学園のシンボルであるキアラ館は、著名な建築家・白井晟一の設計で1974年に完成した赤煉瓦で彩られた建築です。
内部は、中世の教会を思わせる煉瓦壁に包まれた礼拝堂(チャペル)やセミナー室からなり、そこに入るだけで、厳粛な中に安らぎを与えられる空間になっています。
キアラ館の名称である「キアラ」は、アッシジの聖フランシスコの女弟子で、修道女「聖女クララ」にちなんで白井 晟一本人によって命名されました。
そんなキアラ館で行われる大学チャペルではしばしば「私を平和の道具としてお用いください」というフレーズで始まり、聖フランシスコに由来する「平和を求める祈り」が唱えられます。
キアラ館の外観は、赤レンガでつくられた丸みをおびた外観とスリット、そして対照的に反対側は鋭角のコーナーになっています。
観る人によっては、赤レンガの丸みを帯びた外観はノアの箱舟のようだとも言われ、同時期に建てられた同氏作の「ノアビル」を連想する人もいらっしゃるようです。
主な作品
ノアビル 1974(東京都港区)
松涛美術館 1980(東京都渋谷区)
芹沢銈介美術館 1981(静岡県静岡市)
撮影:白井 彪弼
礼拝堂や外観を実際に御覧いただくことが可能です。
学内の行事が優先されますので、使用されている時間は見学いただくことができないこともございます。
事前に予定などをご確認の上お越しください。