申ゼミでは、3年次に茨城県内の多様な業種の企業が抱える経営課題について、調査・研究を行っています。学生たちは実際に企業を訪問し、経営者や社員の方々から現場の声を伺いながら、自ら課題解決策を考え、提案する実践的な学びに取り組んでいます。
2025年6月13日には、水戸市にあるIT企業「株式会社アプリシエイト」を訪問しました。代表取締役の和田幸哉氏より、会社の概要について丁寧にご説明いただいた後、学生たちに以下の課題が提示されました。
学生たちは事前調査やヒアリングを踏まえ、「料金シミュレーションの導入」など具体的な提案を行いました。
iTimeはすでに県庁で導入されており、高い信頼性があると考え、この信頼性を活かしつつ、中小企業でも現実的に活用してもらうにはどうすればよいかを検討しました。 そして、中小企業にとって最大の障壁は「コストの増加」であり、その壁を乗り越えるために、導入時の費用感を事前に把握できる仕組みが必要だと感じました。 そこで、「従業員数を入力するだけで、月額費用の目安が簡単に分かるシミュレーションシステム」を提案するに至りました。
後日、和田社長からは以下のようなコメントを頂きました。 「このたびは、1時間という限られた時間の中で、学生の皆様から貴重なご意見を頂戴し、誠にありがとうございました。ご提案いただきました『金額シミュレーション』等につきましては、早速WEBサイトに反映させていただきたいと考えております。」
実際に学生のアイデアが株式会社アプリシエイトのWEBサイトにも取り入れられた事例: WEBサイト(価格シミュレーションページ)
申ゼミでは、今後もこうした産学連携の取り組みを通じて、学生に多角的な視点と実践的な思考力を育む場を提供し続けてまいります。同時に、地元企業との協働を深め、地域社会への貢献にもつながる活動を継続していく予定です。