学校法人茨城キリスト教学園

大学附属認定こども園の園児と大学生が『労作体験』に参加しました。

大学附属認定こども園で、収穫の喜びと自然にふれる喜びを幼児が味わうことで豊かな感性を育むことを目的とした大学文学部の授業『労作体験・植物の収穫(夏)』に参加しました。児童教育学科准教授である穂積先生の指導のもと、大学生と交流しながらジャガイモ2品種を収穫しました。

労作体験は、収穫の喜びや自然に触れる喜びを感じることで、子どもたちの豊かな感性を育むことが目的です。

今回は児童教育学科准教授である穂積先生の指導のもと、年長児の園児が大学生と交流しながらジャガイモ2品種をキャンパス内の畑で収穫しました。自分たちの手でジャガイモを掘り、五感を通して自然に触れ、神さまの恵みに感謝する一日になりました。また、大学の先生や大学生と関わることで、いろいろな人と関わる楽しさを味わう機会にもなりました。
 
カラフルな軍手を見せ合いながら労作体験を心待ちにする園児たち。活動のサポートで参加していた穂積ゼミの大学生から収穫用の袋を笑顔で受け取り、畑へ向かいます。

 
目の前に並ぶたくさんのジャガイモに夢中な園児たち。形や色の違いに注目して楽しんだり、土の中から出てくる虫に驚いたり、短い時間ながら様々な経験をしていました。


先生方に、今回の労作体験について伺ってみました。


大学附属認定こども園 園長 小幡幸和 先生

園児たちの様子からは、「土をいじるのが楽しい!」という思いがよく伝わってきました。ジャガイモがたくさん詰められた重そうな袋を、満面の笑みで得意そうに抱えている姿が可愛らしかったです。このように、自らの手でジャガイモを収穫し、自然に触れる喜びを味わうことが、園児たちの豊かな感性を育むと確信しています。



文学部 児童教育学科准教授 穂積訓 先生

私が授業で行っている「労作体験」では、植物の栽培を自然科学の観点で解説・実践し、学生の学びを深めています。もちろん、毎年の気候によって作物の成長は異なり、収穫できなかったり失敗したりすることもありますが、本授業は「農業」ではありませんので、それも教材の1つと思っています。今年は、ジャガイモにおいてはたまたま良い気候の年で、学生と園児たちの分それぞれの収穫分を賄えたのは、本当に幸運なことでした。
多様性への気づきを意図した環境・教材準備の一側面として、黄色や赤色,白色など見た目の違う品種のイモを栽培してジャガイモを見つけることに興味を持てるようにしたり、大きなイモができる品種・量がたくさん取れる品種などを選んで収穫の満足感を高めたりしています。こうした工夫は、今回の幼児の収穫体験でも効果があったかと思いました。
茨城キリスト教学園では、総合学園のつながりを活かした<認定こども園・大学の連携による実践的な幼児教育>をますます盛んにし、園児と大学(教職員・学生)双方の成長機会の提供を図っていきます。

今回の労作体験の詳しい様子は2022年9月に発行される学園ニュースレター『つなぐ』(PDF形式)で詳しくご紹介させていただきますので、引き続き学園ホームページのチェックをお願いします。