茨城キリスト教大学

2017年度韓瑞大学校へのデュアル・ディグリー留学生 AK 11月分報告書

【韓国】韓瑞大学校
A.K.(現代英語学科)
at Hanseo University 【Korea】

部屋の窓から見える裏山が完全に秋色に染まり、朝起きてカーテンを開けると一面銀世界だったなんて事も日常茶飯事な季節になりました。おそらく日本も日に日に寒くなっていることと思います。
さて、今回も韓国からDD留学の日々をお伝えしたいと思います。今月は特に大きな出来事は無く、のんびりとした平穏なひと月でした。日中は大学に通い、友達と夕食を共にしたり、カフェで勉強会をしたりと大学生らしい時間を多く過ごしたと思います。そこで今回は(今更で申し訳ないのですが)私の基本的な1日の様子や勉強に関してお伝えさせていただきます。

私の在籍している英語学科は基本的に月曜日から木曜日までしか授業がありません(金曜日は公休)。なので去年は、その金曜日に大学の教養の授業を取ったり、韓国語の勉強のために大学付属の語学堂に通ったりしていました。授業は朝9:00~ありますが、実際には一番早い授業でも9:30~で、ほとんどの学生達は10:00~の授業がその日最初の授業です。午前中に1つ授業を受け、ランチタイムになります。韓瑞大学校は(というより韓国の大学は)1つの科目に対する授業時間が最低でも1時間で、多くの学生達は2~3時間の授業を受けています。なので、午前の授業が1つしか受けられないのです。午後は遅くても17:30~18:00までには授業が終わります。今学期の私の場合、1日授業がある日は午前午後それぞれ1コマずつで、午前のみ、午後のみの日もあります。私は基本的に2時間、3時間の授業を履修しているので、午前午後それぞれ1科目ずつの時間割になっていますが、人によっては午後に3コマの人もいます。

1日の授業が終わった後は、カフェや図書館で課題に取り組む学生、友達とサークル活動に取り組む学生、大学のメインストリートで食事をしたり、お酒を飲んでワイワイ遊ぶなど、大学が1つの町のようになっているので、夜遅くまで十分に楽しむ事ができます。私の場合は、学校が終わると図書館やカフェで課題に取り組んだり、教授のオフィスで談話をし、寮に帰って夕食を食べます。時には大学内のジムで筋トレやランニングをしてリフレッシュする事もあります。大学の寮や周辺のアパートで暮らす学生が多いので、校内のジムや銀行、コンビニなどの場も日常生活の一部分になっています。

課題についてですが、英語学科は他の学科に比べて、基本的に全ての科目に課題が出されます。基本的には英語でパラグラフやレポートを書いてくるものがほとんどで、科目・内容によってはネット課題もあります。

定期考査についても少しお話しさせていただきます。今までの私の報告書をご覧になった方はすでにご存知かもしれませんが、韓瑞大学校は1学期に2回、中間考査と期末考査が実施されます。試験が近づくと学生達は図書館に篭り、一日中勉強をしています(韓国はテストや検定試験に対する姿勢がとてもすごいです)。大学の大きな図書館はテスト期間になると、ネット上で学習席の予約が始まります。ある友人はネットで図書館の座席予約をするために、予約解禁日の夜はずーっとパソコンの画面とにらめっこをしていると言っていました。ちなみに同じくテスト期間になると図書館で宿泊も可能です。宿泊する学生の多くは、ソウルやインチョンなどからバス通学している学生なのですが、通学する時間がもったいないという事でテスト期間は図書館に宿泊するそうです(友達のアパートに転がり込む友人もいます)。定期考査への熱の入れようは学生だけではありません。校内や大学周辺のご飯屋さんやカフェなども、定期考査に合わせて営業時間を通常よりも長くしたりして、学生をサポートしてくれています。勉強の合間に小腹が空いた時など、本当に学生にとってはありがたいです。

このようにして1日が過ぎ、定期考査期間が過ぎ、長期休みに入ります。単調な毎日のように思う方もいるかと思いますが、決してそうではありません。私は長くいればいるほど、この韓瑞大学校が好きになりました。その裏には多国籍の友人・教授、居眠りなんかするのがもったいないと思わせてくれる授業、勉強に集中できる環境、勉強以外の遊びも楽しめる環境など学生にとっては最高の状態が整っているからだと思います。

昔ネット上で、大学はある種の「食べ放題の店」だと表現する記事を読んだことがあります。その記事には、「図書館や施設の類や学内の資源はほとんどタダで使い放題だし、授業も受け放題で、教授に訊き放題。多くの学生は食べ放題の店で水だけ飲んで、マズイって言って出てくるような馬鹿者ばかりだ」と書いてありました。最近夜遅くまで教授と語り合ったり、図書館で蔵書を使い、勉強する日々が続いているので、その記事を書いた人の気持ちを痛感することが何度もありました。「〇〇の授業を取りなさい」「この授業は〇〇学科の学生、〇学年の学生のみしか履修できません」などという縛りに縛られることなく、(DDプログラムの規定の割合の単位を取得すれば)自分の興味関心のある授業を好きなだけ履修できるので、学生として、とても楽しい毎日を送れています。

デュアルディグリープログラムも来月中旬で終わりになります。もう授業も数回しかないのですが、残りの授業も楽しみ、悔いの残らないひと月に出来るよう努力を惜しまず生活してまいります。