【書籍紹介】2021年2月出版
今年２月、茨城キリスト教大学教員４名によるテキスト『聖書を引用する世界の著名人』が出版されました。
本記事では、関係者にお話を伺って、改めて出版の背景や書籍の内容についてご紹介させていただきます。
2021年2月22日、本大学教員4名によるテキスト『聖書を引用する世界の著名人』が出版されました。
英語力と聖書の英知を同時に育むことを目的としており、聖書を引用した著名人およびその引用された聖書の言葉に焦点をあてた、TOEFL iBT形式の問題が収録されています。
【本書で取り扱われている著名人（一例）】
ジャスティン・ビーバー（Justin Bieber）／ビル・ゲイツ（Bill Gates）／池江 璃花子（いけえ りかこ）／マライア・キャリー（Mariah Carry）／ウィリアム王子（Prince William）／マハトマ・ガンディー（Mahatma Gandhi）など
また表紙やテキスト内には、先日もホームページ内でご紹介した、文学部・佃彰一郎教授の挿絵が用いられています。
著者紹介（佃教授のペン画による肖像画）
Harris G. Ives
ハリス G. アイヴス
名誉教授
専門分野：アメリカ文学
名誉教授
専門分野：アメリカ文学
上野 尚美
うえの なおみ
教授（大学学長）
専門分野：英語教育学
教授（大学学長）
専門分野：英語教育学
村上 美保子
むらかみ みほこ
教授
専門分野：英語教育学、応用言語学
教授
専門分野：英語教育学、応用言語学
小幡 幸和
おばた ゆきかず
准教授
専門分野：世界キリスト教学
准教授
専門分野：世界キリスト教学
今回は学園を代表して細川 知正 総長に、著者を代表して上野 尚美 大学学長にお話を伺いながら、改めて出版の背景や書籍の内容をご紹介いたします。
学園出版書籍『聖書を引用する世界の著名人』
表紙やページの各所に佃教授のペン画が用いられています。
表紙やページの各所に佃教授のペン画が用いられています。
Q. 学園で書籍を出版することになった経緯について教えてください。
今回のテキスト制作は「学園教学委員会」を主体に検討が行われました。今回は委員長の細川 知正総長にお話を伺いました。
学園は設立当初から伝統的に“英語のシオン”と呼ばれるほど、どこより先駆的な英語教育を展開していました。しかし、急速にグローバル化が進むにつれ、どの教育機関も英語力の充実に向けて創意工夫を重ねるようになりました。そこで我々も、“英語のシオン”の名に恥じないよう、英語力の一層の向上に向けて、「学園らしい“教養としての聖書の見方”を取り入れた、中高生から大人まで使える英語の教材を作る」ことにチャレンジしました。
細川総長
学園は設立当初から伝統的に“英語のシオン”と呼ばれるほど、どこより先駆的な英語教育を展開していました。しかし、急速にグローバル化が進むにつれ、どの教育機関も英語力の充実に向けて創意工夫を重ねるようになりました。そこで我々も、“英語のシオン”の名に恥じないよう、英語力の一層の向上に向けて、「学園らしい“教養としての聖書の見方”を取り入れた、中高生から大人まで使える英語の教材を作る」ことにチャレンジしました。
Q. 本書籍をどのような場で、どのような人に活用してほしいですか？
各セクションのNOTES（メモ・注釈）や編集全般に携わった、上野 尚美 大学学長
端的に言うと、すべての人にご活用いただきたいです。私たちは「はしがき」で、「グローバル人材の育成」について定義しました。その一つに、“他者を正しく理解する能力を育む教育”という文言があります。この能力は、他者と共生する上で極めて重要な役割を果たします。現在、世界で最も使用されている言語が英語なので、他者を理解する上で最も必要な言語と言えるのではないでしょうか。今後、私たちの社会はさらにグローバル化が進むことを見据えると、ぜひ身につけていただきたい能力です。
その中でも、英語圏への留学を希望される方にはぜひ手に取っていただきたいです。英語圏留学のために最も必要とされるのは『TOEFL iBT』という試験です。本書籍は、この試験の対策にもなるように、最も難易度の高いTOEFL iBTの問題形式を取り入れています。具体的には、単に正解の記号を選択するのではなく、「英文１を読み・英文２を聞き、１に関連付けた２の要約文を書く」…というような、Reading・Listening・Writingのすべてのスキルを駆使する解答形式となっています。
