茨城キリスト教学園中学校高等学校

図書館

中学 高校 2023.03.22

はじめに

 図書館は出会いです。一冊の本が一人の人間に出会うところです。一人の人間が一冊の本に出会うところです。

 図書館は癒しです。ひどく落ち込んでふさいでしまったあなたの心を、静かに優しく開いてくれる一冊の本が、そっとあなたに開かれるのを待っています。

 図書館は励ましです。心折れてぽしゃってしまった君の勇気を、再び奮い立たせてくれる一冊の本が、きっと君の手に取ってもらえるのを待っています。

 図書館は誘惑です。はじけんばかりにふくらんで、ひりひりと震えているあなたの好奇心に、触れれば必ず感応する本が、たくさん並んで待っています。

 そして何よりも、図書館は解決です。この世で生きることの問題に、あらゆる角度から考えるヒントを投げかけてくるいろいろな本が、あなたたちと出会うのを待っています。

 つまり、この世界はどのように成り立っているのかという問いと、私たち人間はどこから来てどこへ行くのかという問いとの間に無数にある、ささやかな疑問から大問題まで、それぞれに応じてその解決の手がかりを秘めた本たちが、君たちを待っています。

茨城キリスト教学園中学校高等学校図書館


図書委員会「校外研修 文学散歩」

日時 2023年3月18日(土)13:20~18:00
会場 水戸芸術館現代美術センター
目的 展覧会企画への参加を通して、現代美術・地域貢献への理解を深め、探究心を育む。それを、今後の図書委員会活動、さらには各人の読書に役立てる。

 

事後課題より一部抜粋
(1)展覧会「ケアリング/マザーフッド:「母」から「他者」のケアを考える現代美術」について

・普段は中々観る機会のない現代美術の作品に、とても興味を持ちました。身近な出来事などを作品にしているところが面白かったです。初めて訪れたのですが、「水戸芸術館へ、また行きたい!」と思いました。
・現代美術を観ることが殆どないため、大変良い機会になりました。私は石内都さんの赤と青の口紅の作品が一番印象に残りました。母親の私物ではなく、ひとりの女性としての美しさを表現したように感じられたからです。また、マリア・ファーラさんの作品には犬や鳥が多く描かれ、人物以外に取り上げる意図が何かあるのだろうかと考えました。
・「ケアリング/マザーフッド」という言葉が、どのような文脈で使われているのか全く分からないまま足を運んだのですが、学芸員の方の解説を聴いて、「誰かをケアすること」がテーマであると学びました。共通点が「ケア」である展示作品はどれも個性的でしたが、「ケア」という言葉が高齢者や障がいを持つ人を表すと思い込んでいたことに気づきました。そして、私自身、私の面倒を見る大人も、この「ケア」に適合すると感じました。私も誰かを「ケア」する人だと自覚できた、素晴らしい経験になりました。
・展覧会には「不思議だな」と感じる作品が沢山ありました。例えば、2人で足の裏を合わせる作品では、実際に下で寝転ぶ体験をしました。上に立った人の体重が感じられて、僕自身が体重計になったようでした。また、他の参加者と意見を交わすと、自分とは違った考えに「なるほどなぁ」と気づきがあり、作品について理解を深めることができました。
・今まで現代美術をこれほど身近に感じることがなかったため、良い機会をいただきました。初めて作品を観たときには、どの作品に対しても「どのような意味なのだろう」と思いました。しかし、立つ視点を変えると、正面から観たときに捉えた意味とは違った印象となり驚きました。その中の一つ、正面からは手を堂々と挙げているようでしたが、裏側にまわると色々なものが刺さっていました。この作品を通して、自分の意志を貫くことの過酷さ、立場を変えなければ見えない景色もあるということに気づきました。また、同じことを5年毎に撮っている強烈な映像作品がありました。最初は「何故この場面を撮ったか」と疑問を投げかけたくなりました。しかし、最後まで観終わった後、最初の場面に戻ってみると、また違った様に感じられるのです。1週間後、1か月後に観たら、捉え方がどのように変化するのか楽しみになる作品でした。
・美術なので当然のことかもしれませんが、「ケアリング」「母親」とひと口に言っても、同じ「愛」の形でも表現の仕方、切り取り方、手法も何ひとつとして同じものがありません。思い出の品を使ったり、一見ガラクタのようなものを使ったり。それも一色だったり、カラフルだったり。子どもが母親のことを作品にしているもの、母親が育児を作品にしたもの、保育士さんの想いを形にしたものなど、本当に多種多様でした。寧ろ、「ケア」というテーマに当てはまる作品をこれほど作っている人がいるのか、と驚くほど沢山の作品に触れました。美術の本を読む時もそうですが、会ったこともない、顔も知らないのに作者の人生の一部を共有してもらったような、急に別世界に来たような不思議な感覚を味わうことが出来ました。
・企画展「ケアリング/マザーフッド:「母」から「他者」のケアを考える現代美術」を鑑賞し、最初は聞き慣れない「ケアリング」「マザーフッド」等の言葉に戸惑いました。しかし、母親や女性の日常を切り取ったような作品を観るうちに、母親である状態の人が子どもや家族や誰かの面倒をみるのが当たり前で、その労働に責任はあっても対価は殆ど無く、それを黙認している社会の歪みを訴えているように感じました。特に、2つの作品が印象に残っています。1つ目は、二藤健人の「誰かの重さを踏みしめる」という体験型の作品です。木製の大きな台の上下に人が入り、上にいる人の足の裏を下にいる人が足の裏で支え、実際に重さを感じることが出来る仕組みです。まるで体操器具やお笑い番組のゲームのようですが、人が人を支える重みや責任が可視化されていると思いました。2つ目は、碓井ゆいの「授乳室」です。授乳室と書かれたテントが展示室に置かれており、実際に授乳に使うこともできます。様々な施設に設けられた授乳室は邪魔にならないところに隔離されているイメージでしたが、展示室にある「授乳室」は母子が社会の真ん中にあって良いのだと主張しているように感じられました。最近では、母親の労働環境だけでなく、親の介護やヤングケアラ—など様々なケア問題が噴出しています。本企画展を鑑賞し、ケアは家庭の問題や責任と片付けるのではなく、社会の問題と捉えてケアする側される側両方の立場に立った支援を広げていかなければならないと考えました。

