2024年度 3月分報告書
昨年の明知大学への交換留学に行っていた先輩は、「履修登録は学校側がすでにやってくれており、変更する場合は自分で行う」というスタイルだったと聞きましたが、今年の履修登録は交換留学生も全て自分で履修登録を行いました。履修登録の仕方については、留学前、日本にいる間にオンラインで行われたオリエンテーションで周知がされていました。韓国の履修登録は学科や生徒種別によって履修登録する日が決まっており、また受けたい授業に申請する際には全て先着順で行われます。事前に受けたい授業を仮申請することは簡単に出来ますが、実際に授業申請を行う際は先ほど言ったように全て先着順となるため、自分が申請することができる日の時間ぴったりにサイトに入ることをお勧めします。たとえ受けたい授業が人員超過で申請できなくても、履修登録を変更出来る期間も約一週間も設けてあり、ここで申請を取り消す学生もいます。この期間で授業に空き枠が出る場合も多いので、変更期間内はこまめにチェックすることが大切です。
私は今学期、語学堂を受けていないので、1学期で必要な単位を大学の授業だけで履修しています。単位に関しては、1学期内で必要な単位12~17単位は大学の授業だけで取得することでも、語学堂と大学の双方での単位を足して計算することでも、どちらも可能です。
私は元々明知大学の授業と語学堂に通う予定だったので、交換留学を申し込む際に一緒に語学堂の申し込みを行いました。
語学堂のオリエンテーションにて自分の正式な級の発表がありましたが、そこで発表された級が自分のレベルにあっておらず、大学で受けている韓国語の授業レベルとかなり差が出来てしまったため、語学堂の授業が始まる前にキャンセルの手続きを行いました。今回の決断に至るまでにかなり悩みましたが、1年間という短い留学期間の中で約3ヶ月間も自分のレベルに合っていない級で学ぶのは時間がもったいないと判断し、また更なる語学力向上のためには「今の自分にとって何が必要なのか」を一番に考えた結果、語学堂をキャンセルしました。語学堂のいいところとしては大学とは違い、少人数での授業展開や韓国語でのプレゼンテーション経験が出来ること、同じレベルの語学力を持つ方と一緒に学ぶことが出来るなど大学だけでは補うことの出来ない経験が語学堂では可能なことです。いずれにしても、語学堂に通うかどうかに関しては自由な選択肢を持つことがいいと考えました。
次にチュータリング制度についてご紹介いたします。
チュータリング制度とは、1週間に1度、30分~1時間の規定の時間の中で明知大学の韓国人の学生とテーマに沿った韓国語を学ぶ制度です。テーマは毎週変わり、「自分の紹介」「夢・目標」「余暇・趣味」「食べ物」「母国の名節」など1学期間毎週行われます。チュータリング制度があることによって、気軽に授業で学んだ文法や単語を使える機会があるほか、毎週テーマは変わっても問われる根本は変わらないため「自分自身」に向き合う習慣をもらうことができました。
ノイズにあふれた社会の中で、「自分について考える」ということは多くの人がついおろそかにしがちであり、このプログラムに参加するまで私もその一人でした。
チュータリング制度によって「自分について考える時間」が増えたことにより、今まで以上に「自分自身」に対して客観的な視点を持つことができ、韓国語を勉強しながらも原点に立ち返り自分のことをより深く知ることができたと感じています。
日本を出発する1週間前に国際小包で20キロ(10キロ×2)の荷物を送り、韓国を出発した次の日に家族にEMSで10キロの荷物を送ってもらいました。はじめに国際小包で送った荷物のうち、1つは通常の速度である6日ほどで到着しましたが、もう1つの国際小包の荷物と後からEMSで送った荷物は税関でひっかかってしまい予想到着日程よりも倍以上の時間がかかりました。止まってしまった場所が韓国の税関であったため、日本からの手続きが出来ず、また税関と電話でやりとり出来るほどの語学力に自信が無く、韓国人の友人に助けてもらい無事に税関での手続きを終えて荷物を受け取ることが出来ました。日本の郵便局で荷物を受け取ってもらったからといって、荷物が止まることなく日程通りに届くかは分からないので、あらかじめ必要な荷物や韓国についてすぐに使いたい物は間違いなく持って行くためにキャリーケースに入れることをお勧めします。
韓国に来てすぐは、身の回りの環境が大きく変わったこともあり小さなこと1つをとっても、とにかく慣れることに必死でした。 しかし韓国で1ヶ月間過ごしてみて、当初よりも生活にも慣れはじめ、周りの方々にたくさんのサポートをしてもらいながら、毎日が新しい発見の連続です。 この1ヶ月間は新鮮で楽しい思い出もありましたが、日本にいるときには経験しないようなトラブルや乗り越えなくてはいけない壁に当たることも何度もありました。異国の地でトラブルに遭うことはネガティブに捉えがちですが、私にとっては自分を更に成長させてくれる貴重な機会だと捉えており、留学で経験したいことのひとつとして「留学中に1つでも多くの失敗や日本では起こりえない問題を経験する」ということを持っています。たとえ問題が起きたとしても最後には必ず乗り切ることができると信じているので、どんなときであっても留学に来た目的を忘れずに韓国で過ごす1日1日を大切にしていきたいです。自分にとって慣れない土地で日々過ごすことに困難や戸惑いを感じることもありますが、これからの9ヶ月間も自分のペースを忘れずに過ごしていきたいと思います。