茨城キリスト教大学

2024年度明知大学校への海外留学生 AI 11月分報告書

【韓国】明知大学校
A.I.(文化交流学科)
Myongji University 【KR】

2024年度 11月分報告書

最近の韓国の様子

韓国で過ごす留学生活も残りわずかとなりました。11月についての報告ですが、12月初旬に驚くべき事変があったので、旬の情報として併せて報告したいと思います。
韓国国内では大統領によって戒厳令が宣言されたことを巡り、大きな混乱と現大統領への弾劾を求める大型デモが連日行われるようになりました。それにより在韓日本大使館からもこの一件による注意喚起のメールが届くほど国内では社会全体に大きな混乱をもたらしています。さらに鉄道会社による地下鉄ストライキ、長期化と深刻化の進む医師ストライキも行われ、労働争議によって市民にも大きな影響を及ぼしているのが韓国の現状です。
 この戒厳令を含む一連の政治的な動きと反発が続く市民デモを韓国滞在中に自分の目と肌で直接感じ、特に若者の政治分野においての関心の高さが印象的でした。デモに参加している人は私と同世代もかなり多い印象で、政治的な問題も自分にも関わる問題だと捉え「おかしいことはおかしい」と実際に発信しつつ自分に出来ることを行動で示す姿は特に印象的で、韓国の若者の政治関心への高さを表していると感じています。
この戒厳令の一件が起きるまで政治の分野において、一人が動いたところで大きな部分を変えることは出来ないと思っていた部分もありましたが、直接自分にも関わってくることでもあるので、自分と自分の大切な人を守るためにも当事者意識を持ち、政治経済の分野においてさらに主体性を高める必要があると気づかされる出来事となりました。

留学の終盤に立ち・・・

1年間の留学生活の終盤に伴い、今までは当たり前に感じていたことの多くに「最後の~」という言葉が付くようになり、留学の終了を実感しながらも今もこうして韓国で過ごせていることに喜びと幸せを噛みしめている毎日です。
約1年半前、交換留学をするかどうかなかなか決心が着かずにいた自分や、不安だらけでスタートした留学当初の自分を振り返る時間が多くなりました。
はじめ留学をすることは幼い頃からの夢でもあったので挑戦してみたいという思いからスタートしましたが、留学をするということは異文化の中で一人で生きていかなければならないという現実に直面し、多くの葛藤があった事が思い出されます。しかし後悔の無い人生のためには今何をしなければならないのかを第一に考え、長い間挑戦したいと思っていたことを自信の無さから諦めてしまうことはしたくなかったので、夢を実践し続けることに決めました。

留学当初、1年間の生活を終えて無事に帰ることは出来るのだろうかといつしか期待よりも不安の方が大きい中で始まったこの韓国での生活でしたが・・・

今、留学の終盤に立ち感じることは、留学に挑戦するという決断に後悔はひとつも無く、もし生まれ変わったとしてもまた同じ選択をしたいと強く感じるほど、多くの出来事と発見が詰まったそんな1年間でした。韓国で過ごすことの出来る時間も残り1ヶ月となりましたが、後悔の残らない留学生活になるように毎日自分に出来る精一杯を尽くしていきたいと思います。