(2)推薦図書館について
・僕は服部倫卓、原田義也編著『ウクライナを知るための65章』、レーナ・マリア著『レーナ・マリア 両腕なき愛のゴスペルシンガー』の2冊を紹介しました。1冊目は、ウクライナ侵攻を通して学びを深められるようになるためです。2冊目のレーナ・マリアさんは僕が幼い頃に聴いて感動し、茨城キリスト教学園高等学校に入学するきっかけとなりました。
・私は加藤シゲアキ著『オルタネート』(第42回吉川英治文学新人賞、第8回高校生直木賞)と太宰治著『人間失格』を選書しました。特に、私は太宰治の独特な世界観が大好きです。自殺行為や薬物中毒を繰り返していたため、余程偏屈な性格なのだと思います。
・私が選んだ本は結末が予想できないもの、明日も頑張ろうと思えるものです。高校生は将来の進路が選べる期間であり、だからこそ沢山不安にもなる年代です。未来にポジティブな人、ネガティブな人両方の背中を押せたらと考えました。
・今回の展覧会テーマ「ケアリング/マザーフッド:「母」から「他者」のケアを考える現代美術」に因んだ本を紹介したいと思い、最近アニメ映画化された辻村深月著『かがみの孤城』(第15回本屋大賞)を選びました。主人公の安西こころは不登校の生活を送っていました。ある日、こころの部屋の鏡が光り、鏡に吸い込まれるように鏡を通り抜けると、その先には城があったのです。そこで出会ったのは狼の仮面をつけた少女と、同い年頃の学校に行けない6人の少年少女でした。避難所のような謎の城での生活は、各々に悩みを抱える7人を癒し、そして成長させました。成長したのは彼らだけではありません。主人公こころの母親もです。家事や仕事に忙しく、不登校の娘に憤りを感じていた母親でしたが、フリースクールを勧め居場所を作ろうと試みたり、娘に起きた学校での理不尽な出来事を知り不甲斐ない学校の先生と対峙したりと、娘を守ろうとする姿が描かれています。そして、その背景には母親に助言するなど陰から支えるフリースクールの先生の存在がありました。この物語を読んで、保護者だから大人だから何でも気づいたり出来るのが当たり前ではなく、1人で悩みを抱えずに誰かを頼っても良いのだと感じることができました。大人も子どもも性別など関係なく、悩みを抱える全ての人に読んで欲しい1冊です。

