学校法人茨城キリスト教学園

せかいを知ろう2 みんなで楽しくうたあそび!

せかいを知ろう2
みんなで楽しくうたあそび!

茨城キリスト教大学附属認定こども園みらい園で、7月10日「2025年度 せかいを知ろう」の第2回が開催されました。
このイベントは世界各国から大学に来ている留学生たちが、園児たちにそれぞれの出身国の文化を紹介する、大学と認定こども園が連携した国際文化交流体験の取り組みです。
2025年度2回目は、ウクライナからの留学生パジニャク・ユリアさんが大学現代英語学科4年生IC-BUDDY(協力者)の角田さんとともに、キャンパス内にあるみらい園を訪れました。

花冠をかぶったユリアさんが登場!

幕が開き、花冠をかぶり民族衣装のシャツを着たユリアさんと、民族衣装のシャツを来た角田さんが登場!
子どもたちから大きな拍手と歓声があがりました!

留学生の話を真剣に聞く子どもたち。ウクライナの留学生ユリアさん(中央)、Buddyの角田さん(左)、宮﨑地域・国際交流センター長(右)
幕が開き、降りてきた3人はそれぞれ自己紹介をしてくれました。

細かい細工の民族衣装に興味深々!

自己紹介の後、ユリアさんと角田さんの民族衣装のシャツや花冠、テーブルに飾っている子ども用の民族衣装を触らせてくれました!
子どもたちは「すごいふわふわ!」「いきてるおはな!」「小さい花の飾りがいっぱい。」「これなんだろう?」と興味津々!
子ども用の民族衣装のベルトなどは全部糸から作っているとのことで、びっくりしていました。

一通り見せてもらった子どもたち。
ユリアさんから、民族衣装についているお花の説明がありました。
ひまわりやポピー、そしてウクライナ語でヴォローシュカという青いお花の話もしていただきました。
また、カリーナという花は、白いけれど赤い実をつけ、味は苦いそうです。
今日かぶってきた花の冠は自分で作ったそうで、「さっきつくりました。」と聞いて子どもたちはびっくりしていました。

民族衣装を見て、触れて、花飾りやユリアさん、角田さんの説明に楽しそうな子どもたちです。

ウクライナについて教えてもらいました。
ウクライナは東ヨーロッパの国で、日本からだとすごく遠いことや首都、ウクライナに住む人の数、ウクライナの紋章を教えてもらいました。
三叉戟(さんさげき:ウクライナ語でトルィーズブ「drails」って言うそうです。)にも意味があり、信仰、強さ、独立だそうで、子どもたちは「かっこいい!」と喜んでいました。
また、国旗についても教えてもらいました。青は空、黄色は小麦畑を表しているそうです。色つながりで、民族衣装の刺繍や色にも決まりがあり、赤は火と守りと愛、黒は悲しみと苦しみ、緑は成長と開発、黄色は幸せと繁栄、青はしぶき、白は純粋さを示していると教えてくれました。
そして、ウクライナの食べ物のあと、お祭りについて教えてくれました。
イヴァナ・クパーラの祭りは、女性が花の冠を作って頭に飾り、川に飛び込む。
川の反対側には男性がいて、この花冠を見つけた人は付き合うようになる神秘的なお祭りだそうです。
またそのお祭りでは、男の人と女の人が一緒に手をついて繋いで火を飛び越え、着地の時に手を放すと、「振る」という恋愛占いのイベントになっているそうです。
これには子どもたちも先生方もびっくりしていました。

その後は、ウクライナの地形や山、湖について教えてもらいました。
ウクライナには海(黒海)と、山(カルパティア山脈)があり、山が連なっていて、ほとりにはシネビル湖という湖もあるそうです。
また、レムリア湖の紹介の時、子どもたちはその鮮やかなピンク色に「かわいい!」「きれい!」とワクワク!
この湖には微生物がいて、その影響でピンク色になっているらしいです。
それに湖なのにしょっぱくて、湖の沿岸では塩も取れるそうです。
そして最後は「恋人のトンネル」の紹介で、このトンネルに恋人といっしょに入ると願いが叶うと言われています。
ウクライナはロマンチックな国なんですね。

ユリアさんの故郷ウクライナのお祭りや食べ物について子どもたちも喜々として聞いていました。

ウクライナのうたあそびをみんなでやろう!

その後ウクライナ語のあいさつをみんなで学びました。
「こんにちは」は「プレィヴィート」、「ありがとう」は「ジャクユー」。
なかでも子どもたちが一番びっくりしたのは「さようなら」の挨拶!
なんと「パパー!」っていうんですって。
言い慣れた言葉につい面白く「ママ—!」なんていう子もいました。

そしてウクライナのうたあそびの紹介をしてもらいました。
ポドリャーノチカといい、うたあそびの意味は自然や大地、春の訪れを表しているそうです。
冬の間ずっと眠っていた生きものたちが動けず、春になると周りのみんなが優しく声をかけて起こしてくれるという物語があります。
起き上がって、顔を洗って、きれいになって、元気を取り戻して、最後に手を取ってまわり、次の子へ。
冬から春にかけ、命や喜びとなってみんなに広がるっていう踊りだそうです。

ポドリャーノチカのうたあそびをみんなで楽しみました。

子どもたちから質問です。

各組の子どもたちからユリアさんに質問がありました!
質問【伝統衣装はどんな時に着ますか?】
お祭りの時によく着ます。また、今日着ているシャツみたいなのは時々着ます。

質問【日本が11時の時は、ウクライナは何時ですか?】
今ウクライナは午前5時です。
私の友だちはみんな寝ています。
(※サマータイム期間中だったので-6時間時差ですが、その他は-7時間時差です)

質問【ウクライナで好きなお料理はなんですか?】
ウクライナで好きなお料理はボルシチです。
私はサワークリームが大好きなので、このスープが一番美味しいです。

質問【日本では色々な季節があるけれど、ウクライナだったら何の季節があるのですか?】
ウクライナでも同じです。春夏秋冬あります。
冬の時はウクライナではいっぱい雪が降っています。

子どもとは思えないような質問に、ユリアさんが驚きながらも笑顔で答えてくれました!

そしてじゃんけんタイム!
グー・チョキ・パーのウクライナ語の言い方を教えてもらい、ジャンケンポン!は、シュー、ヴァー、チ!というそう。
子どもたちは楽しそうにシューヴァーチ!シューヴァーチ!とみんなでジャンケンをしました。

意外な質問にユリアさんも一時調べるところも…!その後はジャンケンで盛り上がりました!

楽しかった時間も終わりに…
子どもたちはさっき教えてもらったウクライナ語でジャクユー!とユリアさんに感謝を伝えました。
そして、ユリアさんとハイタッチでお別れしました!
ユリアさん、楽しい時間をありがとう!