茨城キリスト教大学

教員インタビュー

児童教育学科教員 佃 彰一郎

保育の学びは「他者との関わり」を考える体験の場にもなります。

ここでは、子どもたちの生活全般について学べます。その範囲はとても広く、子どもの言葉や身体の発達、心理、食生活、身体表現や音楽、美術、さらには特別支援や、保護者を取り巻く環境なども含まれます。私が担当する「美術」や「幼児保育演習」では、折り紙や絵の具、粘土などの素材を使いながら幅広い表現を行いますが、この体験を通じて、子どもたちの多様な表現と、その気持ちを理解できるように努めてほしいと考えています。また、お互いの作品を鑑賞したり、集団で作業を行ったりすることで、「他者との関わり」「人とのつながり」についても考えてほしいと思います。テクニックなどの部分的なことよりも、基本的な理解力を高めることをめざしてみましょう。それは多種多様なキャリアの現場で、重要な経験になるはずです。

受験生へのメッセージ

まずは今、あなたが興味を感じている内容をきっかけに、子どもたちと関わることを考えてみましょう。この専攻は学ぶ範囲が広いので、あなたの興味を保育に生かせる道も必ず見つかるはずです。また、気になることを書籍や新聞、ネットなどで調べて、知見を深めることも大事です。表現については、あまり自分の好き嫌いにこだわりすぎずに、「きれいだな」「面白いな」と思う素直な気持ちや、「どうして面白いのかな?」と考える姿勢も大切にしてください。