 (3)水戸芸術館現代美術センターを訪れて
・学芸員の方より、私たち高校生のために大変分かりやすく解説していただき感謝しています。作品の制作意図を考えることができて、とても勉強になりました。このような機会を用意してくださり、ありがとうございます。
・芸術とは何か、現代美術の素晴らしさを体験することができました。今度は友人を誘い、作品をじっくり観たいです。
・丁寧な作品解説により、芸術について更に興味が湧きました。好きな本について語ることも、サシェ制作体験もとても楽しかったです。機会がありましたら、また行きたいです。ありがとうございました。
・展覧会のテーマや作品について、スタッフの方々から詳しく教えていただいたので、いろいろ想像しながら作品を楽しむ事が出来ました。
・水戸芸術館現代美術センターの皆様には到着してから退館するまで、あたたかく迎えていただきました。3年振りの高校生ウィーク、貴重な体験になりました。本当にありがとうございました。
・お忙しいなか、沢山の方々に歓迎していただき有難うございました。今まで、来館者や作品を静かに見守ってくださる姿しか見たことがなかったので、貴重なお話を沢山伺うことができ大変嬉しかったです。より作品が身近に感じられました。私は「ケアリング」「マザーフッド」という言葉を初めて耳にしましたが、お話を聴いたり問い掛けられたりするうちに、家族や親戚、周囲の人々が思い浮かびました。当たり前過ぎて感謝することが出来なかったと気づくことが出来ました。そして、将来にも関わることであり、これからは私たちが支え合うより良い環境を構築していかなければならないと考えました。今度は家族を連れて鑑賞し、話し合い、一緒に考える機会にしたいです。

第9回君に贈る本大賞

発 表 2023年3月17日(金)
主 催 読売中高生新聞
テーマ 「絆」コロナ禍では、人と人との接触が厳しく制限され、会いたい人にも会えない日々が長く続いた。今改めて考える「絆」の意味とは。

 「君に贈る本大賞」は10代の生徒たちに読んでほしいと願う1冊を、全国の中高教員が投票で決めるコンクールです。中高図書委員会では校長先生をはじめ、担任の先生方へ参加を呼び掛け、館内に紹介文を掲示するなど、毎年取り組んできました。
 第9回目のテーマは「絆」。瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』が2位に倍以上の差をつけて、大賞に選ばれました。また、第3位の辻村深月『ツナグ』を推薦した、斎須博先生(高校国語科教諭・高校教頭)の紹介文が紙面に掲載されています。ぜひご覧ください。


第3位 辻村深月『ツナグ』
 「死者との再会を叶えてくれるとしたら、会って何を話そうか。それを考えることで大切な人が、ずっと心の中にいる。忘れたくない人とのつながりを感じる本です」斎須博(高校国語科教諭・高校教頭)

年間貸出上位者表彰

日時 2023年2月28日(火)1限目
会場 茨城キリスト教学園ローガン・ファックス記念講堂

 高校3学年礼拝にて、年間貸出上位者の表彰が行われました。中高各上位10名の入賞者には賞状、図書カードが贈られます。表彰者一覧は図書館報「ショットパピルス」(年1回)に掲載しました。中高6学年の学びを支える図書館を、次年度以降も大いに活用してください。

留学生紹介

 文部科学省の事業である「アジア高校生の架け橋プロジェクト」でタイから来ているピムファンさん、WYSの斡旋でドイツから来ているリナさん、そして、個人留学の形でアメリカから来ているブランドン君という3名が、本年度の長期留学生として、本校生と一緒に机を並べています。彼らに、日々利用している中高図書館の魅力について存分に語ってもらいました。(高校国際教育部長)

 The library is a great asset to Ibaraki Christian High School. It is a special place at this school for me. It’s a place that can help both teachers and students alike to increase their knowledge and build healthy reading habits. The desk spaces and tranquil feeling that fills the air inside of the library enables me to work productively when focusing on any schoolwork. I am deeply appreciative of having such a pleasant learning space of here at Ibaraki Christian High School.
(高校12組 B. C.  USA

 The library at Ibaraki Christian High School is a place where I spent a lot of time. I love this place, because it has a peaceful, homely and comfortable atmosphere. I have a space where I can not only focus on learning, but also read for fun. I really appreciate this environment because it has helped me to focus on my studies and encouraged me to pursue gaining knowledge about topics that I’m interested in.
(高校21組 L. S. Germany
 The library is a peaceful and quiet place where I can focus very well. The environment makes me feel relaxed. I love reading, and this library has a lot of interesting books that I gained a lot of knowledge from. I have spent a lot of time in this library, and I have come to love it.
(高校27組 P.  A.  Thailand

