「アンネの日記」で知られる悲劇の少女アンネ・フランクを偲び、父オットー・フランクが育てた新種のバラである「アンネのバラ」は、平和の大切さを訴える象徴として、学園内の随所に咲き誇っています。
初めて学園に1本のアンネのバラが根付いて27年、その本数は今や学園全体で58本になりました。
また、2000年からは、茨城県内を中心とした学校・福祉/養護施設・企業などの団体に、毎年抽選でこのアンネのバラの苗木を贈呈しています。
極限の中にあっても他者へのいたわり、自然への慈しみ、何よりも平和を願ったアンネの心が込められているこのバラを地域のみなさまと分かち合いたい、という思いからの活動です。
今年度の苗木贈呈式は、6月10日(木)午後、学園キアラ館礼拝堂にて行いました。(昨年は新型コロナウイルス感染症の影響から、止む無く苗木の配布のみを行いました。)
今回は当選された20団体のうち参加可能な14団体の代表者に加え、学園内からも、教員・職員・学生若干名が参加しました。
まず、野口学園チャプレンによる「アンネのバラ・チャペル」が行われ、アンネ・フランクの生涯や学園にバラが根付いた歴史、また命の尊さや平和の大切さを考えることができる聖書の一節などが紹介されました。
贈呈式では、細川総長より各団体代表者に苗木が贈呈された後、元学園キリスト教センター職員・現アンネのバラ・ボランティアスタッフの
鵜澤 さんによるバラの育て方講座が行われ、出席された団体のみなさまは興味深く耳を傾けていらっしゃいました。
今回までに、約500本のバラを県内外の団体にお配りできたことになります。これからも、綺麗に咲き誇るアンネのバラを見ることで、地域のみなさまに命の尊さと平和の大切さを考える機会が増えていきますことを願っております。
学園キリスト教センターのFacebookページにも今回の贈呈式の様子が掲載されています。併せてご確認ください。
アンネのバラ苗木配布にご応募いただいたみなさま、誠にありがとうございました!
来年度も同様に抽選にて苗木の贈呈を行う予定ですので、アンネのバラにご興味がある団体・または過去に苗木を分けてもらったがもっと規模を大きくしたい、残念ながら枯れてしまったので改めて苗木が欲しいという団体は、ぜひご応募ください。