茨城キリスト教学園中学校高等学校

高円宮杯 第77回 全日本中学校英語弁論大会 全国大会出場!

中学 2025.12.26
大会名:高円宮杯第77回全日本中学校英語弁論大会
主 催:読売新聞社、日本学生協会基金(JNSA基金)
日 時:2025年11月26日(水)関東地区大会
    2025年11月28日(金)全国決勝大会
場 所:赤坂区民ホール(関東地区大会)/よみうりホール(全国決勝大会)

 本校3年生の笹島千尋さんが、茨城県代表3名のうちの1人として、11月26日(水)に行われた関東地区大会に出場しました。
 関東地区大会には、全10都県代表34名が出場し、そのうち6名が全国決勝大会に進むことになるのですが、笹島さんは見事その一人に選ばれ、11月28日(金)に行われた全国決勝大会に出場しました。


決勝大会を終えた笹島さんにロングインタビュ—しました。
【インタビュー】
Q「決勝大会進出、おめでとうございます。」
A「ありがとうございます。」

Q「決勝大会での上位入賞はならなかったと聞いていますが、決勝進出者の27名に入り、高円宮妃殿下の前で英語弁論を行ったということは、本当に素晴らしいことですね。本日は決勝大会の感想をぜひ聞かせてください。」
A「はい、決勝大会では上位10名までが呼名されたのですが、私の名前は呼ばれませんでした。その時はとても悔しい気持ちにもなりましたが、呼ばれない理由も自分なりに考えることができましたし、やりきったという思いもありましたので、受賞者の皆さんに心からおめでとうと拍手を送ることができました。また、決勝大会進出という機会をいただけたことに、本当に感謝の思いしかありません。」
 
Q「茨城大会から関東地区大会まで2か月ほど期間がありましたが、どのように過ごしたのですか。」
A「実は弁論の原稿を少し変えて、より自分の気持ちを込めたものにしました。変更することによるデメリットもありましたが、思い切って。茨城大会以上の弁論にするために、練習もさらに頑張りました。ヴォス校長先生をはじめ、英語のネイティブユーザーの先生方にも、茨城大会のとき以上に指導していただきました。発音や話し方に関しては、一から見直しました。その分、様々な迷いが生じて、自分の弁論なのに自分のものにうまくできず、とても苦しみました。これでいくんだ!と納得して表現できるようになったのは、本当に関東大会直前だったのです。」
 
Q「そうだったのですね。すでに出来上がった原稿を、ただ話す、というシンプルなものではないのですね。そうして、関東大会では自分の弁論が表現できたのですね。」
A「はい。私も、練習が進めば進むほど、英語弁論の奥深さに気づかされました。関東大会では、練習でやってきたことを全て、いやむしろ、それ以上の自分を出し切るつもりでステージに立ち、発表しました。また、聞いてくださる方、会場のすべての人に感謝しながた話すことを意識しました。その方が心を込めて、自分を表現できると思ったのです。今振り返っても、そのように発表できたことが奇跡だと思うほど、本番までの準備は大変でしたが(笑)」
 
Q「それほどの準備や思いで臨んだのですね。何か練習で工夫されたことや、印象に残っていることはありますか。」
 A「そうですね、気持ちをノートに書き続けました。練習の中での気づきや、思ったことだけでなく、自分への励ましのメッセージとか。友達からもらった応援のメッセージや物も大切にしました。それらを見て、落ち着いたり、やる気を出したりしましたね。それと、これは指導教諭の白倉先生からのアドバイスでしたが、裸足で芝生を歩いて自然と大地の力をもらいました(笑)。本気で人間のエネルギーを出すためには、自然のエネルギーももらって出すのがいいんだ、って。本気でそう考えて実行する生徒はめったにいない、と先生は笑っていました(笑)。また、両親のサポートにも大変感謝しています。練習に励む私を両親はずっと応援してくれました。練習したものを聴いてほしいと頼めばいつでも聴いてくれました。文を暗記することに専念していた時期はいつも父が隣で覚える作業を手伝ってくれました。私がもういやだと投げ出したくなった時や不安な時には、たくさん褒め言葉を投げかけてくれて、そのおかげで頑張り続けることができたのです。」
 
Q「様々な努力、工夫、サポートがあったからこそ、本気の弁論が出来たのですね。感動しました。関東大会後、すぐに決勝大会でしたね。決勝大会の弁論の感想はいかがですか。」
A「決勝に出場できる喜びも当然ありましたが、茨城県だけでなく、関東の代表と思うと、前日は緊張して仕方がありませんでした。でも、生徒の宿泊する施設でルームメイトになった子たちや、周りの方々が本当に温かい声をたくさんかけてくれて、大きな助けになりました。決勝当日は、どんな弁論をしてもいい、失敗したとしても、自分の弁論として、思いは伝えられると覚悟を決めて臨むことができました。実際、壇上では思い切って弁論を行うことができました。」
 
Q「大変なプレッシャーとの戦いだったのですね。ご自分の弁論の発表以外の点で、今回の大会での思い出や感想はありますか。」
A「語りきれないほどの多くのことがありました。話しても大丈夫ですか(笑)。」
 
Q「全部お聞きしたいですが、主なところだけ聞かせていただけますか(笑)。」
A「はい。では2つお話したいと思います。1つ目は、宿泊についてです。関東大会と決勝大会前後に参加生徒は同じ場所に宿泊したのですが、それが本当に楽しかったです。夜、高円宮杯に参加したOB、OGの皆さんが主催してくださる集会が4日続くのですが、それも本当に楽しくって。そのおかげで、参加者同士の強いつながりができましたし、弁論の発表にも良い影響がありました。2つ目は、大会記念レセプションです。決勝大会の夜、来賓、参加生徒、保護者、指導教諭、運営の皆さんが参加する集まりがありました。帝国ホテルの孔雀の間というところで、何百人も集まったのです。そこで高円宮妃殿下のお話や、来賓の方々のお話も伺うことができました。凄すぎて圧倒されてしまいました。感動したお話の内容を全部お話したいくらいです。」
 
Q「それはぜひお伺いしたいですね。しかし残念ですが、今回のインタビューはそろそろ最後の質問とさせていただきます。笹島さんの今後の抱負がありましたら、聞かせていただけますか。」
A「抱負ですか、難しいですね。今回の高円宮杯英語弁論大会の、決勝大会前後の宿泊を含む4日間は、人生で一番楽しいと思える時間だったんです。その理由はここまでにお話した色々な出来事や思いがあったからです。大変なことや、ただ面白かったこと、全部含めて。でも今回大きく心に残ったことの一つに、実は大会を運営されていた大学生の先輩たちの格好良さがあります。ああいう人に私もなりたいと強く思いました。なので、抱負としては、まずは格好いい高校生になる、ということですね。そして、この嬉しい思い出を忘れずに、自分に自信を持って、英語に限らず日々の学習を頑張りたいです!」
 
Q「なるほど、笹島さんが、本当に様々な経験をしたことがよくわかりました。そして、元気をいただきました!本日は、インタビューにお付き合いいただきありがとうございました。今後の活躍も期待しています!」
A「こちらこそ、ありがとうございました!」


 
笹島さんの決勝大会弁論の動画は、高円宮杯全日本中学校英語弁論大会公式ウェブサイト
https://jnsafund.org/
に後日アップされる予定です。公開時期は未定ですが、ぜひチェックしてご覧ください。