NHK・Eテレの番組『100分de名著』案内

 『歴史文化研究(茨城)』第5号 20187月刊に、鈴木春樹先生(中学校社会科教諭、中学校入試広報部長)の新刊紹介が掲載されました。更に、2023年1月からはNHK・Eテレの番組『100分de名著』にて、ジーン・シャープ特集が放映予定です。ぜひご覧ください。

1『歴史文化研究(茨城)』第5号 2018年7月刊 新刊紹介
『市民力による防衛 軍事力に頼らない社会へ』
 ジーン・シャープ著、三石善吉訳 法政大学出版局 20167月刊

 
 市民一人ひとりを主体とする非暴力闘争により独裁体制を無力化し、武器なき社会を実現するための戦略とは。アラブの春をはじめとする多くの民主化革命において人々に指針を示してきた理論家による実践の書。

【著者紹介】ジーン・シャープ

1928年生まれ。オクスフォード大学で政治学の博士号取得。マサチュセッツ大学名誉教授。アルベルト・アインシュタイン研究所設立、上級研究員として在籍。著書に『武器なき民衆の抵抗』他。

【訳者紹介】三石善吉

1937年長野県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。筑波大学名誉教授。筑波学院大学名誉教授。著書に『中国の千年王国』など。


2 NHKEテレの番組『100de名著』放映案内
名著126「独裁体制から民主主義へ」ジーン・シャープ
   第1回 独裁体制は見かけほど強くない 
   【放映時間】2023年1月9日(月)22時25分~22時50分
   第2回 非暴力という「武器」     
   【放映時間】2023年1月16日(月)22時25分~22時50分
   第3回 非暴力ゆえの勝利       
   【放映時間】2023年1月23日(月)22時25分~22時50分
     第4回 新たな独裁者を生まないために 
   【放映時間】2023年1月30日(月)22時25分~22時50分

「……NHKEテレの番組『100de名著』において四週連続で、ジーン・シャープ『独裁体制から民主主義へ』が紹介されることになり、放送が始まりました。NHKとしては、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻のみならず、再び発生したミャンマーでの軍事クーデター、香港での民主化運動への過酷な弾圧など、独裁的強権政治が世界の脅威となる現在、ジーン・シャープの思想に学べ、ということなのでしょう」鈴木春樹先生(中学校社会科教諭、中学校入試広報部長)

卒業生出版紹介『ブルーモーメント BLUE MOMENT』

 いばらき大使として活動する気象キャスター・檜山沙耶さん(2011年度一貫部卒業)が「110番の日」の1月10日(火)、茨城県警の「一日通信指令課長」を務めた新聞記事が朝日、茨城、読売各紙に大きく掲載されました。「学校パンフレット(中学校)卒業生の未来」や瑞々しい初エッセイと合わせて、ぜひご覧ください。

『ブルーモーメント BLUE MOMENT』
 檜山沙耶著(2011年度一貫部卒業)

出版:ワニブックス 
ISBN978-4-8470-7136-2 発行年月:2022.2


 
ウェザーニュースLiVEで活躍する気象キャスター・檜山沙耶さん(2011年度一貫部卒業)の初エッセイ。自身の生い立ちや仕事のこと、アニメやコスプレへの熱すぎる思いの丈が綴られています。幼少期から学生時代、仕事中の秘蔵写真に加えて、撮り下ろし写真も収録しています。

シオン祭「図書委員会 古本市」

シオン祭「校内発表会」
 日時 2022年11月2日(水)1学年9:00~ / 2学年12:30~
 会場 茨城キリスト教学園ローガン・ファックス記念講堂

シオン祭「図書委員会 古本市」
 日時 2022年11月3日(木・祝)9:00~13:00
 会場 中学校6号館昇降口

【高校1学年代表】
・直前に依頼された校内発表会での古本市の宣伝、引き受けたもののよく考えてみれば、各部の素晴らしい発表の中でインパクトが薄いので大変かもしれないと思った。しかし、それでもせめて印象に残そうと目立つ行動をしてみた。結果、インパクトのある発表ができたと思う。内容を伝えることも大切だが、それと同じくらい相手の印象に残すことがプレゼンにおいて大切だと校内発表会を通して学んだ。

・校内発表会では、古本市の紹介を行いました。壇上での発表で、かつクリスマスということでカチューシャを着けてと、緊張しましたがとても楽しい思い出になりました。学園祭当日には、想像以上のお客さんがいらっしゃって、捨ててしまうはずだった多くの本を持ち帰ってくださり、見ていて温かい気持ちになったのを覚えています。これからも古本市の活動が広がり、来年はもっと多くの人に来てもらえるようになればいいなと思います。


