茨城キリスト教大学

離学時 報告書

【ベトナム】
フエ大学外国語カレッジからの留学生
ホー ティ リエン
Ho Thi Lien

べトナムのフエ外国語大学から参りました、ホーティリエンと申します。茨城キリスト教大学・文化交流学部一年生です。日本に来てからあっという間に1年間が過ぎ、留学がそろそろ終わります。そこで今回は、1年間の留学を振り返る最後の報告書となります。

日本に来てから、日本の生活、習慣などに慣れずに、そして、家族のこと、ベトナムのことを思い出し、寂しくて時々泣いてしまいました、悩みがいっぱいの毎日が続きました。しかし、日本にいればいるほどずっと残りたいぐらい日本が好きになりました。大みかはかなり静かな所で都会の人は寂しいと思うかもしれません。韓国の留学生はこちらに来てそう驚いたそうです。しかし、元々ベトナムの田舎から来た私は、落ち着いていて、物価も安くて、住みやすいところだと思いました。学校からスーパーも、駅も近いから便利です。

日本にいる間に学生寮に住むことにしました。若草寮です。若草寮はキャンパス内に位置します。大学の正門から行くと、一番奥の方です。キャンパス内に位置しますので、教室まで歩くと、だいたい5分から10分ぐらいかかります。学生達にとっては非常に理想的な居場所です。生活に必要な道具や服なども去年の先輩達からいただいて、お金が結構節約できて、本当に助かりました。寮母さんも寮生の皆も親切で、寮における生活に安心しています。若草寮は4階の建物で、全部で約50個室あります。キッチン、洗面所、お風呂などは共同になります。他に、寮母さんが泊まっている所、事務所、集会室、コンピュータ室、雑談室などもあります。ベトナムの寮なら何もなくて、必要なものは自分で買って使いますが、こちらでは冷蔵庫、レンジ、洗濯機、乾燥機など、何でもあって、本当にすごく便利だと思います。

若草寮には、全寮共通の文化・イベントなどがあります。寮会は、月に一回行われます。この寮会では、大学や管理人さんからの注意をはじめ、寮運営に関するさまざまな議題が話し合われます。他に、当月の誕生日がある人をお祝いしたり、皆で総意を確認したり、次の寮会の日時を決めたりします。若草寮では、イベントが結構行われています。新入生歓迎会、夏休みのバーベキュー、クリスマスなどが挙げられます。 まだ早いですが、今晩寮生の送別会もあります。寮生と一緒に話したり、美味しい食べ物を食べたり、ゲームをしたり、笑ったりして、お互いに触れ合える楽しいイベントだと思います。若草寮の規則は、大学が一方的に決めるのではなく、寮生内での十分な議論をもとに大学側と協議を行い、決定しています。私にとって、その中で一番大変なのは朝掃除、あとは2ヶ月に1回ある大掃除、門限です。夜10時に閉門になりますので、自由が好きな人にとって少し厳しいかもしれません。朝掃除は毎週の月水金に7時半から、とっても早くて目がまだ覚めないほど眠いです。でも、そのおかげで寮はいつも綺麗に守られています。最初は異文化で大変で嫌でしたが、今はもう慣れて来て、寮生活ではプライバシーを確保しながら、寮の仲間と共同生活を楽しめています。

毎日日本語で人と話したりしてコミュニケーション能力が身に付く環境です。また世界中からの留学生もいるので友達になって、仲良くできて、色々な国の文化に触れることができました。ベトナムの大学はほとんど7時から始まりますが、こちらの学校は8時40分から一限目に入ります。それで、午前中に授業があっても、のんびりできます。教室はとても綺麗で、コンピュータなどの施設もあるので、パソコンを持ってなくてもそこで使えます。びっくりしたのは先生たち一人ずつに研究室があるので、学生は相談したいことがあったら気軽に相談できます。特に留学生の私たちは、地域・国際交流センターの先生たちに直接担当していただいて、繋がりも強くて、本当にお世話になっています。楽しい時も、寂しい時も留学生のみんながそばにいてくれて、一緒に遊びに行ったり、誕生会をしたりした思い出は一生忘れられません。日本に来る前に、日本で生活ができるかどうか大変心配しましたが、大学、地域・国際交流センターの先生たち、友達、寮母さんに大変お世話になり、ありがたいです。時間は本当に早いものです。しかし日本にいるたったこの1年間でいっぱい素敵な思い出ができて幸せです。本当にありがとうございました。