学校法人茨城キリスト教学園

日立鉱山「閉山」40周年記念写真展の開催について

日立鉱山「閉山」40周年記念写真展の開催について

1.趣旨
日立鉱山は、日立市発展の礎であった。明治38(1905)年に久原房之介が赤沢銅山を村名に因んで日立鉱山と改称し創業したのが始まりである。昭和4(1929)年には日本鉱業㈱が設立され、その主力鉱山となった。一方では、大正9(1920)年には修理部門から㈱日立製作所が独立して、市内にはいくつもの大工場が建設されることになった。
日立鉱山は、昭和56(1981)年に76年間にわたる採掘を終えて閉山した。この閉山から40余年を経た現在、日立市では日立製作所の工場群は他の企業へ運営が移り、中心市街地は失われて街の活気も消えてしまった。
ここであらためて近代日立市の原点ともいえる日立鉱山の閉山をフォトグラファーの中井川俊洋氏が撮影した写真によって顧みて、そこで働いていた人たちの姿を思い起こしたい。このささやかな写真展が、次代を担う人たちへ少しでも街づくりの勇気を与えることができれば幸いである。

  

「入坑」Ⓒ中井川俊洋

 

「取り壊し」Ⓒ中井川俊洋