【高校2学年代表】
・校内発表の中で図書委員会古本市についての宣伝を立川さんと一緒に行って、少し緊張しました。どうやったら伝わりやすいのかなと二人で考えてあいうえお作文のかたちで発表しました。交互に読んだり、一緒に読んだりするタイミングが練習のときでもズレてしまうなど少し苦戦しました。しかし、当日は読み合うタイミングが合い、大きなミスをすることなく終えることができたのでよかったです。
 
・キリストの図書館は蔵書の数がとても多く、一日中いても飽きないくらい面白い本が沢山あります。今年の古本市は、コロナの影響で三年ぶりの開催となりました。本にあまり馴染みのない方、古本市は初めてという方にも興味を持って頂けるように、私達なりに古本市の魅力を考えました。一緒に委員会活動をしている友達との発表はとても心強く、楽しんで話すことが出来ました。これからも古本市が続いていく事を願っています。

日本旅行進路講演会

日時 2022年10月17日(月)17:00~18:20
会場 中高図書館
参加 国際交流、SDGs等に興味がある高校3学年希望者
講師 
塚田加奈子先生(日本旅行水戸支店営業2課教育旅行ご担当)

事後課題より一部抜粋
・今この瞬間を楽しむことの大切さに、改めて気づくことができました。また、日本旅行という歴史ある旅行会社についての理解や、教育旅行ご担当というお仕事についての知識も深めることができました。
・教育旅行でお客様のニーズにお応えし、目的に合わせた最適な旅を立案して実行する仕事内容に興味を持ちました。既にあるもの、作られた物を売るのではなく、形のないサービスを売るので難しいという言葉を聴き、私も一生の思い出になるようなツアープランを立ててみたいと思いました。
・日本旅行には国内だけでなく、海外にも多くの拠点があることに驚きました。旅行会社というと、添乗員の印象が強かったのですが、法人営業という役割があり、私たちの修学旅行等も担当してくださったことに感謝です。
・塚田先生が大学時代に多くの国々を訪れたことに驚きました。新しいアイデアを次々と出して、旅行を計画していく必要がある仕事だと感じました。単に旅行するだけでなく、天文学などに結び付けてアイデアを出す発想が素晴らしいです。
・海外の魅力や仕事に対する情熱が伝わり、私も人に喜ばれる職業に就きたいと思いました。将来は地域活性に携わる仕事を考えているため、今回の講演会で更にその思いが強くなりました。
・旅行を通じて、日本と海外をつないでいく仕事は素晴らしいと思いました。もし、僕が海外へ行けたなら、日本文化の楽しさを沢山伝えていきたいです。
・講演会があると知った時から、とても楽しみにしていました。興味のあった旅行会社でのお仕事内容や、塚田先生の海外エピソードなど聴くことができ、有意義で楽しい時間になりました。ありがとうございました。 



茨高教研図書館部活性化委員会研修会

日時 2022年8月4日(木)13:30~16:30
会場 茨城キリスト教学園中学校高等学校図書館
   茨城キリスト教大学図書館
主催 茨城県高等学校教育研究会図書館部
内容 研究討議会、図書館見学
講師 茨城キリスト教学園中学校高等学校
    佐藤理絵先生(中高図書館部長・司書教諭)
参加 太田西山、水戸工、鉾田一、潮来、鹿島
   土浦二、土浦湖北、石岡二、牛久栄進、下館工
   明野、結城一、結城二、古河二、つくば国際

 茨城県内の学校図書館を担当する高校教員対象の研修会が、本学園にて開催されました。学校図書館をより発展させていくために研究討議を重ね、茨城キリスト教大学図書館を見学するなど貴重な学びの機会となりました。

