茨城キリスト教大学

離学時 報告書

【中国】
広東海洋大学からの留学生
ソ カンイ
Su Guanwei

いよいよ明後日だね、家に帰るのが。四月、初めて桜の木に囲まれてこの学校に入った光景は如何にも鮮やかで、まるで昨日みたいだ。荷物もまとまっている。今はひたすらその日を待っている。兄、家族と会いたいという気持ちでいっぱいだが、この学校が恋しくて、友達が恋しくて、町が恋しくて、別れを言うのも心が痛む。そのため、毎日夜、友人と海岸で星を見たり、自然を体感したりして、この町にいる最後の日々を心にとどめようとしている。昨日の月は大きくて、火星と同じ軌道に運行していると聞いた。

思い出が多すぎて、なにから言うべきか分からないが、さようならパーティーの話をしよう。さようならパーティーの後半、皆からの歌を聞いていたとき、局面は一度コントロールできなくなって、皆泣いたり、抱き合ったりして、感動的だった。皆を安心させようと、中山先生はこう言った。「未だ最後じゃないよ。月曜日の試験でまた会えるじゃないか。」。感動的な雰囲気が一気にさめてしまい、みんなの涙が止まった。でもその日は本当に楽しかった、ケーキやたこ焼きを自分で作ったり、写真を撮ったりして、楽しかった。

実のことを言うと、大学一年生の時、他人にどう勧められても、留学することを拒んだ。でもこの大学に来て本当によかったと思う。ただ日本文化を体験することにとどまらず、自分自身についても段々分かるようになり、自分の不足をも受け入れた。すばらしい学生達と素敵な他の留学生からも耀くような美点を見つけ、別にすべてを完璧にやらなくても、個性があってこそ魅力的だということを分かった。一人一人の独特さこそすばらしいものはないんだ。これからは身を引き締めることを諦め、自分の個性を伸びていきたい。個性を抹殺して完璧を追及する自分はどれほど損したかわからない、この教えはいつまでも忘れない。