茨城キリスト教大学

教員インタビュー

心理福祉学科教員 黒澤 泰

あなたを育て、鍛え、刺激し、楽しませる機会が待っています。

当学科の学生には、相手の話をきちんと聞き、自分の体験や経験と結びつけて考える文化が根づいており、好ましく思います。私は心理学の研究者として、カウンセリングなどの実践的心理学と、基礎心理学を担当しています。実践と科学(サイエンス)の両側面を学ぶことで、頭でわからなくとも気持ちを汲み取る、というように、理解と共感を両立させられる人間になってほしいと願います。また、正論や理想論を疑う視点も大切です。授業では「いじめや攻撃は良くない」など一見正しい主張に対し、「いじめをしたくなる気持ちとは」「攻撃が適応的な場合もあるのだろうか」と、思い込みをゆさぶり、意見を再構築する機会を設けています。さまざまな側面を持つ「人間」との関わりには、目を覆いたくなるような現実や面倒事もつきものです。ただ、そこで逃げ出さず丁寧に考え、一つずつ対応していくことで、笑顔や感激にも出会えるのだと思います。本学科で学ぶ福祉・心理のスキルとマインドを、さまざまな分野で生かしていってくれたらうれしいです。

受験生へのメッセージ

他者にふれてその意見を聞いたり、本を読んで心理や福祉の一端にふれてみたりということは、高校生のうちからでもできます。今はまだピンと来なくても、頭の片隅においておけば、ふとしたきっかけで理解が深まる機会もあるでしょう。あなたの限界は、今思っているよりも、はるか先にあります。多くを知り、求め、探してみてください。それを支えてくれるのが、大学という環境です。