【事後アンケートより】
・「本当に素晴らしい」の一言です。中高一貫校として共有している図書館は、どのような選書、配架となっているのか興味深く拝見しました。様々な分野の資料が充実しており、展示等も工夫されていて、普段から多くの生徒が利用されていることが分かります。
・明るく開放的な印象を受けました。勤務校でも、ぜひ参考にさせていただきます。特にコーナー毎に分かりやすく整理されていることに感動しました。そして「良い図書館には、良い学校がある」と、ヴォス校長先生のお言葉に感銘しました。
・きちんと手をかけて配架している様子が伝わってきました。今後どのような環境を整えていけばよいのか、ヒントをいただいたような気がします。研究討議会について、普段感じていた疑問など自然な雰囲気の中で意見を交わすことができ、大変有意義なものでした。
・学校の教育目標に沿った「生徒のためになること」を最優先とする計画、運営、管理、広報を実践なさっていると感じました。自然体でありながら細部まで配慮が行き届いているので、実用的かつ居心地の良い図書館です。研究協議会は時間を忘れてしまうほど充実していました。各校図書館の工夫や課題について、共有する機会は貴重です。いただいた情報を持ち帰り、各々の学校で生かしていく事が本研修会の目的だと思いました。
・学校長の理解の下、図書館が運営され、まさに学校の中心で機能を果たされていることがよく伝わりました。整然と配架された本を選ぶ際も、司書教諭が様々な教員に声をかけ考え抜かれて1つのコーナーを設置しています。創意工夫が随所に伺え、大変参考になりました。
・第一にユニバーサルな印象を受けました。視覚情報が充実しながらも、シンプルで受け入れやすく、レイアウトもこだわりを感じました。生徒はワクワクするだろうなと感じ、蔵書構成の新旧バランスの良さが素晴らしいです。


  

中学図書委員会「海外へ絵本を贈るボランティア活動」

日時 2022年7月28日(木)12:45~14:15
場所 中高図書館
参加 茨城キリスト教大学留学生7名、中学図書委員会、担当教員
内容 各国文化紹介、海外へ絵本を贈るボランティア活動

 高校国際教育部協力の下、中学図書委員会では茨城キリスト教大学留学生とともに、国際ボランティア活動に取り組みました。また、留学生によるキルギス、インドネシア、ベトナム各国の文学を紹介していただき、異文化理解を深める絶好の機会となりました。(高校図書委員会顧問)

落語研究会「図書館寄席」

日時 2022年7月2日(土)13:30~14:40
会場 茨城キリスト教学園中学校高等学校図書館
番組 『桃太郎』可笑家せんべい
   『目黒のさんま』可愛家ほたる
   『寿限無』可愛家ほのぼの
   『出来心』雪美家大福
   『反魂香』眠り亭ラムネ
   『みんなの運動会』ゆかし家ちゃ鈴

 お忙しいところ、たくさんのお客様に足を運んでいただきありがとうございました。今回初高座の二人を加えた出演者六名がそれぞれ持ち味を生かし、見事な高座を務めてくれました。
 たった一人で演じるということは簡単そうでなかなか難しく。それをやり遂げた六人、手前味噌ですが褒めたいと思います。今日の日のためたくさん稽古をしてきました。果たして、生徒は自分が思い描いていた景色を見ることができたかどうか、さぞかし、いろいろな気持ちが入り混じっていることでしょう。
 このような経験の場を頂戴できたことに心から感謝申し上げます。また次の寄席へと気持ちを切り替え稽古したいと思います。今後ともご贔屓のほど何卒よろしくお願い申し上げます。(落語研究会顧問)

高校図書委員会「海外へ絵本を贈るボランティア活動」

 2014年度より毎年実施し、第20回記念(2019)みんなで教育を考える「いばらき教育の日」推進大会にて善行表彰を受けたボランティア活動について、2021年度も高校図書委員全員で取り組むことができました。本を介したボランティア活動に参加し、アジア地域の国際理解を深める機会となりました。

期間 2022年6月~7月 昼休み、放課後等
対象 高校図書委員会
内容 カンボジア、ラオス、ミャンマー難民キャンプなど、紛争や貧困といった様々な理由から、絵本を一度も読んだことのない児童生徒が通う学校や図書館へ、中高図書委員会では茨城キリスト教大学で
学ぶ留学生(インドネシア、中国、ベトナム)とともに、海外へ絵本を送るボランティア活動に毎年取り組んでいます。地雷原の看板が読めずに地雷を踏む事故、処方箋が読めないことによる薬の誤用など、識字教育は命を守ることに繋がります。

シリーズ3部作『中高生のためのブックガイド 部活動にうちこむ』刊行

 本校図書館で最も人気の高い「部活動コーナー」が1冊の本になりました。『中高生のためのブックガイド進路・将来を考える』(2016)、『同 探究活動・課題研究のために』(2019)に続く3部作です。最新作では、職員会議等で部活動顧問に選書を呼びかけたほか、学外の図書館・美術館等にも協力願いました。
 部活動に励む本校生はもとより、全国の教育現場で指導を担う方々の一助となるよう選書を心がけました。どうぞご覧ください。

