2021年度 11月分報告書
リンネ大学は英語を学ぶのではなく、特定の専門分野について英語を使って学ぶ授業が主です。
私は今インターナショナルソーシャルワークという授業を受講していて、この授業は6人の先生のオムニバス形式になっています。今年はコロナ禍でスウェーデンに渡航できていない学生さんもいますので、全てオンラインで行われています。半分ほどの講義はオンデマンド型、残りの半分は同時双方型です。戸惑うことも多いですが、オリエンテーションもありますし、どの先生もとても親切なので、メールや授業時に質問をすれば快く答えてくれます。
課題もいくつかあるため、アカデミックライティングについても最初の週で学びます。先生方もソーシャルワーカーとしての経験をお持ちなので、現場を見た方からの貴重なお話は生々しくもありますが、受講した価値がありました。
前回のプレゼンテーションではフランス人の学生さんとペアになり、日本とフランスと日本の近親者暴力に対してソーシャルワークがどのように介入しているかを比較し、分析して批判しました。彼女はフランスに住んでいるのでオンライン上での共同制作でしたが、すでに同様の体験があったので、思ったよりスムーズに進みました。
それに、使うデータも信頼できるものを使用する必要があります。複数の国を比較する場合には各国の政府統計ではなく国際機関からの統計を使わなければ正確な比較はできません。そのデータの見つけ方も本学の授業で学んでいたので、随分とその知識に助けられました。
英語能力の向上も目的の一つでしたが、授業についていくには基礎的な英語力と大学生として求められる学術能力が必須です。留学を考えている方は今まで学んだ知識をしっかり使いこなせるようにしていくと良いと思います。加えて、プレゼンテーションはもちろん、授業中でもディスカッションが頻繁にあり、自分の意見を求められます。事実や現状に対する批判的姿勢と自分のオピニオンを考えて学ぶ姿勢を持っておくと普段の授業も面白くなりますし、こちらにきてからも役に立ちます。