレットペーパー、洗剤、石鹸を贈るわけではなく、相手の趣向を考えた贈り物をする人も増えているそうです。

私も韓国人の友人に招待してもらいこの집들이に参加してきました。私は前期の授業で韓国の집들이文化について学んだので、もともとの慣習にならって贈り物をしようと思いました。また、私が韓国人の집들이に参加できる機会もそう多くはないですが、韓国人の友人が日本人を집들이に招待する機会もそんなに多くはないのではないかと思い、日本のものを準備しました。贈り物用に箱詰めされたトイレットペーパーとジェルボール洗剤を風呂敷に包んで渡しました。招待してくれた友人が喜んでくれただけでなく、私と一緒に招待された韓国人の友人たちも驚いてくれて、日本の文化を紹介することもできたので、準備して良かったなぁと思いました。招待してくれた友人は韓国の伝統料理であるチャプチェやお肉料理などを振る舞ってくれました。みんなでご飯やアイスをご馳走になったり、話をしたりと楽しく過ごしました。

<図書館の複写サービスについて>

글쓰기(Writing)という授業で、指定された小説を読んで書評を書くという課題がありました。明知大学校の図書館では1週間程度、書籍などを借りることができるのですが、時間をかけて読みたい場合や本に直接書き込んで勉強したい場合、図書館にある複写サービスを利用すると便利です。複写サービスを受けられるコーナーは図書館の3階や学生食堂の近くなどにあります。複写したい本をもって、申請書を記入し本を預けて控えを受け取ります。指定された日に控えを持っていけば、リングノートのような形式で製本してもらうことができます。私が利用した時は翌日に受け取ることができ、代金は₩20000程度だったと思います。

<キャッシュカードの作り方>

留学に来てすぐに外国人登録と一緒に銀行口座の開設をしたのですが、その時に貰えるのは通帳のみでした。キャッシュカードは自分で申請しに銀行に行かなければいけません。お金の引き落としや残高確認をする際に、必ず通帳を持っていないといけないことが不便だったので、キャッシュカードを作ることにしました。学校内にあるハナ銀行に行き、窓口でキャッシュカードを作りたい旨を伝えると、申請用紙を受け取ることができます。そこに必要事項を記入し、何枚かの書類にサインをするとキャッシュカードをその場で貰うことができます。キャッシュカードには様々な機能を付けることもできるようなので、銀行の方の説明を聞いて必要に応じて作ると良いと思います。

今月は申請していた과잠が届きました。学部、学科、サークル別に作られるジャンパーのことで、冬になると多くの学生がこれを着ています。他にも今月は中間考査やTOPIK試験がありました。来月の報告書では中間考査とTOPIK試験を中心にお伝えしたいと思います。감사합니다.