茨城キリスト教大学

看護学科:「高齢者看護学」学内実習

高齢者の日常生活を体験しました

高齢者看護学ではコロナ禍における学内実習として、少人数制の体験型学修を実施しました。高齢者疑似体験セットを装着し、加齢に伴う身体的な機能の変化や、体験時に感じた「気持ちの変化」等、学生が日頃経験することができない「80歳代のわたし」を体験します。
高齢者を体験している仲間を見守ることとして、他のメンバーは、介助者・観察者の役割を担い、個々の立場から高齢者の「できる力」を確認しながら必要な支援を検討します。

体験する内容は、「階段昇降」「車いすでのエレベータ移送」「多機能トイレ」「野外散歩」「室内レクリエーション」等です。体験したこと、介助したこと、観察したことをグループ内で話し合い、すべての場面を体験した後、グループディスカッション内容を整理して、高齢者の日常生活に必要な支援とは何かを考えます。

「高齢者のできる力を確認するためには、見守ることに対する介助者としての根気強さを学修するよい機会であった。不要な介助は自立を妨げ、できない人として扱われている気持ちになった。」 等の感想がありました。また、コロナ禍で、屋外の外出を控えている高齢者や家族に対する支援について等を考えるよい機会となりました。今年度は少人数制の実習グループを配置し、高齢者の様々な日常生活について体験を通して「その人らしさ」を大切にする支援を学修しています。

実習風景

学園内を散歩

高齢者体験中の学生は、どこを見ているだろうか?

坂道を登ったところにあるベンチで休憩中

通学している景色の見え方の違いとは? 野外高齢者体験中に感じたことをディスカッションしています。

車いすでのエレベータ移送