書  名 『中高生のためのブックガイド 部活動にうちこむ』
監  修 茨城キリスト教学園中学校高等学校 佐藤理絵(中高図書館部長・司書教諭)
出  版 日外アソシエーツ
分  類 R028.09 図書目録、クラブ活動

(敬称略・五十音順)
謝  辞 茨城キリスト教学園中学校高等学校長 ランドル・W.ヴォス
     茨城キリスト教学園中学校高等学校元図書館部長 馬目泰宏
まえがき 茨城キリスト教学園中学校高等学校 サッカー部
写真掲載 茨城キリスト教学園中学校高等学校
      コーラス部、吹奏楽部、バスケットボール部、野球部
選書協力 茨城キリスト教学園中学校高等学校 部活動顧問
      赤津邦子、淺利知哉、飯村貴洋、大橋由佳、小野愛子、柏木恵梨菜
      菊池賢一、小金井美咲、斎須博、齋藤祐子、東海林悠里
      白倉雅、鈴木佳子、田中真、中田裕二、長峰めぐみ、西内貴人
      萩谷大佑、宮本祐子、渡辺知恵
     茨城県高等学校教育研究会図書館部司書部会長
     茨城県立水戸第一高等学校
      水野谷由紀子
     茨城県立水戸第一高等学校吹奏楽部 卒業生
      佐藤亜美、藤枝麻里花
     水戸芸術館現代美術センター
      小泉英理、森山純子

水戸芸術館現代美術センター展覧会図録寄贈

 水戸芸術館現代美術センターより、貴重な展覧会図録を多数ご寄贈いただきました。現在では入手困難なものから最新刊まで揃っています。ぜひご利用ください。

『3.11とアーティスト|進行形の記録 Artists and the Disaster:Documentation in Progress
メディア・デザイン研究所編集,コミューナ・トランスレーション・デザイン有限責任事業組合英文翻訳,Michael Levine英文翻訳,弓谷秀樹英文翻訳

出版:水戸芸術館現代美術センター(水戸芸術館現代美術センター展覧会資料 第98)

ISBN978-4-943825-99-9 
発行年月:2012.11

『拡張するファッションドキュメント ファッションは、毎日のアートExhibition catalogue You reach out-right now-for something:Questioning the Concept of Fashion

林央子編著,ホンマタカシ写真,松本美枝子写真,細川葉子写真,ダリル・ジングウェン・ウィー訳,ゾイ・ジャーロン・イェ訳,江口研一訳,スティーブン・スプロット英文校閲,マエ・コルバーン英文校閲,高橋瑞木監修

出版:DU BOOKS ディスクユニオン(発売) 

ISBN978-4-907583-07-1 
発行年月:2014.5

『山口晃 前に下がる下を仰ぐ Yamaguchi Akira Stepping Back to Seek the Underneath

山口晃著 出版:青幻舎 

ISBN978-4-86152-477-6 
発行年月:2015.4

『クリストとジャンヌ=クロード アンブレラ日本=アメリカ合衆国1984-91ドキュメンテーション展Christo and Jeanne‐Claude The Umbrellas Japan-USA 1984-91 A Documentation Exhibition

クリスト作,ジャンヌ=クロード作,柳正彦ほか編集

出版:水戸芸術館現代美術センター(水戸芸術館現代美術センター、展覧会資料 第103)

ISBN978-4-86525-004-6 
発行年月:2016.10

『藤森照信展 自然を生かした建築と路上観察 フジモリケンチクとロジョウ TERUNOBU FUJIMORI:ARCHITECTURE WITH NATURE,AND“ROJO”

フォンテーヌ訳,川久保翻訳事務所訳,西沢三紀訳

出版:水戸芸術館現代美術センター(水戸芸術館現代美術センター展覧会資料 第105)

ISBN978-4-86525-005-3 
発行年月:2017.11

『デイヴィッド・シュリグリー「ルーズ・ユア・マインド ようこそダークなせかいへ」DAVID SHRIGLEY LOSE YOUR MIND』
デイヴィッド・シュリグリー作,コミューナ英文訳,コミューナ和文訳,相磯 展子和文訳,佐藤 慎一郎和文訳
出版:水戸芸術館現代美術センター(水戸芸術館現代美術センター展覧会資料 第106
ISBN978-4-86525-006-0 
発行年月:2017.12

『明るい地上にはあなたの姿が見える on this bright Earth I see you
内藤礼作,デヴィッド・ディヒーリ訳,西沢三紀訳

出版:水戸芸術館現代美術センター (水戸芸術館現代美術センター展覧会資料 第110)

