学校法人茨城キリスト教学園

不定期特集【小さな幸せに目を向ける】vol.1
学生から用務員・清掃員の皆さんへ“ありがとう”のサプライズ

不定期特集【小さな幸せに目を向ける】vol.1

記念すべき第1回は、コロナ禍において一層の注意を払い、日々清掃や除菌をしてくださっている用務員・清掃員さんへ、学生有志がサプライズで感謝を伝えたニュースを紹介します。

本ページをご覧くださり、ありがとうございます。学園広報担当の新妻と申します。世界的な新型コロナウイルスの流行により、日常生活も大きく変化し、様々な苦労や工夫の上で生活されていることと思います。そんな不透明で不安が募る今だからこそ、学園内にある“当たり前の小さな幸せ”に感謝を込めて、発信をしていくことにしました。みなさまにとってこの特集記事が、学園スクールモットーにもなっている「平和と愛の大切さ」を考えるきっかけとなりますように。

不定期特集【小さな幸せに目を向ける】…記念すべき第1回は、コロナ禍において一層の注意を払い、日々校舎内をきれいにしてくれている用務員・清掃員の皆さんへ、学生有志がサプライズで感謝のメッセージを伝えた、心温まる出来事を紹介します。

…6月某日。私がいつものように出勤すると、建物のいたるところにこんな張り紙が。

用務員の方々へ、学生たちからのメッセージです

朝早くから遅くまでいつも学校を綺麗にしてくださってありがとございます。私たちが、対面授業を続けられているのは、皆さんのおかげです。本当にありがとございます。 ”毎日綺麗にして頂きありがとうございます。気持ちよく学校に行くことが出来ています。” ”いつも学内を綺麗にして下さりありがとうございます。いつも綺麗に清掃をしてくださるおかげで毎日安心して大学で授業を受けられています。いつも清掃をしてくださりありがとうございます。感謝しています。 いつもキレイにしてくれてありがとうございます! いつも学校を綺麗にしてくれてありがとうございます。清掃員の方々のおかげでとても快 適に学校生活を送れています。コロナ禍の日々ですがお体にお気をつけて元気にお過ごしください。 コロナ前よりも、消毒作業などの仕事が増えて大変だと思います。私たちが安心して大学に通えているのは清掃員の方々のおかげです。 いつもありがとうございます。 ”いつも私達が居心地良く生活できているのは清掃員の方々のおかげです。 挨拶を返してくださって嬉しいです! 健康に気をつけてください!” いつも敷地内を清掃していただきありがとうございます!汚い場所があると1回も思ったことがなくいつもきれいに過ごせています。コロナ禍の中大変だと思いますが、これからもよろしくお願いします。 ”いつもありがとうございます。 清掃員の方々が、いらっしゃるお掛けで、綺麗な学校で勉強することが出来てます! ありがとうございます!” ”いつも綺麗にしてくれてありがとうございます。 綺麗な環境で勉強できてとても幸せです。” ”いつもありがとうございます いつも、細かなところまで清掃していただいているため綺麗な学園で気持ちよく生活することができます。本当にありがとうございます。 ”いつも学内を綺麗にしていただき本当にありがとうございます。 今まで毎日学校で生活してきて綺麗じゃなかったと思う日は1日もありませんでした、全て清掃員の皆さんのおかげです。これからも出来るだけ綺麗な状態を保てるように私も出来ることをたくさんしていこうと思っています。 これからもよろしくお願いします!” 毎度毎度学校を綺麗にして下さり、ありがとうございます。また、。生徒に会った時には必ず笑顔で挨拶してくださるためとても気持ちが良いです。 このように、良い環境で勉学に励むことが出来ているのはみなさんのおかげです。本当にありがとうございます。 ”毎日清掃ありがとうございます。おかげで毎日気持ちよく利用できています。 本当に校内にゴミ一つ落ちてなく、綺麗な校舎で不備なく勉強できてともて嬉しいです。 ありがとうございます。 とりまとめ:学生自治会

 

今回、学生メッセージを届けようと企画をしたのは、大学学生自治会のメンバーでした。

学生自治会とは…「キャンパスライフが充実するような企画・運営を行う組織」です!
本会は、建学の精神に基づき、平和と民主主義を守り、学生生活の向上、学問の自由を擁護し、全学生の総意を実現することを目的とする。(自治会規約より抜粋)

せっかくなので、企画をした学生自治会の3名にお話を聞かせていただきました。
左から
髙橋 龍ノ介(たかはし りゅうのすけ)さん
文学部児童教育学科児童教育専攻2年次

戸田 美優(とだ みゆう)さん
生活科学部食物健康科学科2年次

森島 勇人(もりしま ゆうと)さん
文学部現代英語学科2年次


【新妻】
そもそも、このような取り組みをやろう!と思ったきっかけは?

