茨城キリスト教大学

2019年度天津師範大学への海外留学生 AN 9月分報告書

【中国】天津師範大学
A.N.(文化交流学科)
Tianjin Normal University 【CN】

2019年度 9月分報告書

中国に来てから十六日位から学校が始まる。その前に中国の父方の親戚の家に挨拶をしに行き、親戚と話し合った結果暫くは父が中国に残ってくれるらしい。

予想以上に学校側が手続き等の説明もされないし書類も存在しない、適当で良いのではないかといったスタンスで苦労したので非常にありがたい。学校に通う人種はアフリカ系からアジア系、ヨーロッパ系まで様々で、今年はスコットランド人と韓国人が多いように感じる。友人に聞いた話だと、内戦が起きたり、治安が悪くなったりした地域から、裕福な家庭の子が留学という名目で他国に送られることがあるため、イエメンで内戦が起きていた時はイエメン人が留学生に多かったらしい。

留学生はだいたい二人一組で来て部屋に入る。寮は見に来た人順で入ることが出来るらしく、早く来た場合はそれだけ条件の良い空いている部屋に入ることができるらしい。

その情報は知らなかったけれど、見学に来るのが早かったため、偶然にも立地条件の良い部屋に入ることが出来た。寮には日本人が少なく、一人だと不安だろうと父が日本人の知り合いを探して色々な人に話を聞いてみたところ、日本人の先生が一人と別の大学から来た留学生の男性が一人、企業の人間がたまに入る位でほかに日本人や日本語ができる人間はいなかった。

日本人の先生から紹介を受けて、天津師範大学の本科のほうの日本語学科の生徒を紹介してもらってその人達と連絡先を交換したりして交流することになった。

彼らは大学二年生で、日本語は話すことは苦手だけど書くことはできるらしく、一緒に食事に行ったり買い物に行ったりした。彼らが日本語を勉強する理由を聞いてみたところ、日本のアニメーションやゲームに感銘を受けてとの理由が多かった。最近、日本発信のソーシャルゲームも中国版が発信されているらしい。

中国は香港などの経済特区を除いてネット規制が大変厳しく、SNSのたぐいが一切使えない。

著者は軍事施設のほぼ隣にある学校の寮に住んでいたので余計に規制が厳しかったのかもしれないが、基本的にこれらはVPNを入れないと使えない。しかもVPNはWiFiが入らないと使えない上にWiFiは半年で六千円の有料VPNでさえ繋いだ瞬間に接続が切れて使い物にならず、結局ほとんど繋がらなかった。後で聞いたところ、友達によると中国七十周年やAppleとの関係悪化で今年はさらに規制が厳しいらしい。

その代わり、中国にはそれらに変わるアプリが存在する。

YouTubeの代わりはbilibili、LINEの代わりはWeChatを使用してやり取りをする。中国人である父や兄のアドバイスで、非常に安いHUAWEIを購入して使用することにした。パソコンもVPNを日本で入れ忘れたりしてインターネットに接続することが出来なかったため中国のスマートフォンからレポートを書いている。九月の中頃から授業があるらしい。その前にクラス分けテストがあり、クラスをABCDEFに振り分ける。クラス分けテストの結果を踏まえて先生方と相談して自分のクラスを決める。ABのクラスの生徒は日常会話が余裕な人が所属する。中国語で経済や中国の文化について学ぶと、その時できた韓国人の友達に聞いた。

CDは日常会話がなんとかできる程度、EFが初心者クラスとなっていて、中国の現地の人の発音が全くと言っていいほど聞き取れなかったので、中国人の日本語が話せる先生と相談してFクラスに所属することにした。

友達になった韓国人の女の子はホテルに住んでいてそこから学校に通っているらしく、誰しも必ず寮に入るという訳では無いらしい。二人部屋を希望したため私はベトナム人の女の子と二人で住むことになったが、お互いの母国語が話せないので、交流するのも一苦労だと感じる。難所が多い留学だが頑張っていきたいと思う。