ISBN978-4-86525-010-7 
発行年月:2019.2

『アートセンターをひらく第Ⅰ期 第期 PUBLICNESS OF THE ART CENTER:DOCUMENTS

出版:水戸芸術館現代美術センター (水戸芸術館現代美術センター展覧会資料 第111)

ISBN978-4-86525-011-4 発行年月:2019.12


『道草展 未知とともに歩む Michikusa』

上村洋一ほか作

出版:水戸芸術館現代美術センター (水戸芸術館現代美術センター展覧会資料 第113)

ISBN978-4-86525-013-8 
発行年月:2020.11

『佐藤雅晴 尾行 存在の不在/不在の存在 sato masaharu trace:absence of presence/presence of absence

佐藤雅晴作

出版:カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社美術出版社書籍編集部 美術出版社(発売) 

ISBN978-4-568-10537-7 
発行年月:2021.5

『浅田政志 だれかのベストアルバム Somebody's best album

浅田政志作

出版:水戸芸術館現代美術センター

ISBN978-486525-015-2 発行年月:2022.3

高校図書委員会「第9回高校生直木賞」5年連続出場

日 時 2022年5月22日(日)13:30~17:30
会 場 茨城キリスト教学園中学校高等学校 国際教育館1階 オーストラリア教室
後 援 文部科学省

 文藝春秋本社で毎年開催される「高校生直木賞」は、新型コロナウイルス感染症対策のため、オンラインによる実施となりました。今年の代表作を決める選考会では、全国から集う高校生と白熱した議論を交わし、文学作品の意義や価値について学ぶことができました。

第1回「大学入学共通テスト説明会」

日時 2022年5月12日(木)5~6限目
会場 茨城キリスト教学園ローガン・ファックス記念講堂
内容 (1)高校3学年主任訓話
   (2)共通テストについて / 高校進路指導部長
   (3)各教科から共通テスト受験のポイント
     ①英語 ②数学 ③国語 ④地歴公民 ⑤理科
   (4)「小論文ハンドブック」について / 中高図書館部長・司書教諭
 
 前半は共通テストについて、制度や利用法、どのようなメリットがあるかの説明と、後半は各教科の先生方に特長や留意点をお話いただき、最後に本校作成の「小論文ハンドブック」(進路指導部・学習指導部・図書館部)の説明を、図書館部長からいただきました。(高校進路指導部長)

新入生図書館オリエンテーション

期間 2022年4月18日(月)~4月23日(土)
場所 茨城キリスト教学園中学校高等学校図書館
対象 中学1学年「国語」、高校1学年「現国」

 本校では毎年4月、新入生を対象とした図書館オリエンテーションを、国語科の授業で実施しています。司書教諭より「世界の図書館紹介」「図書館学:日本十進分類法(NDC)」「学校図書館法」「大学入試小論文対策」等の指導を受ける他に、伝統的な読書指導のひとつである国語科推薦図書「シオンの100冊」の貸出まで体験し、図書館活用法について学びます。中高生の学習を支える充実した学校図書館を、これから大いに活用してください。
中学1年1組
中学1年2組
中学1年3組
高校1年1組
高校1年2組
高校1年3組
高校1年4組
高校1年5組
高校1年6組
高校1年7組
高校1年8組
高校1年9組

新潮社HP「ワタシの一行教育プロジェクト」紹介

 「心に跡を残した一行をひろいあげ、その一行について誰かと語り合う。
 新しい本の楽しみを、新しい読書文化を届けたい、そんな思いから
 新潮文庫は『ワタシの一行』をスタートします」 (新潮社HPより一部抜粋)

 創立明治29年の老舗出版社・新潮社が主催する本企画に、図書委員会が取り組み始めたのは2014年4月。図書委員全員が「シオンの100冊」(国語科推薦図書)からとっておきの一冊を選び、「ワタシの一行ノート」を作成します。これらは館内に展示したり、図書館ブログ等で発表して利用をひろく呼びかけてきました。また、「ワタシの一行教育プロジェクト」校内表彰を年2回開催しています。

 新潮社HP「ワタシの一行教育プロジェクト」より
[取り組み事例]茨城キリスト教学園中学校高等学校(茨城県)

茨城県読書推進運動協議会長 感謝状「団体部門」受賞

事に意欲的に参加し、自主性や社会性を養うと同時に、本を介してのさまざまな友達と出会いを大切にしていって下さい。

常設展示のご案内