とはいえ、この書籍はいわゆる“英語のHow-to本”のような立て付けにはしていません。練習問題としての有効性は短期的かもしれませんが、聖書の考え方や著名人の生き方・言葉を学び、時々見返していただけるような“参考書”として、長くご活用いただければ幸いです。
上野学長
端的に言うと、すべての人にご活用いただきたいです。私たちは「はしがき」で、「グローバル人材の育成」について定義しました。その一つに、“他者を正しく理解する能力を育む教育”という文言があります。この能力は、他者と共生する上で極めて重要な役割を果たします。現在、世界で最も使用されている言語が英語なので、他者を理解する上で最も必要な言語と言えるのではないでしょうか。今後、私たちの社会はさらにグローバル化が進むことを見据えると、ぜひ身につけていただきたい能力です。
その中でも、英語圏への留学を希望される方にはぜひ手に取っていただきたいです。英語圏留学のために最も必要とされるのは『TOEFL iBT』という試験です。本書籍は、この試験の対策にもなるように、最も難易度の高いTOEFL iBTの問題形式を取り入れています。具体的には、単に正解の記号を選択するのではなく、「英文１を読み・英文２を聞き、１に関連付けた２の要約文を書く」…というような、Reading・Listening・Writingのすべてのスキルを駆使する解答形式となっています。
とはいえ、この書籍はいわゆる“英語のHow-to本”のような立て付けにはしていません。練習問題としての有効性は短期的かもしれませんが、聖書の考え方や著名人の生き方・言葉を学び、時々見返していただけるような“参考書”として、長くご活用いただければ幸いです。
Q.出版する上で難しかった点、面白かった点、等のエピソードがあれば教えてください。
細川総長
当時、私は書籍出版を推進する委員会の責任者でしたので、クレジットを学園とし、「学園の責任で、学園全体で、建学の精神を具現化したモノを作り出していくこと」に、緊張感やワクワク感を持ちました。
当時、私は書籍出版を推進する委員会の責任者でしたので、クレジットを学園とし、「学園の責任で、学園全体で、建学の精神を具現化したモノを作り出していくこと」に、緊張感やワクワク感を持ちました。
上野学長
練習問題として有効なものにするまでの苦労はありました。例えば、英語のネイティブスピーカーであるアイヴス先生にベースの英文を作成いただいた後の、難しすぎる表現の修正やテストとして機能させるための添削には時間がかかりました。また、題材として取り上げる著名人の顔ぶれも、学生アンケートをとって認知度がある人を選定したり、国籍や男女比もばらけるように調整したりしました。大変なことも多かったですが、著者のそれぞれの得意分野を生かしながら、建学の精神に基づいた社会貢献ができるのではないかという期待感が膨らみ、充実した執筆期間でした。
練習問題として有効なものにするまでの苦労はありました。例えば、英語のネイティブスピーカーであるアイヴス先生にベースの英文を作成いただいた後の、難しすぎる表現の修正やテストとして機能させるための添削には時間がかかりました。また、題材として取り上げる著名人の顔ぶれも、学生アンケートをとって認知度がある人を選定したり、国籍や男女比もばらけるように調整したりしました。大変なことも多かったですが、著者のそれぞれの得意分野を生かしながら、建学の精神に基づいた社会貢献ができるのではないかという期待感が膨らみ、充実した執筆期間でした。
「グローバルリテラシー」を育むことを目指し出版された本学園の意欲作、ぜひ一度お手に取っていただければ幸いです。
学園ホームページでは今後、佃教授による挿絵の原画展開催レポートをアップさせていただく予定ですので、引き続きチェックをお願いします。
学園ホームページでは今後、佃教授による挿絵の原画展開催レポートをアップさせていただく予定ですので、引き続きチェックをお願いします。
書籍紹介
聖書を引用する世界の著名人
出版社 : 開拓社
発売日 : 2021/2/16
単行本（ソフトカバータイプ）:176ページ
ISBN-13:978-4758923132
著者：
上野 尚美:本大学学長（教授）
Harris G. Ives:本大学名誉教授
村上 美保子:本大学教授
小幡 幸和:本大学准教授
発売日 : 2021/2/16
単行本（ソフトカバータイプ）:176ページ
ISBN-13:978-4758923132
著者：
上野 尚美:本大学学長（教授）
Harris G. Ives:本大学名誉教授
村上 美保子:本大学教授
小幡 幸和:本大学准教授
