茨城キリスト教大学

経営学科:栗原ゼミでアプリの開発、運用を行っています

栗原ゼミでのアプリ開発プロジェクト    「学内情報シェアアプリ CueFull」について

栗原ゼミでは、教員が学生の指導に当たる通常のゼミに加え、学生が自発的に活動するセブゼミを推奨しています。サブゼミでは、教員はあくまで学生のアイデアを実現するための助言に徹し、学生の自由な発想に基づいた活動を行っています。これまでも起業する学生がいるなど様々な活動がありましたが、現在の3年生は「学内情報シェアアプリ CueFull」の開発と運用を行っています。 
CueFullは 2021年7 月中旬にリリースされ、10 月時点で学内登録者数が 384 人となっています。授業のオンライン化などで宣伝活動に苦戦する面もありましたが、現在も利用者が伸びています。

コロナ禍は、学生たちの生活に大きな影響を与えました。このアプリは、学生間でコミュニケーションが取れない、コミュニティが作れない、学内の情報が得られないといった自らが直面した課題に対し、「自分たちに何か出来ることはないか」というゼミ生の想いから生まれたものです。このアプリには、自分たち3年生はともかく、入学時から通常の学生生活を送れていない後輩たちのために、情報不足を解消し、もっと充実した学生生活を送ってもらいたいという強い想いが溢れています。アプリ名のCueFull は「キューフル」と読み、Cue は「きっかけ」、Fullには「満たされた」という意味を込められ、利用する学生のキャンパスライフが充実するきっかけになるアプリになってほしいという願いを込めて名付けられています。
 
現在の3年生の面白いところは、アプリ開発のノウハウを持った人が一人もいない状態から、アプリ開発を目指し、実際に開発してしまったことです。このアプリは、本当に知識0の状態から、自力で学習して作り上げられたものです。
サブゼミとしてのアプリ開発プロジェクトはゼミ生にとって大きな学びになっていると思います。 例えば、アプリ開発に当たり、市場調査として学内アンケートを行いましたが、設問の設定、アンケートの協力依頼、回収と言ったアプリ開発技術以外のノウハウの必要性など、まさに手探りでの活動だっただろうと思います。
 
どうすれば良いのか、答えを教員が教えることは簡単です。しかし、大切なのは学生が正解のないことに、自分たちなりの答えを自分で出せるようになることなのです。ゼミ生は「本当にアプリ開発が出来るのか」という不安を抱えながらプロジェクトをスタートさせていました。しかし、実際にアプリがリリースされ、利用者から感謝の声が届くようになると、そこには不安な顔をしたゼミ生はいませんでした。感謝の声に満足せず、もっと利用者のために出来ることはないかと検討する姿を見て、学問を実践するとはこのようなことだなと改めて感じました。
今後もアプリのアップデートや様々なイベントが企画されているようです。これからも陰ながらゼミ生の活動を応援したいと思います。
 

アプリの様子