【高橋】
最初は、学生生協が運営するTwitter宛に、ある学生から「用務員の方へ感謝の気持ちを伝えたいが、なかなか伝えられない」という投稿をいただいたんです。そこで、学生自治会でこの想いをなんとか形にできないかと思い、企画をしました。
【戸田】
企画にあたっては、工夫した点が2つあります。ひとつは、コロナ禍により対面での課外活動が自粛されているため、オンラインでの活動を主軸とし、自治会メンバーを含めた学生の安全面を考慮しながら多くの声を集めたことです。具体的には、学生が普段利用するポータルサイトに投稿フォームを用意しました。結果として、安全・効率的に、281件もの学生からのメッセージを集めることができました。もう一つは、最も効果的に感謝の気持ちを伝えられる方法の検討です。こちらに関しては、学園内でもオンライン化が進んできた今だからこそ、温かみを出すために、あえて紙媒体での掲示を採用しました。サプライズでお披露目したかったので、学園内16か所に、X-Dayを決めて、自治会メンバー総出で一斉に貼りだしました!
【新妻】
そうだったんですね。一人の学生の素敵な想いを形にする取り組み、素敵です。紙媒体でのサプライズも、教職員は皆、本当に感心していました!大成功ですね。…さて、改めて、今回の企画を実行した感想を教えてください。

【森島】
そういっていただけると嬉しいです。今の新妻さんの声のように、貼りだしたその日から、用務員さんや、メッセージをお伝えした相手ではなかった教職員の皆さんからの喜びの声があったことが、何より嬉しいです。貼りだしの許可取りのために学務部にうかがった際、「とてもいい取り組みだね」と学務の皆さんが喜んでくださったことが忘れられないです。僕は、自治会に加入してから日が浅かったのですが…学生の声を形にできた、そんな達成感でいっぱいです。
さて、今回の素敵な取り組みの紹介にあたって、実際にメッセージを受け取った用務員・清掃員の皆さんにも、感想を伺ってみました。私たちの学園には、計25名の用務員さん・清掃員さんが、日々用務・清掃業務に従事してくださっています。(男性用務員さん6名、女性清掃員さん19名)
今回は代表して4名の方にお話を伺ってみました。
左から
Y.Nさん(10年目・責任者)
S.Dさん(7年目・用務員 主担当:植栽管理)
Y.Oさん(12年目・清掃員 主担当:3号館、北体育館)
E.Aさん(12年目・清掃員 主担当:3号館、北体育館)
協力:常陽メンテナンス(株)


【新妻】
みなさん、日々私たちの学園内をきれいにしてくださり、ありがとうございます。広い学園内を少数精鋭で担当していただいているということで、大変なこともあるかと思いますが、どのような想いでお仕事をしてくださっていますか?

【Y.Nさん】
とにかく、「学生生徒子どもたちから教職員の皆さんまでできれいな環境で過ごしてほしい」…その一心ですよね。
とはいえ、茨キリの学生さんたちはマナーがいいので、自ら学園内を汚されることは少ないんですよね。
新正門から続く階段にガムやゴミのポイ捨てがほとんど無いのには、いつも驚いています。

【Y.Oさん】
これだけ長く学園に携わらせていただいていると、親のような気持ちで、学生さんの変化を見ていますね。
新入生が学園内で道に迷っていたりとすると、思わず助けてあげたくなります。あとは、高校から大学にそのまま進学した学生さんは、大学生になって初めて「自分たちの教室を掃除してくれる人がいる」ことにびっくりして、私たちの様子を物珍しそうに眺めていらっしゃるんです。(笑)高校生までは自分たちで掃除していますもんね。

【Y.Nさん】
逆に、私たちが掃除をしていると気を遣ってくれて、始業時間ぎりぎりまで教室に入らないで待っていてくれる子もいますね。
いずれにしても、たくさんの会話をするわけではないですが、いつも学生生徒さんを身近に感じながら、責任を持って仕事をさせていただいています。

【新妻】
そうなんですね。私も学園を歩いていて不快な思いをしたことはまずありません。また、こんなにも私たちを見守ってくださる方がいるのは、本当に心強いです。改めて、いつもありがとうございます。さて、率直に今回の学生によるメッセージを読んで、率直にどう感じましたか?

【E.Aさん】
「こんなに私たちのことを見ていてくれたんだ!」と驚きました。学生生徒さんからしたら、私たち一人一人の仕事の様子が、用務員・清掃員全体のイメージにつながることを改めて痛感したので、ますます気を引き締めて取り組んでいきたいと思いました。コロナ対策で除菌には一層の力を入れています。みなさんが引き続き安心安全に学生生活を送っていただけるよう、頑張ります。
【S.Dさん】
普段はほぼ一人で作業しているので、「こんにちは」「おつかれさま」の声かけや、このようなお礼の言葉を言ってもらえると、やってて良かったなと思えますね。ありがとうございました。
学生や用務員・清掃員さんへのインタビューを通して、改めて、「想いを言葉にして伝えることの大切さ」や、「当たり前の日常はたくさんの人の創意工夫によって成り立っている」ということを痛感させられました。目まぐるしい毎日を送る中でも、頭の片隅で、生活にかかわる周囲の人たちへの感謝の想いを持って、また伝える機会があるのならば、ぜひとも声に出していきたいですね。

今回は代表して4名の方へインタビューをさせていただきましたが、直接お会いできなかった用務員・清掃員の皆さんにも、紙面を借りて感謝をお伝えさせていただきたいです。いつも本当にありがとうございます。これからも引き続きよろしくお願いします。