高さは1m以上で、花は夕方から開き始め、真夜中には反り返るほどに満開になります。
近頃は山間部や海辺で稀に見られる程度に減少しているようです。
そんな「オオマツヨイグサ」が本学園でも見られます。鮮やかな黄色い花がとても美しいですよ。
一般的には、この野草は月見草の名で親しまれています。本来、月見草とは白い花が咲く別の種類です。しかし、今ではこの誤称が定着しているようです。
太宰治の『富嶽百景』…「富士には、月見草がよく似合う」という有名な場面。オオマツヨイグサのことを月見草と呼んだとか。
太宰治は、日本一の山・富士と立派に対峙している月見草、健気に真っ直ぐに立つ月見草を絶賛します。
その月見草(=オオマツヨイグサ)が見られる本学園の自然。なかなか素敵ですよ。
季節の草花や身の回りの自然に目を止めて、勉強に追われる日々の生活に安らぎを与えましょう。
ちなみに、埋立地や道路わきの空き地なのでよく見かけるのは花が小さい「メマツヨイグサ」です。
標準和名:オオマツヨイグサ[アカバナ科]
撮影日:2005.7.1 / 2007.6.30