茨城キリスト教大学

2017年度リンネ大学への海外留学生 AY 1月分報告書

【スウェーデン】リンネ大学
A. Y.(現代英語学科)
Linnaeus University【SE】

寒さが厳しかった12月と比べ、1月後半には雪が溶けて春に近付こうと比較的暖かい日々がみられるようになりました。1月は授業が終わり、帰国日までここでやり残したことやしたかったことを考え、悔いの残らないような留学生活にしようと、最後の1ヶ月は有意義な時間を送りました。

この留学生活で授業のない期間や時間のある日は旅行に行っていましたが、1番行きたかったスペインにはまだ行ったことがなかったので、友達とプランを立て行きました。首都のバロセロナに行きましたが、スウェーデンと比べると温度が10度くらい高く、観光者が多く、またスペインの人々は明るく気さくな方ばかりだったので、楽しんで旅行が出来ました。ただ、スリなどが多いみたいで、現地の方ですら気をつけるようにしており、毎回レストランから出る時は店員さんにスリには気をつけてと言われました。現に日本人の留学生が人混みの中、リュックのチャックを開けられたという体験談を聞きました。実際に私もスペインでデビットカードを紛失してしまい、スリなのか単に財布から落としてしまったのか、結局最後まで見つからなかったので、急いでカード会社に電話し停止しました。旅行の際は手荷物や特に大事なものには気を配ることが大事だと実感しました。

1月になると、今期のセメスターで帰らなくてはいけない学生たちを駅まで見送りする日々が続き、悲しさと寂しさでいっぱいになりました。この1ヶ月間は5ヶ月間一緒に過ごしてきた寮の人たちや、お世話になった方々と最後の時間を過ごしたく、出来るだけ共に行動するようにし、一緒にご飯を作ってディナーをしたり何気ない会話をしたり、一緒にスポーツをしたりと素敵な時間を過ごしました。私は毎日がとても特別に思えて、色々な国籍の人々と話し、一緒に何かをすることはこんなにも楽しく、学ぶことがたくさんあると感じられました。人それぞれ価値観や考え方、生きてきた背景があって、そんな学生たちがここで集まって、お互いの知識や考え方を共有する環境にいられることにとても感謝しています。

私は語学の向上に努めながらも、彼らから何を得られて何を与えられるかを1番大事にしてきました。留学初期は、周りの話を聞いて共感したり、自分とは違った考え方があるのだと思い知らされたりと、インプットすることに必死でした。しかし、たくさんの学生に出会い気づいたことはしっかり自分の意見を持ってそれを表現する姿を見て自分にはアウトプット力が欠けていることに気が付きました。それに気づいてからは自分の意見を言うようにしたり、自分の知識を伝えたりと発信するようになりました。もちろん英語で会話することに慣れてきたのもあって、自分を表現出来るようになりましたが、自分を出している人たちは将来の夢や自分のやるべきことが明確にあり目的を持った人ばかりで、彼らのキラキラした姿に、自分は何が出来て、何をすべきか、これからの将来についてどうするか、考えさせられました。

この留学をきっかけに、私はこれからどうするかや本当にしたいことが見つかりました。ここで経験したことやたくさんの人々に出会ったことは大いに自分を成長させ新しい自分を見つけられ、自分の人生に大きな変化を与えました。私はスウェーデンに留学して本当によかったと思っています。

留学を考えているみなさん、行くか行かないか迷っているなら絶対行くべきです。英語や会話に自信がない、うまくやっていけるか心配しているのであれば、行ってみて自分の強みと弱みを知り、自分を理解し成長させてはいかがですか。誰もが留学する前は何かを求め勇気を持って一歩を踏み出します。私は自分を探しに行きたいと思い、それがきっかけで留学を決意しましたが、みんなそれぞれ目的があると思います。自分の成長のために新しいことに挑戦してみてください、必ず得るものがあります。

最後に、今まで支えてくれた人々にはとても感謝しています、ありがとうございました。この留学生活は一生に残るものになると思います。これをきっかけに挑戦する気持ちとハングリー精神で将来に繋げられたらいいなと思います。

1番行きたかったスペインの海辺沿い
家族のように一緒にいた寮の仲間たち