茨城キリスト教大学

生活科学部 心理福祉学科:『2018年度 実習報告会』のご報告(2019年2月16日)

社会福祉士受験資格取得のため毎年8月、9月にかけて社会福祉援助技術現場実習Ⅰを行い、2月には『実習報告会』が行われます。
 
今年度は2月16日(土)に実習報告会が開催されました。
 
報告は、実習に臨んだ3年生19名が5グループに分かれ、それぞれのテーマに基づき以下のように行われました。

学生代表挨拶


薄井 詩織

本日はお忙しい中、実習報告会にお越しいただき、ありがとうございます。今日を無事に迎えられましたこと、大変嬉しく思います。

私が福祉に興味を持ったのは、中学生のときに行った高齢者施設での職場体験がきっかけです。施設の中で利用者の方の車椅子を押したり、介護を行った後、利用者の方から、「ありがとう」と声をかけてもらえたとき、嬉しさとともに自分の行った仕事のやりがいを感じました。このことをきっかけに私は、”人と関わる仕事がしたい”と漠然と考えるようになりました。そこで、本大学に入学し、福祉を学ぶことを決めました。

入学し、福祉を学び始めたものの、提出してはまた出される課題にいつも追われ、苦しい思いをしました。“どうしてこんな思いをしてまで福祉を学んでいるのだろう”と悩み、やめて別の道に進もうと考えたこともありました。しかし、二年次に行った心理福祉実習の中での利用者の方との関わりを通して、人と関わる仕事の楽しさや、やりがいを改めて感じました。そしてもう一度、”福祉を学びたい”とつよく思い、三年での現場実習を希望しました。

本年度は、実習生としてソーシャルワークを学ぶだけでなく、ソーシャルワーカーを目指す自分と本気で向き合った年でした。実習では、自分の学ぶソーシャルワークがうまくいかない日々が続き、悩んだり、涙する日も多々ありました。しかし実習担当職員は、そんな私にも向き合い、ソーシャルワーカーを目指す自分の弱さを厳しく指摘してくれました。そして人を支援するということの難しさを教えてくれました。また、いつも自信なく実習をしていた私に、利用者の方がかけてくれた「薄井さん、ともに頑張ってください」という言葉は、自分の力不足を痛感したとともに、支援者としての在り方を、利用者の方の言葉から学びました。そしてこの一年間を通して私は、”逃げる自分”に気づきました。これまで嫌なこと、苦しいと思うことから逃げようとする自分、自信のないことには挑戦しない自分の存在に気づきました。そんな自分と向き合うことができ、今こうしてこの場にいることができるのは、たくさんの支えがあったからだと思っています。未熟な私を受け入れてくださり、多くの貴重な体験と、学びをくださった利用者の皆様、利用者の家族の皆様。実習期間中お忙しい中、夜遅くまで振り返りをしてくださり、熱くソーシャルワークを教えてくださった薄井さん、小林さん、実習担当職員の皆さん。今日まで時には厳しく、時には優しくご指導してくださった鴨志田先生。そしてこの大学で私のやりたいことを、存分に学ばせてくれた両親。全力で走ってきたこの一年間には、本当に多くの人の支えがありました。最後にどんなときにも支えあい、一緒に頑張ってきた19名の仲間たち。隣に同じ目標に向かって頑張る仲間がいたからこそ、私はここまで来ることができました。今こうしてみんなと報告会に出られることをとても嬉しく思います。この実習報告会、長いようで短かった道のりの集大成を今から発表します。感謝の気持ちを込めながら、一生懸命お伝えしますので、どうか最後まで、温かく見守ってください。
 

グループ1
 
『スーパービジョンにおける自己覚知 ~パラレルプロセスの視点から~』


磯 采花 薄井 詩織
冨山 美咲 藤田 真衣果

グループ2
 
『ソーシャルワークの展開過程にICFを取り入れた考え方』


磯 美咲紀 内山 裕加里
鈴木 詩子  

グループ3
 
『地域コミュニティの活性化におけるコミュニティソーシャルワーカーの役割』


曽山 彩 藤 紗也華
政安 佑香 横須賀 美和

グループ4
 
『カンファレンスにおけるソーシャルワーカーの役割~基盤となる事前準備~』


小滝 雄真 小寺 莉央
白𡈽 真理 寺島 茉由子

グループ5
 
『自己決定のプロセス ~有機的統合理論の視点から~』


杉山 奈央 鈴木 唯
平戸 謙斗 山田 梨央

発表の様子

会場の様子

学生集合写真

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